2018年 国民民主党代表選挙で電子投票しました
平成30年(2018年)9月4日に実施された国民民主党代表選挙に「なぜか」私も投票できました。
盛り上がらなかった国民民主党代表選挙のポイント
平成30年(2018年)9月4日、現在の野党第2党である「国民民主党」の代表選挙が行われました。
もしかしたらご存じない方もいるかもしれませんが、国民民主党とは2018年5月に希望の党と民進党が合流して結成された国政政党です。
共同代表制から一人代表制への移行となったこの選挙には、現職の共同代表である玉木雄一郎氏(49歳、衆議院香川2区)と津村啓介氏(46歳、衆議院中国ブロック)の2人が立候補し、玉木氏が204ポイントを獲得して74ポイントの津村氏に圧勝しました(ポイントの計算法は割愛)。
はっきり言って、この国民民主党代表選挙、まったく盛り上がらなかったと言えます。
まず、2018年9月には自民党総裁選と沖縄県知事選があり、政治の分野で国民民主党はほとんど注目されていませんでした。
また、事前から玉木氏の当選が確実視されていましたし、国民民主党は野党第2党のため(参議院に限れば野党第1党)、野党第1党の立憲民主党ほどマスコミに取り上げられないのも一因です。
ただ、今回の国民民主党代表選挙にも注目すべきポイントがありました。
それは電子投票の実施です。
電子投票の手順
今回の国民民主党代表選挙には、国会議員・地方議員と公認予定者のほか、18歳以上の党員・サポーターが投票することができました。
具体的な事情は後述しますが、いつの間にか私もサポーターになっていたようです。
国民民主党の党員・サポーターには、2018年8月下旬にこのような封書が届きました。
この封書に入っている葉書を投函して国民民主党代表選挙に投票することができます。
また、封書には電子投票の手順も記載されており、パソコン・スマートフォンで簡単に投票可能です。
まず紙に記載されたURLにアクセスし、同じく紙に記載されている「第1認証」と「第2認証」を入力します。
すると、以下のような投票画面にアクセスできますので、投票したい候補を選んで「確認」を押すだけで投票完了です。
投票自体は1分もかからずに済みますので、こんなに簡単で良いのだろうかと拍子抜けするほどでした。
今回はこれで終わり……と言いたいところですが、国民民主党の体制が不安になる出来事がありましたので、続けます。
国政政党がこんなにズサンで大丈夫なのか?
先ほど、「いつの間にか私もサポーターになっていた」と書きました。事情は次のようなものです。
まず、私は2018年5月の国民民主党結党直後にウェブサイトでサポーターの申し込みを行いました。
ところが、「最寄りの県連から書類が届く」と説明されているにもかかわらず、何週間経っても書類は届きません。
私は「門前払いされたのだろう」と考え、国民民主党へのサポーター登録を諦めていました。
ところが、サポーター登録に関する書類を受け取っておらず、党費も納めていないのに、2018年8月下旬に突然、代表選挙の通知が届いたのです。
なお、2018年6月にTwitterで2回(当時はウェブサイトに問い合わせフォームがなかったため)、2018年8月に代表選通知を受け取ってからウェブサイトで1回、問い合わせを行いましたが、回答はありませんでした。
党の運営に関与できるサポーター(党友)という存在ですが、登録されたか否か曖昧な状態で代表選挙に参加できて良いのか? と心配になりました(まぁ投票しましたけど)。
なお、私は同じく2018年5月に開始された立憲民主党の「立憲パートナーズ」にも登録しましたが、こちらはインターネット上でクレジットカード決済するだけで登録が完了しましたし、完了通知メールやイベントのお知らせメールも届いています。
ただ、立憲パートナーズも活動実態が曖昧でマイページが存在しないなど問題がありますし、枝野代表の任期も2020年9月までとなっていますから、代表選挙がどのように行われるのか不明です。
「URLが間違っている」という通知が届いたが……。
さらに、もう一つ国民民主党の先行きが不安になる出来事がありました。
それは投票用紙に記載された電子投票用URLが間違っていたというものです。
スマートフォンのカメラでQRコードを読み取れば正しいURLにアクセスできたので実害はありませんが、あまりにズサンですね。
なお、党本部でもURLの誤記載に気付き、ウェブサイトやTwitterなどで連絡を行いました。
「電子投票についての緊急連絡」という葉書も発送しました。
URLが間違っていたことに伴い、本来は「8月26日午前10時から9月2日午後5時まで」だった電子投票期間は、「9月3日の正午まで」に延長されました。
ただ、奈良県奈良市の私の自宅に葉書が届いたのは9月3日の午後だったので、まったく意味がありませんでした。
先に述べたように、QRコードからアクセスするURLは正しかったので、実害はありませんでした。
しかし、国政政党がこんなにズサンでは先行きが思いやられます。
以上、否定的な言い方になってしまいましたが、2018年の国民民主党代表選挙・電子投票についてお伝えしました。