Origami Payの使い方 LINE 楽天 PayPayとの違い・メリットは?
QRコード決済の一種である「Origami Pay」の使い方を紹介します。
楽天ペイと違ってポイントとの併用はできませんが、クーポンが多いのがメリットです。
Origami Payとは何か?
Origami Pay(オリガミペイ)は、「株式会社Origami」が提供する、QRコード決済サービスの一種です。
QRコード決済といえば、カードを持たなくてもスマートフォンの画面を提示するだけで支払いを行えるのがメリットで、楽天ペイ、LINE Pay、PayPayなどが有名ですね。
Origami Payはこれらの大手企業ではなく、ベンチャー起業の株式会社Origamiが2016年5月19日に開始したサービスです。
ニュースリリース - Origami、スマホ決済サービス「Origami Pay(オリガミペイ)」の 正式提供開始。 | Origami
Origami Payはどんな店で使える?
残念ながら、2019年3月現在、Origami Payの加盟店は多いとは言えません。
クレジットカード会社のクレディセゾンと提携しており、コンビニのローソンなどで使うことができますが、楽天ペイ、LINE Pay、PayPayよりは加盟店が少ないですね。
主なOrigami Payの加盟店は以下のとおりです。
- AOKI(衣料品店)
- ケンタッキーフライドチキン
- Zoff(メガネ店)
- 吉野家(牛丼屋)
- ローソン(コンビニ)
- Loft(雑貨店)
- 和民(居酒屋)
Origami Payの公式サイトには、使える店の一覧は載っていないようです。
Origami Payアプリで「地図からお店を探す」という項目を表示することで、現在位置から近い加盟店を表示することができます。
なお、Origami PayはLINE Payや楽天ペイとは異なり、オンライン決済には対応していません。
Origami Payのメリットは?
Origami Payのメリットとして挙げられるのは、2%・10%などの割引ですね。
「など」と書いたのは、同じOrigami Payの加盟店であっても、店舗ごとに割引率が異なるからです。
Origami Payアプリで加盟店のページを開くと、左の方にオレンジ色の枠があり、「2%」など還元率が表示されています。
パーセンテージではなく金額が表示されていることもあるので注意が必要です(たとえば、「50%引き」だと思って決済したら「50円引き」だった、など)。
なお、Origami Payの割引は決済金額からの値引きであり、ポイント付与ではありません。
たとえば、1%ポイント還元のサービスの場合、通常は1,000円を決済すると「1,000円を支払い、10円分のポイントをもらえる」という形ですよね?
10円分であることは間違いありませんが、ポイントだともらったことを忘れて失効させてしまったり、使える店が少ないなどのデメリットがあります。
Origami Payの場合は、「1,000円の決済で1%還元だと、10円値引きされて支払いが990円で済む」という方式ですから、ポイント付与方式より親切です。
キャンペーン・クーポンは多かったが……。
ただ、PayPayやLINE Payが「20%還元」という驚異的なキャンペーンを行っている以上、Origami Payの存在意義は少々薄いように感じます。
Origami Payでも、2019年2月には「ローソンでLチキ(税込160円)が無料になるクーポン」を配布したり、「吉野家・ケンタッキーフライドチキンで最大50%オフ」など、数多くのキャンペーンを実施していました。
2019年3月も、ローソンでシュークリームが無料になるキャンペーンが行われました。
しかし、ここで挙げたローソンのLチキやシュークリームのクーポンは「QRコード決済を行わなくても、ほかに何も買わなくても使える」というものでしたから、はっきり言ってOrigami Payの普及には役立っていません。
Origami PayがキャンペーンでLINEやソフトバンク(PayPay)といった巨大資本に勝つのは難しいですから、「Origami Payでなければならない」と言えるような差別化が必要ではないでしょうか。
Origami Payアプリの登録方法
はっきり言ってあまりメリットが感じられなくなってしまったOrigami Payですが、アプリの使い方も紹介します。
まずは、銀行口座またはクレジットカードを登録する必要があります。2019年3月の時点では以下の銀行を登録可能です。
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 大垣共立銀行
- 青森銀行
- 静岡銀行
- 三重銀行
- 第三銀行
- SBJ銀行
- 仙台銀行
- 百五銀行
- みちのく銀行
- 佐賀銀行
- イオン銀行
なお、銀行口座をOrigami Payに登録してQRコード決済すると、決済と同時に、瞬時に支払額が銀行口座から引き落とされます。
デビットカードのQRコード決済版と考えるとわかりやすいでしょうか?
また、登録できるクレジットカード・デビットカードはVisaとMastercardのみです。
詳細は省きますが、ほとんどのVisaデビットカードも登録可能です。
ただ、Visa・Mastercardのプリペイドは登録できない場合もあるようですので、できるだけクレジットカードかデビットカードをご用意ください。
クレディセゾンが発行するクレジットカードに限り、JCBとAmerican Expressも登録可能です。
2018年8月に「Origami PayでJCB・American Express・Dinersも使えるようになる」という発表がありましたが、2019年3月になってもまだ対応していないようです。
Origami、銀行、クレジットカードブランドとの連携拡大 | Origami
Origami Payアカウントの作成
Origami Payアプリを使うには、まずApp StoreまたはGoogle Playでアプリをダウンロードし、アカウントを作成します。
アプリを起動したら、「Origamiの利用を開始する」をタップしましょう。
次の画面では、メールアドレスまたはFacebookアカウントでOrigami Payにサインインしますが、メールアドレスで登録することをおすすめします。
そして、Origami Payで使用する携帯電話番号を入力します(自動的に入力されることもあります)。
その携帯電話番号にSMS(電話番号のメール)で認証番号が届きますので、Origami Payアプリに入力してください。
最後に、氏名を入力すればOrigami Payへの登録が完了します。
なお、Origami Payではパスワードの設定は不要です。
銀行口座・クレジットカードの登録
Origami Payを使うためには、銀行口座またはクレジットカードの登録が必要です。
両方を同時に使うことはできないので(たとえば、1,000円の支払いで600円を銀行、400円をクレジットカードにすることはできない)、よく使う口座またはカードを登録しておけば良いでしょう。
なお、無料クーポンを使うだけでも、Origami Payへの銀行口座・クレジットカード登録が必須となっています。
まず、Origami Payアプリの上部にある「Wallet」ボタンをクリックします。
次に、「金融機関口座を登録する」「クレジットカード/デビットカードを登録する」のいずれかを選択し、画面に従ってOrigami Payへの登録を進めます(下の画像では、既に銀行口座とVisaカードを登録済みです)。
銀行口座またはクレジットカードを登録したら、Origami Pay加盟店で「スキャン支払い」と「コード支払い」を利用できるようになります!
……ただ、加盟店が少なく、ポイント還元などのメリットも少ないため、私はまだOrigami PayのQRコード決済を利用したことがありません。
無料クーポンは欠かさず使うようにしていますが……果たして普及するんでしょうか、Origami Pay。