アンチAppleのAndroid派が中古iPhoneを買った政治的な理由(2019年9月)
過去に3度もiPhoneと「スピード離婚」するほどAppleが嫌いな筆者が、2019年9月に中古のiPhone 7を購入した理由とは。
アンチAppleのAndroid派、iPhoneと4度目の「結婚」
当サイトの「Android派がiPhoneとスピード離婚した話」というページでも散々書いてきましたが、私はAppleという会社が嫌いです。過去にiPhoneに興味を持って中古を購入したことがありますが、いずれも数週間で手放すという「スピード離婚」を経験しています。
そちらのページに書いたように、Appleは気取った感じがするのでセルフイメージに合いませんでしたし、中央集権型で制約が多いiPhoneよりも、ユーザーが自由にカスタマイズできるAndroidのほうが私にはふさわしいのです。
……が、しかし! 2019年9月、Android派の私が、またまた懲りずに中古iPhoneを購入してしまいました。今回はiPhone 7(ゴールド, 32GB)です。
正直に言うと、今でもAndroidのほうが好きだし、iPhoneはあまり好きではないのですよ。
だってiPhoneって「みんなが持っているから自分も持ちたい」というような、軽薄な若者ばかりがユーザーっていうイメージがあるし……。
しかし、そのようなネガティブなイメージを抱いていてもiPhoneを選ばなければならない理由が、私にはありました。
それは政治的な理由です。具体的に述べていきます。
「iPhoneのようなAndroid」は中国生まれ
2018年11月から2019年9月まで、私は中国・OPPO社のR11sというスマートフォンを使用していました。
上の写真をご覧頂けばわかりますが、OPPOのスマートフォンはAndroidをカスタマイズした「ColorOS」というOSを搭載しており、AndroidでありながらiPhoneのような使い勝手となっていました。
たとえば、Androidスマートフォンはホーム画面に全てのアプリを配置するのではなく、一部だけ表示させて、「ドロワー」で全てのアプリを表示することもできますよね?
一方のiPhoneは、インストールしたアプリは全てホーム画面に表示される方式です。
私は自由を愛するAndroid派だが、iPhoneのようにアプリがホーム画面に並ぶ方式のほうが好きというワガママな人間なので、「iPhoneのようなAndroid」であるOPPOスマートフォンが気に入っていました。
……ですが、皆さんもご存じのように、2019年現在、Androidスマートフォンは大きな問題に直面しています。
Huawei規制問題です。
アメリカ合衆国の外圧(?)により中国メーカー製Androidから卒業
散々ニュースで報じられているのであまり詳しく述べませんが、アメリカ政府は「中国・Huawei(ファーウェイ、華為)社の製品には安全保障上の脅威がある」と主張し、自国のみならず日本など同盟国に対しても、使用をやめるように求めています。
日本で大々的に報じられるようになったのは2018年頃からですが、実は2012年の時点でアメリカ政府はHuaweiの使用中止を求めていました。以下は2012年10月9日の記事です。
ASCII.jp:米政府、HuaweiとZTEの通信インフラを導入しないよう推奨
アメリカ政府の主張通りにHuawei製品の使用中止が徹底されたら、もちろんアメリカの企業もHuaweiと取引できなくなります。つまりHuaweiスマートフォンでは、アメリカ企業であるGoogleのサービスを利用できなくなるということです。
Androidのアプリをインストールするには基本的にGoogle Playを経由しますから、Googleサービスを利用できないとなると大打撃です。
まぁそんなこんなでいろいろあって、2019年9月19日発売の最新スマートフォン・Huawei Mate 30にはGoogleサービスが搭載されないことになってしまいました。
HUAWEI Mate 30、欧州版はGoogleサービス非搭載のまま発売か - Engadget 日本版
Googleは「既に販売済みのHuaweiスマートフォンであれば、今後もGoogle Playなどのサービスを使える」と声明を出しています(なぜかGoogleのサイトではなくTwitterで発表していますが……)。
既存ファーウェイ端末はGoogle Playストアを継続利用可能とグーグルが声明 | TechCrunch Japan
もちろん2019年5月発売のHuawei P30 liteも問題なく使えます。多分。
ただ、今後何が起きるかわかりませんから、相当Huawei製品を気に入っている人以外は、Huaweiのスマートフォンを買わないほうがいいかもしれない……とは思います。
中国製スマホは危険『ではない』と思うが……。
