2017年おすすめSIMフリースマホは中古のau版iPhone 6s。なぜ?
au版iPhone 6sがおすすめSIMフリースマホだったのは2017年11月30日まで!(2017年12月19日)
このページに記載した内容は古いものです。2018年以降……より正確に言えば2017年11月30日以降は、au版のiPhone 6sをSIMフリースマートフォンとしておすすめすることはできません。
なぜならば、2017年12月1日からは、auの契約者でなければauが販売したスマートフォンのSIMロックを解除できなくなったためです。
つまり、「オークションで中古のau版iPhone 6sを買い、auショップで手数料を払ってSIMロック解除する」ということができなくなりました。
もちろん、元々SIMロックフリーならばiPhone 6sを購入して「格安SIM」で使うこともできます。飽くまでも「au版のiPhone 6s」をSIMロック解除できなくなっただけです。
今からiPhone 6sをはじめとするauの中古スマートフォンを購入してSIMロック解除しようとお考えの方は、不可能になりましたので、お求めにならないようにご注意下さい。
2018年のおすすめSIMフリースマホは、このブログで別途ご紹介する予定です。
以下に記載する内容は、全て古いものです。
なぜ中古のau版iPhone 6sが「おすすめSIMフリースマホ」なのか?
(これ以降は既に無効な内容です)
2016年は日本の総務省が「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」、つまり「スマートフォン本体を値上げして、かわりに通信料金を安くしなさい!」という指針を定めたことにより、格安SIM・MVNOとSIMフリースマホが注目を集めましたね。
2017年には総務省のガイドラインがさらに強化され、docomo・au・SoftBankの3大キャリアが販売するスマートフォンは2月・6月に値上げされる予定です。詳しくはこちらの記事をお読みください。
2月以降、スマートフォンは安く買えなくなる - 日経トレンディネット
「3大キャリア」のスマホが値上がりするとなれば、「これを機会に格安SIM・SIMフリースマホに乗り換えよう」と考える消費者はますます増えるのではないでしょうか? 事実、2016年には中国・Huawei(ファーウェイ)と台湾・ASUS(エイスース)のSIMフリースマホが売り上げを伸ばしました。
では、2017年に購入すべきおすすめのSIMフリースマホはどのメーカーの製品でしょうか。AndroidであればやはりHuaweiかASUSになりますが、Androidにこだわりがなければau版の中古iPhone 6sがおすすめです。
iPhone 6sはSIMロック解除で「最強SIMフリースマホ」になる!
ここまでお読みになって「えっ、au版iPhone 6sは『SIMフリースマホ』ではないよね?」とお思いになった方も多いかもしれません。確かにau版iPhone 6sはauの「キャリアモデル」であり、SIMフリースマホではありませんが、簡単な手続きでSIMフリースマホと同様の状態にすることができるのです。また、新品同様の中古品が大量に出回っています。
まず、2015年5月以降に3大キャリアが発売したスマートフォンは「SIMロック解除」して他社でも使えるようになりました。ただし、ほとんどのAndroidスマートフォンは販売したキャリアの周波数に最適化されているため、SIMロック解除してもユーザーにはあまり恩恵がありません。
たとえば、auのGalaxy S7 edge SCV33をSIMロック解除してdocomo(またはdocomo系MVNO)で使ったとしても、この機種はdocomoの周波数にあまり対応していないため、docomoのGalaxy S7 edge SC-02Hよりも電波がつながりにくくなります。
ところが、iPhoneは全世界の周波数に対応しているため、SIMロック解除すればSIMフリースマホと同じ状態になるのです。auが使う周波数は特殊なため対応スマホが少ないのですが、SIMロック解除したiPhoneはau系格安SIMでも問題なく使えます。
このページのタイトルには「au版iPhone 6sがおすすめ」と書きましたが、2015年5月以降に発売されたauのiPhoneならばどの機種でも構いません。サイズが大きいほうが良い方はiPhone 6s Plusを、小さいほうが良ければIPhone SEをお選びください(iPhone 7・iPhone 7 Plusを除外したのは、発売直後で価格が高いためです)。
auスマホは契約者以外でもSIMロック解除できる
このように「3大キャリア」のiPhoneはSIMロック解除により「あらゆる周波数に対応した最強SIMフリースマホ」になるのですが、わざわざau版を指定したことには理由があります。
なぜならば、docomo・SoftBankのスマートフォン(iPhone含む)は契約者自身しかSIMロック解除の手続きを行えないためです。そのため、ヤフオクやメルカリ・ラクマで中古品を買ってもSIMロック解除できません。
一方で、2015年5月以降に発売されたauスマートフォンは、auショップに持って行って手数料を支払うだけでSIMロック解除できますから、安心して中古品を買うことができます。
なぜdocomo・SoftBankとauで対応が異なるのかは不明ですが、iPhoneに限らずauスマホは全般的に中古価格が安いですから、SIMフリースマホの代替品として狙い目です。
中古のau版iPhone 6sは安く、機能・サポートも充実している
2017年2月1日現在、中古のau版iPhone 6s 32GBはヤフオク・ラクマなどで税込・送料込の43,000円前後で落札・購入できます。
中古と言っても「一度購入され、動作確認のために操作した」程度の「新品同様品」が上記の価格で落札されています。
新品で販売されているSIMフリースマホのHuawei Mate 9は約59,000円、ASUS ZenFone 3は約40,000円です。iPhone 6sは発売時期が2015年9月と古いものの、これらのSIMフリースマホよりも性能が良いですから、43,000円という価格は決して高くありません。
また、iPhoneは発売から約5年間は最新OS(基本ソフト)を使えることこそ、iPhoneを選ぶ最大のメリットであると言えますね。最新のOSが搭載されたスマホには使いやすい機能が追加されますし、セキュリティが向上するため、他人にデータを盗み見られるといった被害も防止できます。
iPhone 6s・iPhone 6s Plus・iPhone SEがいつまで最新iOSにアップデートし続けられるか、正確なことはわかりませんが、おそらく2020年9月配信の最新iOSで非対応になるまではアップデートが続くでしょう。2015年9月(iPhone SEは2016年3月)の発売からは約5年、2017年2月から数えても約4年という長期間です!
