ポイント・クレジット

docomo以外でも使えるd払いQRコード決済はdポイントの使い道に最適

d払いはdocomo以外でも使える。そのメリットとは

2019年、消費増税に伴ってキャッシュレス決済を利用したポイント還元が実施されることもあり、QRコード決済の「なんとかペイ」が乱立していますね。

大手携帯電話会社のNTTドコモ(docomo)も、QRコード決済サービスを提供しています。その名も「d払い」(ディーばらい)です。

……良くも悪くもドコモらしいセンスといった名称ですが、他社と代わり映えしない「d Pay」よりはマシでしょうか。

このd払いですが、実はdocomoの携帯電話・スマートフォンを契約していなくても利用可能です。

au、SoftBank、Y!mobileはもちろん、楽天モバイルなどのMVNO(格安SIM)でもd払いを使えます。

メリットとして挙げられるのは、余ったdポイントを、ドラッグストアなどのd払い加盟店で消費できることです。

今回は実際にdocomo以外の回線でd払いに登録し、アプリでQRコード決済する方法をご紹介します。

Amazonなどネット決済は利用できない

ただし、Amazon.co.jpやラクマなどd払いのネット決済は、docomo回線でなければ利用できません。

これは、d払いのネット決済の利用には「spモード」というdocomo回線専用サービスが必要なためです。

特にAmazon.co.jpでは「d払いで大量のポイントが還元されるキャンペーン」が実施されることがあるので残念ですが、「docomo回線よりMVNOのほうが安いから、損はしていない」と思って諦めましょう。

事前に準備しておくもの

その前に、d払いを利用するには以下のものをあらかじめ用意しておいてください。

  • dアカウント
  • d払いアプリをインストールできるスマートフォン(Android 5.0以上またはiOS 10.1以降)
  • Visa, Mastercard, American Express, JCBのクレジットカード、デビットカード(3Dセキュア必須)

dアカウントとは、dポイントなどdocomoサービスを利用するためのIDです。docomo以外でも登録できます。

dポイントカードをお持ちの方ならdアカウントを開設済みのはずですので、登録方法は省略します(このページでは「既にdアカウントを持っている」という前提で話を進めます)。

なお、d払いクレジットカードはDiners Clubを除く4つの国際ブランドに対応していますから、ほとんどの方はお持ちでしょう。

ただし、必ず事前に3Dセキュアに登録しておいてください。3Dセキュアに登録できないクレジットカードはd払いを利用できませんが、ほとんどのクレジットカードが3Dセキュアに対応しています。

3Dセキュアは、お使いのクレジットカード会社のマイページで登録できます。

3Dセキュアとは何か。対応カードなら全て使える?

3Dセキュアは「Visa Secure(VISA認証サービス)」「Mastercard SecureCode」「J/Secure」「American Express SafeKey」のいずれかの名称で提供されています。

簡単に言うと、3Dセキュアとは「インターネット上でクレジットカードを使う時、長いパスワードを入力しなければ決済できないようにするサービス」です。

3Dセキュアでパスワードの入力を必須にすることにより、悪意を持った第三者によるクレジットカードの無断使用を防ぐことができます。

では3Dセキュア対応のクレジットカードなら全てd払いに登録できるかと言うと、「3Dセキュアに対応しているのに、なぜかクレジットカードをd払いに登録できない」といった報告が、5chなどインターネット上で見られます。

実際に、docomoのd払い公式サイトにも「一部ご利用いただけないクレジットカードがあります。」との記述があります。

ご利用条件 - dカード/その他クレジットカード払い|d払い - かんたん、便利なスマホ決済

ただ、どのカードがd払い非対応なのかはわからないので、とりあえず登録してみるしかありません。

デビットカードもd払いに登録できる(かもしれない)!

気になるのは、「3Dセキュア対応なら、VisaやJCBのデビットカードをd払いに登録できるのか?」ということですね。

答えを先に言うと、3Dセキュア対応ならデビットカードでもd払いに登録可能です。

ただしこれも「一部のデビットカード」で、どのカードが非対応かは公表されていません。

実際にこのページでは、楽天銀行デビットカード(JCB)をd払いに登録します。

これがd払いのメリットだ!

では、わざわざdocomo以外でd払いを使うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

その答えは、d払いのQRコード決済なら、dポイントを消費することができるということです。

さらに、d払いQRコード決済では期間・用途限定dポイントも消化可能です。嬉しいことに期間・用途限定ポイントが優先的に使われます(楽天スーパーポイントと同じ)!

また、d払いにすると通常時でも税込200円につき1ポイント(還元率0.5%)貯まりますし、クレジットカードのポイントとの二重取りも可能です。

たとえば還元率1%の楽天カードとd払いを同時に利用すると、税込1,000円の決済で合計15円分、還元率1.5%のポイントが貯まります(5 dポイントと10楽天スーパーポイント)。

ただし、d払いのポイント還元は決済ごとに計算されるため、たとえば税込199円の買い物を10回しても「合計1,990円」にはならず、一切dポイントがもらえないので注意してください(楽天カードは月ごとの決済金額の合計でポイント数が計算されますから、この例では19ポイントもらえます)。

また、2019年9月14日から10月14日まで行われていた「20%還元キャンペーン」のように、キャンペーンを利用すればより還元率を高めて得することができます。

加盟店も多い。コンビニ・ドラッグストアで使える!