では本当にHuawei等の中国メーカー製スマートフォンに「安全保障上の脅威」が存在するかですが、私はアメリカ政府の言いがかりに過ぎないと思います。
そもそも、アメリカ政府は「安全保障上」の理由でHuaweiを排除しようとしていたにもかかわらず、2019年5月24日、トランプ大統領は「Huaweiとの取引を米中貿易合意に含めるかもしれない」と発言しています(ただし、米中貿易合意は実現していません)。
ファーウェイとの取引、米中貿易合意に「含めるかも」 トランプ氏 - BBCニュース
本当に安全保障上の脅威があるならば、米中貿易とは無関係に、無条件にHuaweiを排除しなければならないはずなのに、「貿易合意したら使用を認めるかもしれない」と言っている時点で、「安全保障が云々」というのは建前に過ぎないことがわかります。
大体、iPhoneも中国の工場で製造されているので「中国製スマートフォン」ですよね? Appleはアメリカ企業ですし、インド等への生産移転も進めていますが。
画像が小さくて申し訳ありませんが、iPhoneの裏側と箱には「Assembled in China」と記載されています。
まぁ「"Assembled"は『組み立てられた』という意味だから、iPhoneは『中国製』ではない!」という意見もあるかもしれません。
しかし中国の工場で組み立てられている以上、中国政府・中国共産党がその気になれば、iPhoneに「余計なもの」を仕込むことだって可能です。
ところがアメリカ政府はiPhoneの使用を禁じるどころか、大統領や軍までもが使い続けています。
「中国製スマートフォン」をアメリカ政府が堂々と使い続けているのですから、「Huawei製品は危険だ」との主張には合理性がありません。
HuaweiはともかくOPPOは大丈夫?
もっとも、アメリカ政府が安全保障上の脅威として名指した中国のスマートフォンメーカー(正確には通信機器メーカー)はHuaweiとZTEのみです。
OPPOは含まれていませんし、OPPOの子会社であるOnePlusのスマートフォンは、中国企業であると周知されているにもかかわらず、堂々とアメリカ合衆国で販売されています。もちろん、今後はわかりませんが。
これは、HuaweiとZTEはスマートフォンのみならず、携帯電話基地局等の通信機器をも製造しているためです。OPPOやXiaomiなんかはスマートフォンと周辺機器くらいです。
いずれにせよ「なぜ、基地局を作っているだけでスマートフォンまで危険視されるんだ?」という疑問は残るのですが……。
とにかく、OPPOは基地局は作っていないから今のところはアメリカ政府に目を付けられることはないでしょう。
しかしながら、今後も米中貿易摩擦が続けば、「安全保障」の建前で他の中国企業が排除されることもあり得ると思います。
日本では「トランプ大統領個人の暴走」と捉えられているようですが、アメリカ議会には与党・共和党のみならず野党・民主党にも対中強硬派が存在するので、たとえ大統領が代わっても、中国企業に対するアメリカ政府の態度は変わらないでしょう。
ただ、さすがにアメリカ企業の製品であるiPhoneがアメリカ合衆国で規制されることはないでしょうし、追従してばかりの日本政府も同様です。
もちろん、たかが個人のスマホくらいで考えすぎかなとは思いますが、用心するに越したことはありません。
私も「アメリカ言いなりの日本人」に過ぎないのです。
日本の総務省による「スマホ値引き規制」も影響
Huaweiなど中国企業の問題(アメリカ政府による圧力)とは直接は関係ありませんが、今回私が中古のiPhone 7を購入した理由がもう一つあります。
それは、日本の総務省が、2019年10月からスマートフォンの値引きに制限を設けたことです。
詳しくは以下の記事をお読み頂きたいですが、簡単に言うと「スマートフォン本体の値引きを控えて、かわりに毎月の通信料金を安くしなさい!」ということです。
- 端末割引の上限は2万円 スマホの売れ行きはどうなる? (1/2) - ITmedia Mobile
- 新型iPhone「半額」のカラクリ、通信大手と総務省がいたちごっこ | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン
2019年10月1日には消費税の10%への引き上げも行われますから、2019年10月1日以降は、スマートフォンが全体的に値上がりすると予想されます。
今まで以上に「SIMフリースマートフォン」が注目されるでしょうし、中古品も多少は値上がりするでしょう。
だからこそ、中国の問題が先行き不透明な今、「スマホ値引き規制」と増税が実施される前に、中国メーカーのスマートフォンを売って別のものに買い換えよう……と私は思ったわけです。
iPhoneではなく中国以外のAndroidスマートフォンではいけないのか?