au版・中古iPhone 6sの選び方、SIMフリー化の方法
中古のau版iPhone 6s(またはiPhone 6s Plus・iPhone SE)をお求めになる際は、この3点に気を付けてください。
- 「ネットワーク利用制限」がかかっていないものを選ぶ
- SIMロック解除できる日付を確認する
- Appleのアクティベーションロックがかかっていないものを選ぶ
では、順番に解説していきます。
ネットワーク利用制限
「ネットワーク利用制限」とは、文字通り、携帯電話会社(「3大キャリア」と格安SIM)の回線を使った通信が行えなくなる状態です。このような状態になる原因は、盗難や契約者の代金未払いです。
iPhoneなどの中古スマートフォンにネットワーク利用制限がかかっているかどうかは、「IMEI」(アイエムイーアイ)という番号を使って調べることができます。
ヤフオク・メルカリ・ラクマなどの中古スマートフォンの商品ページには必ずIMEIが掲載されています(出品者にはIMEI記載が義務付けられていますから、記載がなければ規約違反です)。
中古au版iPhone 6sの購入を検討したら、商品ページのIMEIをコピーするか、コピーできなければ紙のメモに書き留めてください。
コピーしたIMEIをこちらのauのサイトで入力すると、通信制限がかかっているかどうか調べることができます(今回はau版iPhone 6sがテーマですのでauサイトのみ取り上げますが、docomo・SoftBankにも同様のサイトがあります)。
ネットワーク利用制限がかかっていなければ、このように ○ (丸)が表示されます。
○ならば問題ありませんので、引き続き購入を検討してください。
ただし、 × (バツ)ならば確実に通信制限がかかっていますし、 △ (三角)も今後は通信制限が実施される可能性があります。 - (ハイフン)は通信制限こそかかっていませんが、SIMロック解除を行えない可能性がありますから、購入を避けたほうが無難です。
SIMロック解除できる日付
先ほどと同じように、IMEIを使って「SIMロック解除できるようになる日付」を確認しましょう。auの場合、こちらのサイトにアクセスしてIMEIを入力します。
このように、SIMロック解除できるようになる日付が表示されます。この日付になる前はSIMロック解除ができません(SIMロック解除ページでは、日付が示されていれば × が表示されていても問題ありません)。
SIMロック解除が可能になるまでの期間は2017年夏頃に短縮される予定ですが、2017年2月時点では最初に購入されてから181日以降にならなければSIMロック解除できないので注意してください。
SIMロック解除できるようになるまでの期間が長い場合、購入後しばらくはiPhone 6sを使わずに保管しておくことになります。「購入したらすぐにiPhone 6sを使いたい」という方は、SIMロック解除できるようになっている商品を購入するのが無難ですね。
SIMロック解除が可能な日付になったら、auショップで3,000円(税込3,240円)の手数料を払ってSIMロック解除してください。
mineo auプラン・VoLTE非対応SIMはSIMロック解除前でも通信できる
mineo auプランの「VoLTE非対応」nano SIMは、SIMロック解除しなくてもau版iPhoneで通信できます。
「181日も待てない!」という方は、mineoの「VoLTE非対応」nano SIMをデータ専用で契約しても良いですね。
1年以上mineoでiPhone 6sを使い続ける予定ならば(mineo音声プランは、約12ヶ月以内にMNP転出すると高額な手数料を請求されます)、音声付きの「VoLTE非対応」nano SIMを契約してSIMロック解除せずに使うのもおすすめです。
Appleのアクティベーションロック
「アクティベーションロック」とは、パスワードを設定した所有者以外がiPhoneを使えなくすることです。iPhoneのアクティベーションロックは強力で、パスワードを入力しない限りはどうやっても解除できませんから、中古を購入しても利用できません。
そのため、中古のau版iPhone 6sを購入する際は、「アクティベーションロックがかかっていない」ものを選んでください。
以前はAppleのサイトでIMEIを入力すればアクティベーションロックの有無を確認できましたが、2017年1月下旬に調べられなくなりました。そのため、ヤフオク・メルカリ・ラクマなどの出品者自身による「アクティベーションロックはかかっていません」という説明を信用するしかありません。
アクティベーションロックの有無を確認できない場合は、購入しないでください。
iPhone 6sにおすすめの格安SIM
