音楽聴き放題アプリSpotifyは無料プランでも充分楽しめる!
無料の音楽配信サービスが日本上陸
CD大国と言われてきた日本でも音楽のダウンロード配信が普通になり、「1,000円ほどの月額料金を払えば、パソコン・スマートフォンで音楽が聴き放題になる」という定額サービス・アプリも増えてきましたね。
世界的な人気があり、聴くことができる楽曲の数も多いアプリといえば、スウェーデンの企業が運営するSpotify(スポティファイ)です。このSpotifyですが、無料サービスでも広告さえ見れば制限なく音楽を再生できるという特徴があります。
スウェーデンでは2008年10月にサービスが開始されましたが、日本では2016年9月29日頃にようやくアプリ配信を開始しました。当初は「招待コード」を入手した一部のユーザーだけが利用できましたが、その後、11月10日から招待コードがなくても簡単な手続きでアプリを利用できるようになりました!
私も実際にSpotifyを使ってみましたので、登録方法などについてレビューします!
料金プランは?
日本で提供されるSpotifyアプリには、無料の「Free」と有料の「Premium」の2種類があります。それぞれの違いを表で比較しましょう。
- | Free | Premium |
---|---|---|
月額料金 | 無料 | 980円(税込) |
再生可能時間 | 無制限 (PC・タブレットは30日間15時間) | 無制限 |
再生方法 | シャッフル (PC・タブレットなら指定可能) | シャッフル 好きなトラックを再生 |
広告 | あり | なし |
曲スキップ | - | 無制限 |
オフライン再生 | 可能 | 不可能 |
音質 | 標準音質(96 kbps) 高音質(160 kbps) | 標準音質(96 kbps) 高音質(160 kbps) 最高音質(320 kbps) |
このうち、Freeプランはアカウント登録さえ行えば、クレジットカードがなくても利用可能です! 表で見る限りでは制限が多いですが、160 kbpsの高音質ならばFMラジオよりも音が良いですし、広告も気にならないレベルです。無料でも十分楽しめます。
どんな環境で使える?
Spotifyアプリを利用できるのは、iPhone、iPod Touch、Androidスマートフォンと、iPad、Androidタブレット、Windows、macOS(OS X)、Linuxの各デバイスです。
このほかに、ゲーム機やカーオーディオにも対応しています。詳しくはこちらの記事をお読み下さい。
世界最大の音楽ストリーミング「Spotify」が日本上陸。4000万曲を楽しむ前に知っておきたい2つのこと – DIGIMONO!(デジモノ!)
無料のFreeプランでアプリを使う場合は、好きな曲を選んで再生する方式ではなく、アーティスト・アルバムなどのプレイリストから自動的に曲が選ばれるシャッフルプレイしか使えません。たとえば、「探していた曲がアルバムの1曲目にあったけれど、シャッフルプレイしたらいきなり10曲目が再生されてしまった」という具合です。1曲目が何番目に再生されるかはわかりません。
タブレットとパソコンのアプリでは機能がすこし多く、Freeプランでも好きな曲を再生できます。ただし、シャッフルプレイ・曲指定を含めて30日間につき15時間までしか再生できません。この上限を超えても、スマートフォンアプリならば利用可能です。
スマートフォンをお使いの場合は、「アプリで音楽を再生しっぱなしにすると、通信量が多くなるのではないか?」と不安にお思いになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Freeプランは音質が制限されているため、通信量はあまり多くありません。制限といっても、Premiumプランの最高音質よりは下というだけで、FMラジオより良いくらいです。広告を含めても、1時間あたりおよそ40MBから150MBくらいです(幅がありますが、広告が表示されるかどうかで変わってきます)。
また、スマホで契約している高速データ容量を使いきってしまったり、データ容量を制限するためにFREETELの「節約モード」やmineoの「節約スイッチ」などをONにしたりすると、通信速度が200kbps程度に制限されますね。電波状態が悪い場所ならば別ですが、通信速度が200kbpsでも、Spotifyアプリの音楽は途切れることなく再生できます。
どんな曲を再生できる?