さて、ここまでお読みになった方は「中国製スマートフォンを避けるにしても、iPhoneではなく他国のAndroidではいけないのか?」とお思いになったかもしれません。
もちろんAndroidスマートフォンは中国以外の企業も製造しています。代表的なのは、韓国と台湾です。
日本ではなぜか「中韓」とひと括りにされることもありますが、そもそも韓国はアメリカの同盟国ですから、「安全保障がなんとか」という理屈は通じません。
ただ、いろいろな理由があって、私は今回、中古のiPhone 7を選びました。理由を説明していきます。
高性能な韓国メーカーのスマートフォンだがSIMフリーがない
日本と韓国の間には色々と問題がありますが、私は韓国に対してそんなに悪い感情は持っていません。むしろ好きです。
そして私は2018年10月にSamsungのGalaxy S9を2週間ほど使ったことがありますが、動作がとてもスムーズで、まったくストレスを感じませんでした。
ただ、次のような理由でGalaxy S9は手放しました。
- ディスプレイが湾曲しておりフィルムを貼りにくい
- 日本ではSIMフリーモデルを販売していない
まず、ディスプレイの左右にエッジ(湾曲)があるのはとてもきれいで、眺めていてうっとりするほどなのですが、どうやっても保護フィルムをうまく貼れません。
画面に貼った気泡だらけのフィルムを見るだけで、「製品自体は良いのに、この見た目はひどい」とイライラしてしまいました……。
「フィルムを貼らない」という手段もありますが、私は少しでもスマートフォンに傷が付いただけで気になるので、フィルムは絶対に貼らなければいけません。
そしてもう一つの理由、「Samsungは日本でSIMフリーのGalaxyを販売していない」ということです。
同じ韓国のLGは以前「G2 mini」というSIMフリースマートフォンを日本で販売していましたが、2014年8月発売です。それから5年以上音沙汰なしです。
一応、SamsungもLGも楽天モバイルからSIMフリースマートフォンを発売していますが、「楽天モバイル専売」なので、後述するキャリアモデルのようなものです。
SIMフリーのメリットとは?
SIMフリー……正確に言えば「SIMロックフリー」とは、どの通信会社のSIMカードを挿入しても制限なく通信できることです(SIMカード自体の説明は省きます)。
いわゆる「格安SIM」(MVNOが提供するSIMカード)とセットにして使うのも、大抵はSIMフリースマートフォンです。
SIMフリーではないスマートフォンは「キャリアモデル」と呼ばれており、docomo、au、SoftBankが販売していますね。
キャリアモデルの購入は回線契約とセットであり、「新規契約」または「機種変更」しなければなりません。
中古を購入することもできますが、最初の所有者が通信料金を滞納すると、通信制限がかかってしまうのもネックです。
一方、SIMフリーならば回線契約は必要なく、スマートフォン本体だけを購入できます。通信制限がかかることもありません。
また、iPhoneとGoogle Pixelを除くキャリアモデルは、各社の周波数だけに対応するようにカスタマイズされているというデメリットもあります。
キャリアモデルであってもSIMロック解除することで他社のSIMカードを使えるようになりますが、「完全なSIMフリー」にはなりません(iPhoneとGoogle Pixelは例外)。
たとえば、Galaxy S10はdocomoとauが販売していますが、docomo版にauのSIMを挿しても、一部の周波数しか掴めません。そのために圏外になる頻度が高まります。
そしてもう一つのキャリアモデルの問題として、これは日本特有かもしれませんが……余計なアプリがプリインストールされている!