いくらd払いの還元率が高くdポイントを使えるといっても、使える店が少なければ意味がありませんね。

しかし、d払いはQR決済を導入している店舗の多くで使えるため、「ポイント還元率は高いけれど、商品も高いのでかえって損する」ということがありません。

d払いを使える店の例として挙げられるのは、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソンなどのコンビニエンスストア、マツモトキヨシ、ココカラファイン、スギ薬局などのドラッグストアです(2019年10月1日時点)。

もちろん、d払いはヨドバシカメラやケーズデンキなどの家電量販店にも対応しています。

より詳細な加盟店の一覧は、以下のd払い公式サイトをご覧ください。

街のお店から探す|d払い - かんたん、便利なスマホ決済

d払いの登録方法

ではスマートフォンにd払いアプリをダウンロードして登録する方法を実演します。

まず、AndroidスマートフォンならGoogle Play、iPhoneならApp Storeから「d払い」アプリをダウンロードします。

App Store d払い

d払いアプリを起動すると説明が始まりますので、「次へ」を押して説明を最後まで読むか、説明が不要なら「スキップ」を押します。

d払いアプリ 説明

次に、「ご利用規約」が表示され、「通知を送信します」などのメッセージもいくつか表示されます。「許可」「同意して次へ」などをタップします。

d払い ご利用規約

この後、dアカウントのログイン画面が表示されますので、dアカウントのID(メールアドレス)を入力してから「次へ」をタップします。

次の画面では、同様にdアカウントのパスワードを入力します。

また、パスワード入力画面が表示された時点で「セキュリティコード送信先」と表示されているメールアドレスにメールが届いているので、メールをチェックして「セキュリティコード」を入力してください。

パスワードとセキュリティコードを入力できたら、「ログイン」をタップします。

次の画面では「職業」と「利用目的」を入力します。正直に回答して「次へ」をタップしてください。

「メール設定」は、docomoからの宣伝を受け取るかどうかという設定ですから、どちらでも構いません。「次へ」をタップ。

d払い QRコード・バーコード

すると、バーコード・QRコードがd払いアプリに表示されました。この時点でd払いアプリの登録は完了しましたが、クレジットカードの登録はまだ終わっていません。

なお、2019年9月以降は、d払いアプリに登録すると、同時に「ドコモ口座」も開設されます。

ただし、「ドコモ口座」は銀行口座ではないので、使わないなら何もせずに放っておけば良いのです。解約する必要はありませんし、入金しない限り「ドコモ口座」から残高が盗まれる心配もありません。

ドコモ口座とは、あらかじめチャージ(入金)しておくことで、残高をd払いのQRコード決済に使ったり、他のドコモ口座に送金したりできるサービスです。

d払いアプリの画面に表示される「口座払い」というのも、ドコモ口座払いのことです。

今回はd払いでdポイントとクレジットカードだけを使うので、ドコモ口座の使い方は割愛します。

d払いへのクレジットカードの登録

このままではQRコード決済でdポイントしか使うことができませんので、d払いにクレジットカードを登録します。

バーコードの左下にある「お支払い方法」をタップします。

d払い お支払い方法の選択

「お支払い方法の選択」が表示されました。「クレジットカード払い」をタップします。

d払い クレジットカード登録

画面に従って、クレジットカードの番号、有効期限、セキュリティコードを入力します。

なお、この画面の「セキュリティコード」はカード裏面の名前欄の隣(American Expressは表面)に記された3桁または4桁の番号で、「3Dセキュア」とは別ですので、ご注意ください。

クレジットカード情報を入力できたら「登録」をタップします。

d払い クレジットカード選択

「利用するクレジットカードを選択してください」と表示されましたので、先ほど登録したカードを選択してから「次へ」をタップします。

d払い 3Dセキュアパスワード入力画面

これが「3Dセキュア」の画面です。クレジットカード会社のマイページで設定したパスワードを入力してから、パスワード欄のすぐ下にある「送信」ボタンを押します。

d払い QRコード・バーコードの下にクレジットカード情報が表示された

正しいパスワードを入力できたら、QRコード・バーコードを表示する画面の「お支払い方法」欄が上の画像のように「クレジットカード払い」に変わり、クレジットカードのマークが表示されました。

以降は、d払いの加盟店でバーコード・QRコード決済を利用するたびに、このクレジットカードから代金が引き落とされます。「dポイントを利用する」にチェックを入れれば、dポイントの同時利用も可能です。

ただし、dポイントで支払った金額には、ポイントが還元されないので、特にキャンペーン実施中は注意してください。

なお、私が今回登録したのは「楽天銀行デビットカード(JCB)」です。全てではないと思いますが、デビットカード・プリペイドカードも3Dセキュアに対応していればd払いに登録できるようです(対応カードは公表されていないため、ご自分でお試しください)。

また、d払いに複数(最高3枚)のクレジットカードを登録することも可能です。「お支払い方法」をタップして、「クレジットカードを登録」ボタンでカードを追加してください。

ただし、使用するカードを切り替える場合は、そのたびに3Dセキュアのパスワードを入力し直さなければなりませんので注意してください。

以上、お得にdポイントを活用できる、QRコード決済のd払いについてお伝えしました!

タグ: docomo QRコード決済