格安スマートウォッチi5 Plusを買ったが使わなかった
激安の中国製スマートウォッチ・i5 Plusのレビュー……?
まずお断りしておきますが、このページは正確には「i5 Plusのレビュー」ではありません。なぜならばほとんど使わずに売ってしまったからです。
ですから、i5 Plus販売ページへのリンクは貼りますし(すぐ下にある写真をクリックすると商品ページに移動します)、最後に設定方法も掲載しますが、「この商品とても良かったです! 皆さんも買ってください!」というレビューではありません。
なお、i5 Plusは複数のメーカーがブランド名だけ変えて販売していますが、私が購入したのは「iWOWN i5 Plus」です。
iWOWNは、中国の広東省深圳市(しんせんし、Shenzhen)に本社があるメーカーでした。「中国のシリコンバレー」とも呼ばれるIT産業の集積地で、Huaweiの本社があるところですね。
i5 Plusの価格は、2017年4月20日頃の時点で約2,000円でした。税込み・送料込みですから格安ですね。
2010年頃、「スマートフォンは普及しない。パソコンでできることを携帯電話でする必要はないからだ」という意見がありました。しかし、今やスマートフォンが主流となり、従来型携帯電話(ガラケー)のほうが珍しくなりましたね。
では、「スマートウォッチは、スマートフォンと同じ機能だから普及しない」のでしょうか? 答えは是なりだと思います。
i5 Plusの場合は歩数計がメインで機能が少なかったので、林檎マークの高性能スマートウォッチでも買えば違う感想を抱くのかもしれませんが……。私はスマートウォッチを使わないです。
なぜ、i5 Plusを使わなくなったのか?
まずi5 Plusのスペック表を掲載しようと思ったのですが、重量・サイズが販売するメーカーによってバラバラなので、表にするのは難しいです。
そこで、どんなことができるかを箇条書きにしていきます。
- Bluetooth 4.0(無線規格)でiPhone・Androidスマートフォンと接続可能
- 歩数・消費カロリー・移動距離・睡眠時間を測定可能
- メール・電話・SNSアプリの着信を通知
- IP65規格の防水に対応
一般的に「スマートウォッチ」と言えば、様々なアプリを使えるものですね。ただ、i5 Plusの場合は歩数を測ったり、メールなどの着信を通知するだけといった非常にシンプルな機能です。
ただ、私はi5 Plusを使ってみて、これらの機能にメリットを感じませんでした。
なぜならば、「いちいち腕を見て歩数や着信を確認するなら、スマートフォンを直接見たほうが早い」からです。
「しかし、スマートフォンで歩数や移動距離を確認することはできるのか?」とお思いになるかもしれません。できます。
こちらは、私が使用しているHuawei(ファーウェイ) P10 liteというAndroidスマートフォンの「ヘルス」アプリです。ズボンのポケットにスマホを入れておくだけで、このように歩数と移動距離を確認できます(しかも、結構正確です)。
わざわざi5 Plusを使わない理由は、スマートウォッチ特有の機能は既にスマホに内蔵されているためです。
腕時計は「ただ時刻を確認するだけ」だから良い
実は、私がスマートウォッチを購入した理由の一つは、「時刻の確認しかできない腕時計なんて、持つだけ無駄だ。どうせ持つなら多機能なほうが良い」ということです。
「時刻なんて携帯電話(スマートフォン)で確認できるんだから、腕時計なんて使わない!」とも思っていました。
ただ……腕時計の良さは、「時刻を確認することしかできない」ことにあると、考えを改めました。
その理由は、「いちいちポケットからスマートフォンを出して時刻を確認するのが面倒だから」です。
歩きながら時刻を確認するなら、画面を操作せずにほんの一瞬見るだけで済む、「普通の腕時計」が適しています。
一方、歩きながらアプリを使うことなんてそもそもありませんから(「歩きスマホ」なら別ですが)、スマートウォッチではなく、画面が大きなスマートフォンが向いています。
歩きながら時刻を確認するだけなら腕時計が、立ち止まって歩数やメールを確認するならばスマートフォンが良いので、スマートウォッチは中途半端な存在なんです。
あと、腕時計は単なる道具ではなく(「時刻を確認する」だけなら100円ショップの時計で充分です)、アクセサリとしての側面も持ち合わせていますね。
i5 Plusのデザインは、「毎日身に付けたい」と思えるものではありませんでした。
i5 Plusの設定方法
最後に、i5 Plusの設定方法も記載しておきます。