docomoの場合、なんですか、「ひつじのしつじ」? あとあの四角い豆腐みたいなやつ? ああいうのがいちいち出てきて消すのが面倒です。
それに何をするにも「dアカウントにログインして〜」とかなんとか……そこまでキャリアに束縛されたくありません!!
そんなイライラする問題は、SIMフリースマートフォンにすることで解決します!
MVNO(格安SIM)を使っていても、「豆腐みたいなの」は出てきませんし、dアカウントへのログインを求められることもありません!
じゃあGoogle Pixelにすれば?
ところで、先ほど「iPhoneとGoogle Pixelのキャリアモデルは例外だ」と書きました。
実際、docomoとSoftBankが日本で販売するGoogle Pixelは、SIMロック解除することで「完全なSIMフリースマートフォン」になります。
完全なSIMフリースマートフォンとは、「全ての会社の周波数に対応し、余計な豆腐みたいなのも出てこない」というものです。
もちろんGoogle PixelはアメリカのGoogle社が販売するものですから、中国企業絡みの問題もありません!
ただ……価格.comなどを見ていると、「不具合が多い」というレビューが散見されました。ですから残念ながらGoogle Pixelは除外しました。
アメリカのMotorolaは?
アメリカ合衆国にはMotorola(モトローラ)という会社があります。
1928年に設立された通信機器メーカーで、第二次世界大戦中にトランシーバーをアメリカ軍に提供したことで脚光を浴び、1973年には世界初の携帯電話を開発しました。
もちろんMotorolaは今もスマートフォンを製造・販売していますよ! こちらは、2019年に発売された「Moto G7 Plus」です。
実際、私も2019年9月に一度「Moto G7」(Plusではない低価格版)を購入したのですが、なんとなく使いにくかったので一日で手放しました。
まぁ少しは「売らずにもうちょっと使えば良かったかな」と後悔しているんですが……やっぱりAndroidのドロワー(アプリを収納する画面)は要りません。
それから、実は今のMotorolaは中国企業・Lenovoの完全子会社なんですよ。正確には、経営不振が原因で2011年に分社化された「Motorola Mobility」という企業です。
ただ、Motorola Mobilityは今も本社がアメリカ国内にあるのでギリギリセーフかな、とは思いますが、「中国企業を避ける」という条件には引っかかってしまいます。
でもMotorolaには未練があるので、もしかしたらそのうちに買うかもしれません。
台湾のASUSは?
「日本で販売されているSIMフリースマートフォンのメーカー」として有名な企業がもう一社ありますね。台湾のASUS(エイスース)です。
ところで「エイスース」って何なんでしょうね? 「エイサス」とかのほうがASUSの読みとしては適切なんじゃないかと思いますが。
それはともかく、私はASUSも選びませんでした。
長くなってきたので理由はもう省略しますが、価格.comや5chで評判が良くなかったからです。
韓国メーカー、台湾メーカー、Motorola、Google Pixel……と次々に選択肢を消していくと、残るのはiPhoneだけです。
iPhoneは高級品ではない。(中古の)iPhoneは安い!
ところで皆さんはiPhoneにどんなイメージを持っていますか?
「富裕層が使っている」ですか? 確かにそうですね。なぜか芸能人と経営者はみんなiPhoneユーザーです(もちろん、全員ではありません)。
「若者が使っている」というイメージもあるでしょう。根拠は示しませんが、「若者の間ではiPhoneを使っていないと仲間外れにされる」という風潮もありそうです。
……ああそういえば、2000年頃は若者の間で「ブランド品」が流行っていましたね。ピーコさんが世間知らずの若者に怒っていましたね!! 若者は高級ブランドに憧れるんでしょう。
でも……果たしてiPhoneは本当に「ブランド品」なんでしょうか?
