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おサイフケータイのiDアプリがMVNOで利用可能に!

MVNOでも使える後払い式おサイフケータイ

カードや携帯電話を端末にかざすだけで決済を行える手軽さから、nanacoや楽天Edyといった電子マネーの普及が進んでいます。ただ、これらの電子マネーはいずれもプリペイド(先払い式)ですから、あらかじめチャージするという手間がかかります。

一方、チャージ不要なポストペイ(後払い式)の電子マネーも存在します。日本で使えるのは、iD(アイディ)とQUICPay(クイックペイ)の2種類です。

いずれも、ポストペイ電子マネーの代金が、クレジットカードと合算請求されるもので、対応するカード会社と追加の契約を行うことで使用できるようになります。

加盟店はiDのほうが多いですが、今までは次のような条件のいずれかを満たさなければ利用できませんでした。

  1. ドコモの携帯電話・スマホを契約して、dカードmini(旧・DCMX mini)を契約する
  2. dカードや三井住友、オリコなど、iD専用カードを発行するクレジットカード会社と契約する
  3. クレディセゾンなどiDに対応したクレジットカードを契約して、おサイフケータイにiDを登録する

1はドコモユーザー専用サービスですし、2はプリペイド電子マネーと同じくiD専用カードを発行する方式ですから、わかりやすいですね。問題は3です。

もしもセゾンカードを持っていれば、会員用サイト(セゾンの場合はネットアンサーという名称)にアクセスしてiDを申し込めば、後日届く書類を使っておさいふケータイの設定を行うことで、iD決済を行えるようになります。

ただ、iDはドコモが主導して開発したサービスですから、ドコモの携帯電話・スマートフォンのおサイフケータイにしか、iDを登録することはできません。

さらに、今まではドコモの端末を使っている場合でも、ドコモのspモードで接続しなければiDの設定を行えませんでした。つまり、MVNO(格安スマホ)のSIMをドコモ端末に差している場合は、iDを利用できなかったのです。

ところが、2016年4月13日にアップデートが行われたことにより、MVNO SIMをドコモ端末で使っている場合でも、Wi-Fi接続でiDの設定を行えるようになりました。その手順をご紹介していきます。

iDアプリをWi-Fiで設定する方法

まず、おサイフケータイを使えるドコモのスマートフォンを使っており、クレジットカード会社にiDを申し込み済みで、アクセスコードなどが手元にあることが大前提となります。

iDのアクセスコードがわからない場合は、先にクレジットカード会社への申し込みを行っておいてください。なお、オンラインで申し込んだ場合でも、書類が郵送されるまでには1週間ほどかかります。

準備ができたら、Google Playにアクセスして、iDアプリをダウンロードまたはアップデートしてください。

Google Play iDアプリ

Wi-Fi接続でiDアプリを起動すると、「おサイフケータイの初期設定」を行う画面が表示される場合があります。必要な設定ですので、規約に同意してください。

おサイフケータイ初期設定

なお、iDアプリを起動してもエラーが表示されて強制終了してしまうことがあります。

私もエラーが表示されたのですが、ドコモ契約者以外でも作成できるdアカウントの設定を行ったり、「Androidの設定」でNFC(海外のおサイフケータイ)に関する項目をオンにしたりしているうちに、なぜかiDアプリの設定画面に入れるようになりました。

dアカウントを解除してNFC設定をオフにしても、iDアプリの設定を行うことはできましたので、これらの設定が必須というわけではないようです。ただ、エラーにお困りの方はお試しください。

iDアプリ画面

iDアプリを起動した画面です。「スタート!」というボタンをタップします。

iD対応クレジットカード一覧

iDに対応したクレジットカード会社の一覧が表示されますので、iDを申し込み済みの会社をタップしてください。私の場合は「《セゾン》iD」です。

次の画面で、「新しいカード情報の設定」を選択します。

ユーザー認証

クレジットカード会社から届いた書類を参考にして、アクセスコードなどを入力します。なお、この画面の入力項目はクレジットカード会社によって異なるようです。

iD設定完了

情報を入力し終えると、iDの設定が完了しました。コンビニエンスストアなどの加盟店で、スマートフォンを端末にかざすだけでおサイフケータイのiDアプリによる決済を行うことができるようになります。

私は以前ドコモを契約していたことがあり、iD自体の使用経験はあります。やはりチャージ不要の電子マネーは便利でしたし、クレジットカードの利用料と合算請求されるのもわかりやすかったですね。

今回、MVNO SIMでも使えるようになったことで、iDアプリの利用者がますます増えていきそうです。

タグ: MVNO iD