ユーザー属性(性別・年齢)をGoogle Analyticsで知る方法
Google Analytics設定画面でユーザー属性レポートを有効化
店舗と同じく、ウェブサイトを運営する際には年齢や性別といったユーザー属性を分析することが欠かせません。
たとえば、ウェブサイトの主なユーザー属性が「50代男性」ならば、20代女性向けの美容記事を掲載しても読まれませんし、広告収入も得られません。
そこで、Google Analyticsを使って年代や性別といったユーザー属性を知るための方法をご紹介します。
わかるのは年代と性別のみ
たまたまこのページをご覧になった方、安心してください。Google Analyticsでウェブサイト運営者が知ることができるユーザー属性は「年代」と「性別」のみですから、住所・氏名・メールアドレス等のプライバシーが侵害されることはありません。
そもそも、Google Analyticsに表示されるユーザー属性自身が統計に基づく推測です(具体的な仕組みは公開されていません)。
ですから、「自分はGoogle Analyticsなんて知らないし、インターネットに年齢や性別を入力した覚えもないぞ!」という方のユーザー属性は、事実と異なる場合があります。
たとえば、高級車や腕時計の商品ページばかり検索していて、時々「腰痛」「老眼」などの情報も調べるユーザーは、「年収1,000万円くらいの50代男性だろうな」とGoogle Analyticsに『推測』されるわけです。
ただ、年収200万円の若者が高級品に憧れているだけだったり、「親のために健康情報を調べている」という場合もありますから、Google Analyticsのユーザー情報が正確であるという保証はありません。
ga('require', 'displayfeatures'); は不要に
以前(2016年4月頃まで)は、Google Analyticsのユーザー属性レポートを有効化するためには、HTMLコード内に ga('require', 'displayfeatures'); というタグを追加する必要がありました。
しかし、現在はGoogle Analyticsの管理画面から設定を行うことでユーザー属性レポートを使うことができます。
Google Analyticsの設定方法
まずはGoogle Analyticsにログインし、画面左下の「設定」をクリックします(PC版の場合。以下同)。
次に「プロパティ」欄の「プロパティ設定」をクリックします。
「ユーザー属性レポートとインスタント カテゴリ レポートの有効化」を「オン」にします。
設定はまだ終わっていません! 画面左下の「設定」の下にある矢印をクリックして、一旦レポート画面に戻りましょう。
そして、画面左側のメニューから「ユーザー」「ユーザー属性」と進み、「概要」を選択してください。
最後に「有効化」という青いボタンを押すことで、ユーザー属性を知ることができるようになります。
なお、ウェブサイトのプライバシーポリシーに「性別・年代など、個人を特定できない形でユーザー属性を収集している」旨を必ず記載してください!
実際にGoogle Analyticsでユーザー属性を表示
では、Google Analyticsで年齢・性別といったユーザー属性を表示してみましょう。設定からおよそ24時間後に利用できるようになります。
iPhone・iPad・Androidのアプリでも、「ユーザー」欄から性別と年齢を確認できます。
実際にGoogle Analyticsでユーザー属性を見てみると、「想定していた年代・性別とは異なっている」ことが多いのではないでしょうか?
私は「ユーザーのほとんどは50代以上の男性だろう」と予想していましたが、Google Analyticsのユーザー属性を見る限りでは25歳〜34歳と35〜44歳が大半で、女性のほうがやや多めでした。
SEOにはキーワード選定や被リンクも重要ですが、ユーザー属性を基にニーズを探ってペルソナを明確にすることこそ、「役に立つウェブサイト」を作るために大切なことですね。