au中古スマホSIMロック解除が2017年12月1日で終了。対策を考える
2017年12月1日から、auスマートフォンのSIMロックは契約者しか解除できない
残念なお知らせです。iPhoneを含むauのスマートフォンは「契約者以外でも、auショップで税込3,240円の手数料を払えばSIMロック解除できる」ことがメリットでしたが、2017年12月1日以降は、そのスマートフォンをauで契約した本人しかSIMロック解除できなくなります。
2015年5月、日本の3大キャリアは本格的にSIMロック解除の制度を導入しましたが、「契約者以外でもSIMロック解除できる」のはauのみでした。
つまり、「ヤフオクなどでauの中古iPhoneを買ってSIMロック解除する」という使い方ができましたが、2017年12月1日以降は不可能となります。
具体的な経緯は、こちらのITmediaの記事にまとめられています。
auが「SIMロック解除」条件を一部変更 8月から段階的に - ITmedia Mobile
また、auの措置は2017年8月から段階的に実施され、8月1日からは「購入日から101日目以降なら、契約者以外でもSIMロック解除できる」ようになります。
2017年8月1日以前に購入された端末であっても、SIMロック解除できるまでの時間が「購入から181日目以降」から「101日目以降」に短縮されます。
2017年12月1日には契約者以外がauの中古スマートフォンをSIMロック解除できなくなりますから、この4ヶ月間が最後のチャンスというわけですね。
「2017年12月1日以降」という言葉が12月1日当日も含むとすれば、「2017年11月30日にauショップが閉まるまではSIMロック解除できる」ことになります。
また、「2017年11月30日までに誰でもSIMロック解除できるauスマートフォン」は、「2017年8月22日以前(8月22日当日も含む)に購入された端末」です。
au SIMロック解除ルール変更後の対処法
では、2017年12月1日以降にauの中古スマホを購入する場合、「SIMロック解除が不可能」という状況にどう対処すべきでしょうか? 3つの方法を考えました。
SIMロック解除されたauスマホを買う
最も常識的な手段です。ヤフオクやラクマなどで「契約者自身がSIMロック解除したauスマホ」を買うだけですね。
幸い、SIMロック解除という制度の認知度が高まってきたため「au版iPhoneですが、SIMフリー化(SIMロック解除)済みです!」という出品者が増えてきています。
ただ、auスマホはdocomoに比べて安いことがメリットですが、SIMロック解除されたもの、特にiPhoneは値上がりしますね。
「どうしても中古のauスマートフォンを使いたい!」という方以外は、SIMロック解除にこだわらず、SIMロックフリーのスマートフォンを購入したほうが良いでしょう。
「SIMロック解除アダプタを使う」という方法もありますが……。電波法に違反する可能性が高いですし、失敗することもあるため、おすすめしません。
SIMフリースマホを買う
SIMロックフリースマートフォン、いわゆる「SIMフリースマホ」を買う方法です。
「auの中古スマホをSIMロック解除する必要がある」という方は、UQ mobileかmineo auプランのユーザーがほとんどではないでしょうか?
auは通信方式が特殊だったため、今までのSIMフリースマホはdocomoとSoftBank(Y!mobile)にしか対応していないものが大半でした。
ただ、「au VoLTE」に対応したSIMフリースマホも2016年から徐々に増えてきていますから、わざわざ中古をSIMロック解除する必要性はなくなりました。
au VoLTE対応のSIMフリースマホでおすすめなのは、私も愛用しているHuaweiのP10 liteです。スペックの割には「動作サクサク」で使いやすいですし、デザインも美しいので持ち歩くのが楽しいです。
ただし、以下のような方にはHuawei P10 liteは向きませんね。
- 日本企業の製品が良い
- 3Dゲームをプレイする
- おサイフケータイを使う
- 防水・防塵がなければ困る
また、「iPhoneのほうが良い」というあなたの為には、SIMロックがかかっていてもau版iPhoneを使える方法をお教えしましょう。
mineoの「VoLTE『非』対応SIM」なら、SIMロック解除しなくてもau版iPhoneを使える!
少々複雑な話になりますが、auスマートフォンの中には「SIMロック解除しなくてもVoLTE『非』対応のau系MVNO SIMを使える」ものがありますね。具体的には『スマートフォンのデータ通信がLTE、音声通話が3G(CDMA2000 1X)である』という条件です。
そして、au VoLTEによる音声通話に対応したAndroidスマートフォンの多くは3G通話ができないため、SIMロック解除が必須となりました(2015年5月以前に発売されたau VoLTE対応スマートフォンは、SIMロック解除自体が不可能です)。
ただし、iPhoneはau VoLTE対応機種でも3G通話が可能であるため、「LTE対応・VoLTE非対応」のau系MVNOのSIMで通信・通話ができるんです!
事実、mineo(マイネオ)の『動作確認端末一覧 auプラン(Aプラン)』のページにも、iPhone 6s以降の端末で『非VoLTE』のnano SIMによる通信・通話が可能であることが明記されています。
私自身も、2017年2月に中古のiPhone 6sを購入し、mineo auプランの非VoLTE SIMでロック解除せずにデータ通信と通話を行えていました。
ただし、当然ながらIMEIによるネットワーク通信制限がかかっている場合は通信できないので、ご注意ください。
エントリーパッケージと紹介URLを使って契約するのがおすすめ
「au系MVNOのVoLTE非対応SIMでiPhoneを使いたい」という方は、mineo(マイネオ)のエントリーパッケージをお求めください。
mineoエントリーパッケージは約1,000円で購入でき、申し込みページでコードを記入することで税込3,240円の初期費用が無料になります(2017年9月1日以降の開通ならば「SIMカード発行料」という名目で別途税込438円が必要です)。
また、お得なキャンペーンが実施されているmineoの「紹介URL」を経由して申し込むのがおすすめです。
mineoの紹介URLは、ブログやTwitterなどで公開している人が多いですから、探してみてください。
ただし、お申し込みの際は「現在の携帯電話会社の『2年縛り』の違約金はかからないか」「MNP手数料はかかるか」「メールアドレスが変わっても良いか」などを必ずご自身でご確認ください。
au iPhoneをSIMロック解除しなくても通信できる「非VoLTE」SIMは「nanoSIM」です! 間違えないように注意してください。