動画視聴が無制限のデータ使い放題のMVNO・格安SIMはどれ?

カテゴリー: 格安SIM・MVNO

格安SIMで長時間の動画視聴は可能?

MVNOと呼ばれる新しい通信事業者が日本で「格安SIM」を提供し始めたのは、2010年頃のことです。5年以上が経ち、徐々にユーザーが増えているように感じます。

ただ、格安SIMは文字通り月額料金こそ安いものの、「高速データ容量が少なく、通信速度が遅い」という問題がありますよね?

SNSやニュースの閲覧程度ならば月3GBくらいでも困りませんが、「毎日1時間以上NetFlix・Hulu・YouTubeなどの動画を視聴する」という方なら、30GBくらいの容量が必要です。

そこで今回は、データ容量無制限で常に高速通信できる格安SIMを探してみました!

データ使い放題の格安SIM一覧

まず、高速通信のデータ容量が無制限の格安SIM一覧を記載します。飽くまでも高速通信が目的ですから、「低速200kbps・500kbpsで使い放題」のようなプランは除外しています。

また、「データ通信専用」プランが対象であり、SMS付き・音声付きプランは対象外です。

サービス名DTI SIMヤマダSIMU-mobile
月額料金(税込)2,376円2,678円2,678円
最大下り速度370Mbps150Mbps375Mbps
回線docomo

ずいぶんサービス数が少ないですが、2017年8月23日に価格.comで調べたところ、100Mbps以上のLTE高速通信で「データ使い放題」の格安SIMは3つだけでした

以前は「ぷららモバイル」などの格安SIMもあったのですが、何らかの理由で(おそらく、採算が取れずに)サービス終了したようです。

では、これら3社いずれかの格安SIMを選べば良いのか? ですが、残念ながら動画視聴には適していません

なぜならば、「格安SIM」は毎日正午過ぎに速度が急低下して1Mbps未満になることがほとんどで、高画質の動画は再生できなくなってしまうからですね。

こちらは、ITmediaの「通信速度定点観測」という記事をもとに作成した、格安SIMの平日12時台下り速度を比較したグラフです(YAMADA SIMが掲載されていませんが、U-mobileの回線を借りているのでほぼ同一であると推測できます)。

U-mobileとDTI SIMの速度比較グラフ

ご覧頂けばわかるように、平日昼の格安SIMは下り速度が極端に低く、2017年1月・DTIの3.27Mbpsが最高です。

現在、有料・無料問わず動画配信サービスは「フルハイビジョン」(縦 1080 x 横 1920 ピクセル)以上の画質が当たり前になっています。そして、フルハイビジョンの動画を視聴するには2〜4Mbpsの速度が必要です。

もちろん、ここで取り上げた2サービス以外のMVNO・格安SIMならば混雑時でも10Mbpsの速度が出るものがありますが(UQ mobileなど)、「使い放題」ではありません。

ですから、たとえデータ容量無制限・使い放題の格安SIMであっても、毎日動画視聴する人には向かないというのが現実です。

動画視聴におすすめなデータ使い放題サービス

残念ながら「データ使い放題の格安SIM」はおすすめできませんが、まだ諦めないでください。無制限の通信が可能で、動画視聴にも適したモバイルサービスが存在します。

それは、下り速度が最大440Mbpsの UQ WiMAX(ユーキュー・ワイマックス)というサービスです。「UQ」という言葉からわかるように、格安SIMの「UQモバイル」と同じ会社が提供しています。

ただし、格安SIM・スマホの「UQ mobile」と「UQ WiMAX」は別のサービスですので、ご注意ください。

UQ WiMAXはデータ通信が使い放題ですが、いわゆる格安SIMではありません。では何なのか? と言うと、スマートフォンに無線で接続するモバイルルーターです。

下手な絵で申し訳ありませんが、こんなイメージですね。

UQ WiMAXの利用イメージ

イラストの中にも記したように、スマートフォンの契約を維持したまま高速通信を契約できるので、電話番号・メールアドレスが変わらないことがメリットです。

ですが、モバイルルーターを持ち歩いて必要な時に電源を入れなければならないのは少し大変かもしれません。ルーターといっても100グラムほどですが、かさばることは確かです。

