Android派がiPhoneとスピード離婚した話

カテゴリー: パソコン・スマホ本体

アンチAppleがiPhoneを使い始めた理由

いろいろな理由があって、私は今までAndroid派でした。初めてAndroidスマートフォンを購入したのは2011年12月で、機種はLGのOptimus Chat L-04C、OSはAndroid 2.2です。

ところが……。

iPhone 5Cに表示したふみびとのTwitter

買ってしまいました、iPhone。

2016年8月末にそれまで使っていたAndroidスマートフォンが故障してしまい、安い中古スマートフォンがないかと探したところ、ヤフオクで安いiPhone 5Cを見付けたことが直接のきっかけです。

iPhoneに限らず、Apple製品は今まで「食わず嫌い」だったのですが、Androidと比較して驚いた点がたくさんありました! もちろんデメリットもありますが、メリットのほうが上回っています。

  1. 意外と安い
  2. APNを設定できない
  3. 操作が難しい
  4. インテントを「使える」
  5. ホーム画面が便利
  6. スペックが低いのに動作が軽快
  7. 4 年前の機種で最新OSを使える

iPhoneを買って驚いた7つの点

1. 意外と安い

私がdocomo版のiPhone 5C 32GBを買ったのは2016年8月末ですが、ヤフオクで税込・送料込で約15,000円でした。au・SoftBank版ならばさらに安く、16GBモデルを10,000円未満で落札できます。

もちろんiPhone 6以降のモデルは倍以上するのですが、「iPhoneは中古でも3万円くらいする」という印象があったので、安さに驚きましたね。

2. APNを設定できない

MVNOが提供するいわゆる「格安SIM」を利用するには、スマートフォンでAPNという接続先の設定を行う必要がありますね。

Androidならば手動でAPNを設定できますが、iPhoneでは不可能です。ならばどうするかというと、Wi-FiでMVNOの公式サイトにアクセスして、「プロファイル」をダウンロードする必要があります。

設定を行う必要がないので簡単とも言えますが、「設定は自分で行うのが当然。むしろ他人に任せるほうが難しい」と考える(私のような)人にとっては、かえってややこしいのではないでしょうか?

3. 操作が難しい

APNを設定できない事とも関係しますが、iPhoneは意外と操作が難しいです。

日本のインターネットサイトでは「iPhoneは情弱(情報弱者)専用」「スマホ版らくらくホン」などと揶揄する意見もありますが、WindowsとLinuxを使い慣れた者にとっては、Androidのほうが簡単です

iPhoneはディレクトリ構成がわかりにくいですし、WindowsのレジストリやLinuxの設定ファイルに該当するものが見当たりません。Androidもroot化しない限りはそこまで自由度が高くありませんが、Windows・Linuxに似た設定が可能です(そもそもAndroidはLinuxがベースですし)。

4. インテントを「使える」

以前は「Androidはインテントを使えるが、iPhoneは使えない」という事がiPhoneの欠点として挙げられることがよくありました。

念の為に説明すると、インテントとはあるアプリから別のアプリを呼び出すことができる機能のことです。たとえば、ウェブページを見ている時にURLとタイトルをTwitterで共有する……といった具合ですね。

ところが、2015年にリリースされたiOS 8のおかげで、iPhoneでもインテントに似た機能を使うことができるようになりました。正確には、iOSではインテント(intent)ではなくApp Extensionと言います。

2016年9月発売のiPhone 7は、とうとう防水とおサイフケータイに対応しましたし、AndroidとiPhoneの差は年々縮まっていますね。

5. ホーム画面が便利

インテントと同じくよく挙げられるiPhoneの欠点は、「ホーム画面をカスタマイズできない」ことです。Androidならばランチャーを変更して自由自在にホーム画面をカスタマイズできますね。

ただし、私の場合は画面をカスタマイズできなくてもあまり問題になりませんでした。ウィジェットを使いませんし、シンプルなSmart Launcherに変更していたため、iPhoneのシンプルなホーム画面がちょうど良いのです。

iPhoneはアプリのアイコンを重ねることで「フォルダ化」することができますね。たとえランチャーを変更できなくても、よく使うアプリを同じフォルダにまとめておけば便利に使えます。

6. スペックが低いのに動作が軽快

CPUやメモリ(RAM)などのスペックを見る限りでは、iPhoneは多くのAndroidスマートフォンに劣ります。

ですが、実際に使ったりベンチマークテストを行ったりする限りでは、iPhoneのほうが良い結果を出すのですね。バッテリー持ちも意外と良いです。

「iOSはメモリ管理の効率がAndroidよりも良いからだ」という真偽不明の情報もありますが、はっきりとした理由はわかりません。ただ、Appleがハードウェアとソフトウェアを一体開発するiPhone・iOSのほうが、ハードウェアの性能を最大限に発揮できそうな印象はあります。

7. 4年前の機種で最新OSを使える

私はこれこそiPhone・iOSの最大のメリットだと思いますが、なぜAppleは大々的に宣伝しないのでしょうか?