洋楽・K-POPであればFMラジオで流れるような有名アーティストの楽曲はほとんど網羅されていますが、残念ながら日本国内ではSpotifyで聴ける邦楽アーティストが限られているようです。これはプランが無料か有料かとは無関係です。
具体的にどの邦楽アーティストの曲を再生できないかは、Spotifyを使ってみればすぐにわかりますが、こちらのページで音楽業界の事情が解説されています。
Spotifyアプリの使い方
iPhone・Android版
iPhoneの場合はApp Store、AndroidならばGoogle Playで「Spotify」と入力して検索し、アプリをダウンロードしてください。インストール後、すぐに無料の利用登録を行えます。
なお、アプリのダウンロード前にあらかじめウェブサイトで利用登録をしておくこともできます。このブログではアプリではなくウェブサイトで登録を進めていきますが、基本的な操作はどちらも同じです。
アプリで登録するなら「登録する」を、ウェブサイトにアクセスした場合は「SPOTIFY FREEをはじめる」を選択します。
Facebookアカウントを使って登録することもできますが、Spotify専用のアカウントを作ることをおすすめします。ユーザー名、パスワード、メールアドレス、生年月日と性別を入力してください。ウェブサイトで登録する場合は「Spotifyの利用条件およびプライバシーポリシーに同意する」にもチェックを入れて、「登録する」を押して下さい。
なお、ユーザー名はログインする際にペアで入力するものですので、忘れないようにしてください。私はアルファベットのみで登録しましたが、漢字・仮名などの文字も使えるようです。
パスワードは最短でも4文字必要ですが、最長は定められておらず、使える記号も制限されていないようです。できるだけ複雑なパスワードとすることをおすすめします。
無料登録が終わると、上の写真のようなSpotifyのホーム画面が表示されます。スマートフォン用のウェブサイトから登録した場合は、Spotifyアプリのダウンロード画面が表示されますので、インストールしてからアプリを起動してログインしてください。
アプリのホーム画面や「Browse」画面にはおすすめのプレイリストが表示されていますから、いずれかを選択して「シャッフルプレイ」をタップすると、曲の再生が始まります。また、画面下部の「Search」をタップして検索画面を表示することで、アーティスト名・曲名・アルバム名による検索を行えます。
無料のFreeプランの場合はプレイリスト・アーティスト・アルバム単位で選択し、どの曲が再生されるかわからないシャッフルプレイを行うことしかできません。つまり、運良く目当ての曲が再生されない限りは、同じプレイリストに登録されている別の曲を聴かなければなりません。アプリで「好きな曲だけを選んで再生する」場合には、無料ではなく有料のPremiumプランへのアップグレードが必要です。
ただし、無料プランでも好きな曲を1曲だけ再生する「裏技」も存在します。ちょっと面倒ですが……。
スマホアプリ版Spotifyの無料プランで好きな曲を1曲だけ再生する方法
まず、アプリからアーティスト名や曲名で検索して、アルバムの曲名一覧を表示します。次に、再生したい曲の右にある「…」をタップして、「保存」または「プレイリストに追加」を選択します。
次に、画面の右下にある「My Music」をタップします。
この画面で「プレイリスト」または「ソング」を選ぶと、先ほど選択した曲が追加されています。
このように、プレイリストに1曲しかない状態なので、無料プランでも「シャッフルプレイ」で好きな曲だけを再生できます。
ただ、1曲ごとにプレイリストを作らなければならないので手間がかかりますし、シャッフルプレイでさまざまな曲を聴くことで新たな発見もありますから、どうしても1曲だけ聴きたいという場合以外にはおすすめしません。
Windows・Mac・Linux版
パソコンで登録した場合は、Spotifyソフトウェア(アプリ)をダウンロードする必要があります。もちろん、パソコンでも無料で使えます。Windows・Mac(OS X)のみならずLInuxにも対応していますが、Linuxの場合はダウンロードページに記載されたコマンドをターミナルで実行しなければなりません。
登録後すぐにダウンロード画面が表示されない時や、先にスマホでユーザー登録した場合は、ログイン後のホーム画面上部にある「ダウンロード」をクリックして下さい。
Windowsならば自動的にダウンロードが始まります。ダウンロードした「SpotifySetup.exe」を実行すると、インストールが開始されます。インストールが完了したらSpotifyアプリを起動し、ユーザー名(「メールアドレス」ではありません)とパスワードを入力してログインして下さい。
上のように「Windows セキュリティの重要な警告」が表示されたら、「プライベート ネットワーク」と「パブリック ネットワーク」の両方にチェックを入れて「アクセスを許可する」をクリックします。
iPhone・Android版アプリと基本的な使い方は同じですが、パソコンならば無料プランでも好きな曲を指定して再生することができます。AndroidタブレットとiPadでも同様です。
パソコン・タブレットの無料プランでSpotifyを利用できるのは、30日間につき15時間です。これは曲を指定する場合に限らず、シャッフルプレイも含む時間となります。スマートフォンの場合はシャッフルプレイしかできないかわりに時間制限がありませんし、パソコンで上限に達してもスマホならば再生できます。
連携によってさらに便利に!
Spotifyは単独の音楽再生アプリとしても十分楽しめますが、SNSのような交流も可能ですし、他のアプリと連携させてさらに便利に使うこともできます。
友達をフォローする
「My Music」の左上にある人型のアイコンをタップすると、TwitterやFacebookのように「フォロー・フォロワー」数が表示されます。他人をフォローすることで、その人が作成したプレイリストの音楽を再生できるようになります。
ただし現在はユーザー検索を行うことができず、Facebookと連携させて、音楽好きな友達からSpotifyを使っている人を探すしかないようです。
BBC(英国放送協会)のような有名ユーザーならば、Facebookと連携しなくてもおすすめリストからフォローすることができます。
曲名がわからない音楽を検索してSpotifyで再生する
「Shazam」または「SoundHound」というスマートフォンアプリを使えば、曲名がわからない音楽についての情報を得られます。もちろん、利用は無料です。
どういうことかと言うと、お店やテレビ・ラジオで曲名が表示されずにBGMとして音楽が流れていることがよくありますよね? そんな時に上記のアプリを起動して、スマホに音楽を聴き取らせれば、曲名やアーティスト名を自動的に表示できるのです。
下の写真は実際に「SoundHound」を使ってラジオで流れていた曲を読み取ったところです。
さらに、SoundHoundアプリとSpotifyアプリの両方をスマートフォンにインストールしていれば、SoundHoundの検索結果画面からすぐにSpotifyを起動して音楽を再生できるのです。
先に述べたようにSpotifyで再生できる邦楽は少ないですが、SoundHound・Shazamで曲の情報を得ることはできますし、洋楽ならばほぼ確実に再生できます。
このように、Spotifyアプリは無料プランでも充分に活用が可能ですし、新しい曲に出会うための手助けまでしてくれます。ぜひ、音楽ライフに役立てて下さい!