この設定がなかなか面倒だったことも、私がi5 Plusを使わなくなった理由ですね。
念の為に言っておきますが、私はデジタル機器が苦手な「アナログ派」ではなく、自分でレンタルサーバーとドメインを契約して自作PHPプログラムを動かせるレベルです。
そんな私でさえ「設定が面倒だ」と感じてしまうのですから、i5 Plusに限らずスマートウォッチ自体の操作が煩雑なのではないかと勘ぐってしまいます。
まずは充電が必要
設定の前に、充電を行っておきましょう。
まず、このようにi5 Plusの「本体」をバンドから取り外します。
この「i5 Plus本体を外す」という行為が結構手間がかかるんですよ。時間にしてみればほんの数秒ですが、数秒の手間のせいで使う気がなくなります。
i5 Plus本体にはUSB端子がありますので、Androidスマートフォン用の充電器を使ってコンセントに接続します。
スマートフォンと同じように、電池マークが満タンになって充電が終わったらコンセントから取り外します。
スマートフォンとの「ペアリング」
i5 Plusを含むスマートウォッチは、「Bluetooth」(ブルートゥース)という無線規格でスマートフォンと接続することがほとんどです。
ここでは、i5 PlusとiPhone 6 PlusをBluetooth接続してみます。
まずは、App StoreまたはGoogle Playで、説明書に記載されたアプリをダウンロードします。私が購入したのは「iWOWN i5 Plus」ですから、こちらの「iWOWNfit」アプリですね。
次に、スマートフォンの設定でBluetoothを有効にしておきます。
iPhoneの場合は、ホーム画面の一番下を上に引き上げて「コントロールセンター」を出し、Bluetoothアイコンをタップして有効にします。
次に、先ほどダウンロードした「iWOWNfit」アプリを起動します。
メールアドレスとパスワードでログインを求められますが、iWOWNfitのアカウントがない場合は「登録」を選択します。
この後の画面では、「性別」「生年月日」「身長」「体重」などを入力します。
「データのアクセス」を求められたら、必要なものをオンにしてから「許可」を押します。上の写真では「心拍数」「睡眠分析」などはオフにしています。
iWONWNfitアプリのホーム画面が表示されますが、まだ設定は終わっていません。画面右上の「デバイスを接続」をタップします。
「バインド可能なデバイス」の一覧が表示されます。つまり、「接続可能な機器」ですね。下の方にある「i5 Plusスマート運動モデル」を選んでみましょう。
画面右下の「未バインド」という薄い文字をタップします。
iPhone(スマートフォン)のBluetoothがオンになっていれば、「ペアリング」という、i5 Plusとスマートフォンを紐付ける操作を要求されます。「ペアリング」を押してください。
これで設定が完了し、iWOWNfitアプリのホーム画面に「接続済み」という文字とi5 Plusのバッテリー残量が表示されます。
このように、i5 Plusで計測した歩数は、iWOWNfitアプリにも表示されます。
今回は歩数のみですが、心拍数や睡眠測定などを行うことも可能です。
IoTの限界を感じた日?
こうして、格安スマートウォッチのi5 Plusを使えるようになった……のですが、2017年6月に歩数や移動距離を計測できる「Huawei P10 lite」というAndroidスマートフォンを購入したこともあり、i5 Plusはまったく使わなくなりました。
なお、i5 PlusはiPhoneともどもインターネットのフリマアプリで売りました。
いちおう当ブログは「IoT」と名乗っていますから、こういう「インターネットと接続して活用できるグッズ」をもっと積極的に紹介していきたいと思っています(と言っても、i5 Plus自体にはインターネット接続機能がないので正確には「IoT」ではありませんが)。
ですから、「これからはスマートウォッチの時代だ!」と思ってi5 Plusを試してみたのですが……時期尚早でした。
私は外出する機会が少なく、フィットネスもしないということもi5 Plusを使わなくなった原因だと思います。
多くの企業が流行り言葉のようにIoT! IoT! と言っていますが(私もそうなんですが)、本当に物をインターネットに接続する必要があるのか? 直接操作したほうが早くないか? と考えてしまいます。
投げやりな内容になってしまい、申し訳ありません。ただ、i5 Plus自体は本当に安いですから、「スマートウォッチがどんなものなのか試してみたい」という方には向いていると思います。