さらに、電波が普通のスマホより届きにくいことも、WiMAXのデメリットですね。

というのも、普通のスマホでは「LTE」という通信規格を使っており、電波の周波数は800MHzが中心です。

一方のWiMAXは2.5GHz帯の電波を使っています。周波数は数字が小さいほど遠くまで届きますから、2.5GHzのWiMAXは800MHzのLTEより電波が届きにくいのです(2.5GHzは2500MHzとイコールです)。

料金を大手携帯電話会社と比較!

UQ WiMAXは最大速度440Mbpsの高速通信サービスなので速い……はずなのですが、悪い噂も聞きますね。

「格安SIM」と違って、UQ WiMAXの速度を比較したデータは見付かりませんでした。ただ、ブログや掲示板にはレビューがあります。

たとえば、こちらの価格.comの掲示板には、「最高3Mbpsしか出ず使い物にならない」という趣旨の書き込みが複数投稿されています。

価格.com - 『はぁ・・・土日祝祭日のWIMAXって激遅い』 UQ WiMAX モバイルデータ通信のクチコミ掲示板

もちろん、UQ WiMAXは「最高440Mbpsの高速通信が使い放題」と謳っていますから、ここまで極端に速度が低下することはあまりないはずです。

それでも、たとえ「速度が遅い」という理由があっても、解約するには2万円前後の違約金が必要になりますから、「何が何でも速度が出なければ困る」という方は、UQ WiMAXでも格安SIMでもなく、職場・大学のWi-Fiか家庭の光ファイバーをお使いになったほうが良いでしょう。

UQ WiMAXの料金は?

はっきり言って、UQ WiMAXの料金は高いです。初期費用はキャンペーンがあるので実質無料ですが、月額料金は約4,500円です。ただ、データ無制限なので妥当な金額ではないでしょうか?

実は、データ使い放題のWiMAXはUQ以外の会社も提供しています。代表的なのが「GMOとくとくBB」ですね。

UQとGMOのWiMAXは何が違うのかと言えば、UQが「本家」でGMOが「代理店」という程度です。通信速度とエリアは同一ですが、一部サービスが異なります。

GMOとくとくBBのWiMAXならば、数万円単位のキャッシュバックを実施していることが多いので、無制限データ通信をよりお得に利用したいという方に向いています。

ですが、GMOとくとくBBのキャッシュバックは「契約してから11ヶ月後に、申込時に記入したメールアドレスに連絡があり、ユーザー自身が手続きを行わなければ受け取れない」という制約があります。

また、公衆無線LAN(Wi-Fi)やアフターサポートは、auを運営するKDDIの子会社であるUQのほうが優れています。

UQとGMOのWiMAXはどう違うのか、比較してみましょう。

WiMAX ギガ放題プランの比較
-UQGMO
データ容量無制限
(3日間で10GBを超えると速度制限あり)
下り最大速度440Mbps
初期費用(税込)3,240円
月額料金(税込)4,730円4,604円
契約期間24ヶ月(2年)
契約更新月以外の解約で違約金発生
違約金
(契約解除料、税込)
1〜13ヶ月目…20,520円
14ヶ月目~25ヶ月目…15,120円
26ヶ月以降…10,260円
1〜24ヶ月目…26,784円
26ヶ月目以降…10,260円
支払方法クレジットカード
口座振替
クレジットカードのみ
申し込み後
無料キャンセル
不可?20日以内なら可能
(ピンポイントエリア判定 ○ のみ)
キャッシュバック少ないが手続き簡単
(商品券を住所に郵送)
多いが、手続きしなければ受け取れない
(申し込み11ヶ月後に届くメールで銀行口座登録)
公衆Wi-Fi全国7,000箇所以上が無料
(UQ Wi-Fiワイド)
有料…月額税込390円
(Wi2 300)
auセット割引毎月1,080円割引
(最大・税込)
毎月1,008円割引
(最大・税込)