Androidスマートフォンの場合は、たとえGoogle公式のNexusシリーズであっても、最新OSへのアップデートを行えるのは発売から2年程度です(2015年発売のNexus 5Xは2017年に最後のアップデートが行われます)。

ところが、2016年9月リリースのiOS 10は、なんと2012年9月発売のiPhone 5にもインストールすることができます。最長で発売から4年間は最新OSを使えるのです。

最新OSの全てが良いというわけではありませんが、ごく一部のユーザーしか最新OSを利用できないAndroidスマートフォンとは雲泥の差ですね。

「そう、iPhoneならね」と言う気になれずスピード離婚

ここまでiPhoneの特徴的な点を挙げてAndroidと比較してきましたが、総合的に見れば私はiPhoneを気に入りました。……と、言いたいところなんですが……。

Galaxy S5

結局AndroidスマートフォンのGalaxy S5を買い直しました。iPhone 5Cは値下がりする前にと売ってしまいました。約3週間のスピード離婚です。

理由はうまく説明できないのですが、「Androidが恋しくなった」「セルフイメージにiPhoneが合わない」という漠然とした印象があったためです。

もちろん、Androidで購入した有料アプリを使えなくなって困ったということもあるのですが、それは大した問題ではなかったと思います。

なんなんでしょうか……iTunesとApple IDとiCloudで全てを管理するようなiPhoneの中央集権的体制に嫌気が刺したのでしょうか? でもAndroidだってGoogleの中央集権ですよね。

結婚と同じく、些細な事の積み重ねだったように思います。先ほど「私はシンプルなホーム画面が好きなので、iPhoneでも良い」と書きましたが、デフォルトのホーム画面を自分でシンプルなものに変更するから楽しいんです。本当にごく些細な事ですが。

カナダの学者、マーシャル・マクルーハンは「メディアは人間の感覚の拡張である」という趣旨の事を述べています(ここで言う「メディア」とは「マスコミ」という意味ではなく、テレビやラジオのほか、住宅や自動車などあらゆる道具を含みます)。

まさにスマートフォンは人間の感覚を拡張するメディアであり、単なる道具に留まらず、ユーザーの心身の一部になってしまうのですね。Androidは私の一部になっていましたから、iPhoneは受け入れがたいものでした。

もっとわかりやすくたとえると、「自分はボルボの乗り心地が好きなのに、『高級だし、よく売れている』という理由でメルセデス・ベンツに乗り換えたら、走りに違和感を覚えて後悔した」とでも言えるでしょうか?

あとは、「そう、iPhoneならね」というCMのキャッチフレーズ(と言われているものの、実際にCMで使われたことはないネット上の俗語)に代表されるようなAppleのイメージが嫌だった、とでも言えるでしょうか。そういう「セレブっぽい人の集団」に馴染めないという事が大きかったような気がします。

私がiPhone 5Cを使っていた頃にちょうどiPhone 7が発売されましたが、防水機能とおサイフケータイというAndroidには数年前から搭載されていた機能を取り入れたくらいでマスコミが大々的に取り上げ、ファンが熱狂的に歓迎する……という、スポーツの応援団か芸能人のファンクラブのような仲間意識も近寄りがたかったです(Androidはただの「便利な道具」ですから、そこまで思い入れがある人は少ないでしょう)。

Apple製品ってとにかくおしゃれで、ユーザーにも連帯感がありますよね? ビバリーヒルズの白い豪邸で、朝からスムージーを飲んで、食後にフィットネスして、大画面テレビに写しだしたFaceTImeで同僚と談笑して……などというわけのわからないイメージがあります。京都の料亭でもいいです。

その一方でAndroidはどうかと言うと、テキサスの農場や東南アジアの下町でもっと気楽に使われているような、iPhoneよりずっと泥臭い印象があります(そういえば、日本のネットではAndroidを「泥」と略すことがありますね)。

私にはそんな泥臭さ、無法地帯っぽさのほうが向いていると思っています。いいんです、「低所得者向け」とか「iPhoneのパクリ」とか言われても!

もちろん、iPhoneとAndroidには一長一短があり、どちらが向いているかが人によって違うので、一概には決められません。ただ、私は自分自身に貼った「Android派」というレッテルを剥がすことができないようです。

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