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使わなくなったHDDは、USB接続で再利用しよう

古いパソコンのHDD、捨ててしまうのはもったいない!

2010年頃からは、パソコンをはじめとするハードウェアの進歩も緩やかになってきた印象がありますが、以前は毎年のようにCPUのクロック数が上がり、ハードディスクドライブ(HDD)の容量も倍増していましたね。毎年とまではいかなくても、数年に一度、新しいパソコンを購入していたという方もいらっしゃるかもしれません。

私がパソコンを買うのは5年に1度ほどですし、中古の状態で購入することが多いため、使用をやめた時点ではかなりの型落ち品になってしまいます。そのため、他人に譲ったり、売却したりするのは困難です。

そこで、使える部品だけを取り出して処分することになりますが、扱いに困るのはHDDです。個人情報が含まれていますから、いくらデータを消去しても、他人に譲ることはできません。ですが、古いパソコンに内蔵されているHDDは、最新のパソコンに取り付けても容量が少なくて使い物になりませんし、そもそも形状が異なるために取り付けられないこともあります。

2つのHDD

そこで、HDDをUSB接続するアダプターを用意することで、古くなって使わなくなったHDDを、予備のUSB接続HDDにすることができます。メインとして使うのは難しくても、たまにUSBで接続するくらいであれば、データのバックアップに役立ちますよ。

なお、このページに記載した方法では、HDDの中にあるデータはすべて消去することを前提としています。重要なデータは、事前にコピーしておいてください。

USBアダプターを購入

私がUSBアダプターを取り付けることにしたのは、いずれもHITACHI(日立)製の、内臓ディスクが2.5インチと1.8インチのHDDです。2.5インチのものは東芝・dynabook C7/212CMENに、1.8インチのHDDはIBM ThinkPad X40で使用していました。

まずは2.5インチHDDです。このUSBアダプターを購入しました。

HDDとUSBアダプター

では、ケースに2.5インチHDDを取り付けます。

ケースに入れたHDD

取り付けると言っても、ケースにHDDを挿入してケーブルをつなぐだけです。

USB接続したHDD

パソコンと接続しました。無事に認識できるでしょうか?

パーティションが複数ある40 GB ハードディスク

USB接続のHDDは認識できているものの、古いパーティションが残っていますね。削除して、新しいパーティションを作成してフォーマットしましょう。

パーティション作成とフォーマット

Windowsをお使いならば、ツールで簡単にHDDをフォーマットできるはずです。Linuxの場合は、ターミナルでfdiskとmkntfsコマンドを使って、NTFSパーティションを作成します。

LinuxのUbuntuでHDDをNTFSでフォーマットするコマンド - MiuxMiu

NTFSパーティションがある40 GB ハードディスク

無事に、新しいNTFSパーティションを作成することができました。Windowsならばそのまま、Linuxならばマウントすることで、USB接続のHDDとして使用することができます。

これでもうまく認識できない場合は、ボリュームの下部にある歯車のアイコンをクリックして、「ボリュームを初期化」しましょう。

HDDの形状に合ったUSBアダプターを使用しよう

上の手順では2.5インチHDDをUSB接続しましたが、ほかのサイズのHDDをUSB接続にすることもできます。たとえば、下の写真では、ThinkPad X40に内蔵されていた、特殊な形状の1.8インチHDDをアダプターに接続しています。

ケースの蓋が閉まらない1.8インチHDD

蓋が閉まらない点が気になりますが、問題なくUSB接続できていますから、まあ良しとしましょう。1.8インチHDDには、以下のアダプターを使用しました。

どれがお使いのHDDに合うUSBアダプターか、そしてHDDのデータを消去しても構わないか、お考えになった上でお求めください。

タグ: HDD USB