それどころか、「iPhoneは意外と安い」というイメージもありませんか?
家電量販店に行くと、「iPhoneが一括0円!」という掲示がよく見られました。前述の「総務省によるスマホ値引き規制」のせいで2019年10月以降はあまり見られなくなりそうですが。
あと中古のiPhoneも結構安いんですよ。実際私は、冒頭の写真に載っている付属品が揃った、傷がない中古のiPhone 7(32GB、ゴールド)を2万円で購入しました。
3年前のiPhoneでも最新iOSを使える
もちろんiPhone 7は2016年9月リリースですから、なんと3年も前のモデルです。
いくら人気モデルでも、3年前の機種が2万円……というのは高いようにも思えます。
ですが、iPhoneは発売から3年経っても最新のOSを使い続けられるのがメリットです。
私がこの文章を書いているのは2019年9月19日の午後10時頃ですが、その翌日の9月20日(日本時間)にはiOS 13がリリースされます!
なんと私の中古iPhone 7にもiOS 13をインストールできます。楽しみです。
一方Androidスマートフォンはどうでしょうか? 一度でもOSがメジャーアップデートされればいいほうです。発売後一度もOSが更新されないという機種も存在します。
Apple製品を使えば無料メールアドレスが付いてくる
iPhoneを含むApple製品の魅力。それは、Apple IDを作れば無料のメールアドレスがもらえることです。「@icloud.com」ってやつです。
「メールアドレスを無料でもらえるのはAppleに限ったことではないだろう」とお思いかもしれません。
ですが、Apple IDのメールアドレスはキャリアの携帯電話メールの代わりにできるというメリットがあるんですね。
たとえば楽天銀行です。Gmailアドレスを登録すると、「フリーメールではなくプロバイダなどのメールにしてください」と叱られます。
Apple IDのメールならば、無料でありながら「有料のApple製品を購入して取得したアドレスである」という理由で、拒否されることなく使えます。
特にMVNO(格安SIM)の場合、キャリアメールが使えないので、@icloud.comのメールが役立ちます。
もっとも、「一度Apple IDを取得したら、Androidスマートフォンでそのアドレスを使う」ということも可能です(私もそうしていました)。
ただ、AndroidでiPhoneのメールアドレスを使うことには違和感を覚えますし、Androidでは@icloud.comのメールをプッシュ受信できないことが多いのもデメリットでした。
今回、中古のiPhone 7を購入したことで、ようやく「メールアドレスが正常化した」ように感じています。
iPhoneはSIMロック解除で「完全なSIMフリー」になる!
私はこのページで「『キャリアモデル』は周波数が絞られているし、余計なアプリも多い」と書きました。
もちろんiPhoneもキャリア(docomo、au、SoftBank)が回線契約とセットで販売していますから、日本で流通するiPhoneの大半はキャリアモデルです。
……ですが、先ほどさりげなく言及したように、キャリアモデルのiPhoneでも、SIMロック解除するだけで「完全なSIMフリースマートフォン」になるのですよ!