まず、GMOのWiMAXはキャッシュバック額が多いですが(多い時は約3万円)、11ヶ月後に手続きしなければ受け取れません。また、違約金もUQ WiMAXより高くなっています。

一方でUQ WiMAXは月額料金が高くキャッシュバック額も少ないものの、Wi-Fiを無料で使える上に、口座振替で料金を支払えるというメリットがありますね。

具体的にどちらが良いかですが、「ピンポイントエリア判定」で ○ (電波が問題なくつながる)ならば20日間無料でキャンセルできるGMOとくとくBBのWiMAXをおすすめします。

ピンポイントエリア判定とは、GMOとくとくBB WiMAXのウェブサイトで住所を入力し、電波がつながるかどうか調べられる機能です。GMOとくとくBB WiMAX公式サイトの「20日以内キャンセル」のページに詳細があります。

注意しなければならないのは、いずれのサービスも「データ通信量が3日で10GBを超えると速度制限がかかる」ということですね。

つまり、1日約3.3GB、30日間で約100GB使えるわけです。docomo・au・SoftBankや格安SIMの大容量プランは30GBが上限であることが多いですから、この点はWiMAXに分があります。

WiMAXは大容量プランより高い?

では、docomo・au・SoftBankの大容量プラン(30GB)と、「小容量プラン(2GB)とWiMAXの併用」はどちらが安いのでしょうか?

結論を先に述べると、料金はほとんど変わりません。むしろ、最大100GB使える上にキャッシュバックももらえるWiMAXも併用したほうが安くなるのではないでしょうか?

docomo・GMO WiMAXの料金比較(いずれも税込)
-docomoのみdocomo・GMO WiMAX併用
docomoプランカケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)
1,836円
SPモード324円
パケットパックウルトラデータLLパック 30GB
8,640円
データSパック 2GB
3,780円
GMO WiMAX-4,603円
合計10,800円10,543円

この表には記載していませんが、auスマホをお使いなら「auスマートバリューmine」という割引サービスを適用できるため、700円ほど月額料金を安くできます!

「サポート体制やメールアドレスが変わっても良い」という方であれば、スマートフォンの「2年縛り」が終わってからUQ mobileなどの格安SIM・格安スマホに乗り換えれば、さらに料金を節約できますね。

どのプランを選べば良い?

UQ WiMAXとGMOとくとくBB WiMAXの料金プランを、それぞれの公式サイトで確認してください。

こちらがUQ WiMAXの公式サイトです。

【WiMAX2+】WiMAXなら家でも外でも使い放題

まずは「料金・サービス トップ」というページを表示してください。

高速データ通信を無制限に使えるのは、「UQ Flatツープラスギガ放題」というプランですね。

ただ、こちらの画像のように「2年」と「3年」があります。月額料金は同じで「LTEオプション料」が有料か無料かという違いがありますが、どういうことでしょうか?

UQ WiMAXプラン表

答えは、「3年」は契約から3年以内に解約すると違約金がかかるかわりに、LTEを無料で利用できるというものです。

先ほど説明したように、LTEとは普通のスマホで使われている通信規格です。WiMAXと違って「使い放題」ではありませんが、ビルの奥や地下街でも電波が届きやすいのです。

ただ、3年契約というのはさすがに長すぎますし、LTEを月に7GB以上使うと、WiMAXも含む全ての通信に速度制限がかかるため、「2年」のほうをおすすめします。

GMOとくとくBB WiMAXの料金プランは全て2年契約で、「ギガ放題」と書かれたほうがデータ容量無制限なので「本家」のUQよりわかりやすいですね。

【GMOとくとくBB】WiMAX2+キャッシュバックキャンペーン

「3日で10GB」という制限が少々残念ですが、WiMAXの使い放題プランを契約すれば、格安SIM以上に動画サービスを楽しめます。一度、検討してみてはいかがでしょうか?

タグ: MVNO 格安SIM WiMAX