つまり、余計なアプリは入っていないし、全社の周波数に対応するということです。最初からSIMフリーとして販売されているiPhoneとまったく同じです。
ただ、以前は「キャリアモデルは最初の購入者しかSIMロック解除できず、中古は解除不可能」という制限もありました。
ですが、2019年2月20日、docomoが中古端末のSIMロック解除を認めました(My docomoから手続きすれば無料)。
SoftBankは8月21日、auは9月1日に、「店舗での手続き限定、かつ手数料が必要(税別で3,000円)」という条件付きながら、中古スマホのSIMロック解除に応じるようになりました。
- SIMロック解除、中古で買ったスマホもOK ドコモが20日から - Engadget 日本版
- ソフトバンクが「SIMロック解除」要件を緩和 中古端末でも来店すれば原則ロック解除可能に - ITmedia Mobile
- auが「SIMロック解除」要件を緩和 中古端末でも来店すれば原則ロック解除可能に - ITmedia Mobile
実は、auは2015年4月23日から中古スマートフォンでもauショップでSIMロック解除できていたのですが、2017年12月1日に「中古はSIMロック解除不可」に改めました。
約1年10ヶ月ぶりの方針転換を歓迎したいですが……なんとなくモヤモヤしますね。
それはともかく、「2019年9月1日以降は、中古iPhone(またはGoogle Pixel)を購入して『完全なSIMフリースマホ』にすることが可能になった」ということです。
私が今回購入した中古iPhone 7も、前の所有者がSIMロック解除してくれたキャリアモデルです(私が購入後に解除することも可能でした)。
3年前のiPhoneでも性能は今年のAndroidより上
スマートフォンの性能を比較する時には、「ベンチマークスコア」というものが用いられます。
代表的なベンチマーク測定アプリは「AnTuTu」(アントゥトゥ)です。実はこれも中国企業が作ったものです。
では、2016年9月発売のiPhone 7のAnTuTuスコアはどれくらいでしょうか? 約17万点です。
一方、2019年6月に発売されたAndroidスマートフォンであるMoto G7 Plusは約11万点です。
比べてみましょう。
- 2016年9月発売なのに、スコア約17万点のiPhone 7。中古価格は約2万円
- 2019年6月発売なのに、スコア約11万点のMoto G7 Plus。新品価格は約3万円
どうでしょうか。価格の安さ・性能の高さ、ともにiPhone 7の圧勝ですね。
……もちろん「AndroidとiOSは単純比較できない」「中古と新品を比べるのはおかしい」というご指摘もあるでしょう。
それに、スマートフォン(とパソコン)のベンチマークスコアの比較は、自動車で言えばエンジンの性能だけを比べているということになります。
スコアに現れない使い心地が存在するのは事実です。
でも私は、3年前の中古iPhone 7でもそんなに使いにくくないかな……と思っています。
iPhone 7なら防水防塵ですし、Apple Payも使えますからね。イヤホンジャックがないのはちょっと困りましたが。
でも本当はAppleもiPhoneも嫌い
ここまで「Androidはここがダメ。iPhoneはこんなにスゴイ」と、iPhoneを褒めちぎってきました。
しかしながら、やはり私はAppleという会社、およびiPhoneを好きになることはできません。
さすがに書くのが面倒になってきたので、箇条書きにします。
- Steve Jobsが神格化されている
- 付属品が独自規格。しかも高い
- ほとんどの機能はAndroidの後追い
- ユーザーが「そう、iPhoneならね」と言ってそう(意識高い系)
- スターバックスでMacBook開いてそう(TwitterかFacebook見るだけ)
- ユーザーに主体性がない
- 生意気な若者が好むのがiPhone
- 日本に媚びている
- Androidという選択肢があるのに「iPhone一択」と思っている
……どうです? Apple信者ってあまりにも痛々しいでしょう?
「ならばお前はどうなんだ!」と言われそうですが、私はApple信者ではありませんよ。だってApple嫌いですし。
つまり私は「たまたまApple製品を使っているだけ」(?)であり……なんだ……「仕方がなく使っている」のです。
実際に、「中国Huawei問題」がなければ、OPPOの「iPhoneっぽいAndroid」を使い続けていたと思います。
今でも「仕方なく、一時的にiPhoneを使っているだけだ。そのうちにMotorolaのAndroidスマートフォンにでもしよう」と考えていますよ。
でも、夫婦と同じで「あまり期待しないほうが長続きする」のかな、とも思っています。
以前と同じく、中古のiPhone 7とも「スピード離婚」するのか、それとも添い遂げる(壊れるまで使う)のか……。
私自身にも予想できませんが、今のところは「iPhoneは絶対にイヤ」とまでは感じませんね。
想定以上に長くなりましたが、今回は以上です。