ネットワーク利用制限もアクティベーションロックもかかっていないauのiPhone 6s(またはiPhone 6s Plus, iPhone SE)を購入し、SIMロックも解除できたら、「格安SIM」(MVNO)を契約して通信・通話できる状態にしましょう。私のおすすめは次の3種類です。
- mineo(au回線・docomo回線)
- DMMモバイル(docomo回線)
- UQ mobile(au回線)
この3種類のうちではUQ mobileがおすすめですが、auのネットワークを利用していますから、auの電波がつながりにくい場所でお使いになる場合はDMMモバイルをお選びください。
また、購入から181日が経過してSIMロック解除できるようになる前は、mineoのVoLTE非対応SIMでしか通信できません。
docomo・auを選べるmineo
docomo回線とau回線を選べるのがmineoのメリットですが、今回は「mineo auプランのVoLTE非対応SIMは、SIMロック解除しなくてもau版iPhoneで通信できる」という点だけにフォーカスします。
まず、mineo auプランの料金は次の通りです。
プラン名 | データ専用 | データ・通話 |
---|---|---|
500MB | 700 | 1,310 |
1GB | 800 | 1,410 |
3GB | 900 | 1,510 |
5GB | 1,580 | 2,190 |
10GB | 2,520 | 3,130 |
mineoの格安SIMを契約する際は、「エントリーコード」というものを購入することで初期費用を安くできます。
こちらのAmazonサイトでエントリーコードを購入することをおすすめします。
mineo エントリーパッケージ au/ドコモ対応SIMカード データ通信/音声通話 (ナノ/マイクロ/標準SIM/VoLTE)
なお、mineoユーザーの「紹介URL」を経由すると、別途商品券をもらえるキャンペーンが随時実施されています。「紹介URL」はブログなどで公開されていますので、探してみてください。
新規加入ページでは「auプラン(Aプラン)」を選びます。「SIMカード形状」という項目がありますが、ここでは必ず「nanoSIM」を選択してください。
SIMロック解除後であれば、「ドコモプラン(Dプラン)」または「au VoLTE対応SIM」でau版iPhone 6sを使うこともできます。
docomo回線のDMMモバイル
DMMモバイルはdocomo回線を利用した格安SIM(MVNO)の中では比較的通信速度が速く、月額料金もリーズナブルです。また、公式サイトでスタッフに文字チャットで相談できるというメリットもあります。
プラン名 | データ専用 | データ・通話 |
---|---|---|
ライト(低速専用) | 440 | 1,140 |
1GB | 480 | 1,260 |
2GB | 770 | 1,380 |
3GB | 850 | 1,500 |
5GB | 1,210 | 1,910 |
7GB | 1,860 | 2,560 |
8GB | 1,980 | 2,680 |
10GB | 2,190 | 2,890 |
15GB | 3,280 | 3,980 |
20GB | 3,980 | 4,680 |
こちらには記載していませんが、複数のSIMカードを安く利用できる「シェアコース」も存在します。
DMMモバイルのお申し込みページはこちらです。SIMカードが届いたらiPhone 6sに取り付け、Wi-Fi接続を行ってから、説明書に従って「プロファイル」をインストールすることで通信できるようになります。
au回線のUQ mobile
UQ mobileといえば、「三姉妹」とピンク色のガチャピン・青いムックの両親という、個性的なCMが話題になっていますね。
UQ mobileは「格安SIM」の中では特別安い部類に入るわけではありませんが、通信速度が「3大キャリア」よりも速いことで知られています。2017年2月からは、通話料が完全無料のプランも登場しました。auの電波が通じやすい地域にお住まいならばUQ mobileをおすすめします。
プラン名 | 料金 | データ容量 | 通話料 |
---|---|---|---|
おしゃべりプランS | 2,980 | 1GB | 何度でも1回5分無料 |
おしゃべりプランM | 3,980 | 3GB | |
おしゃべりプランL | 5,980 | 7GB | |
ぴったりプランS | 2,980 | 1GB | 60分無料 |
ぴったりプランM | 3,980 | 3GB | 120分無料 |
ぴったりプランL | 5,980 | 7GB | 180分無料 |
データ高速プラン | 980 | 3GB | 通話不可 |
データ高速+音声通話プラン | 1,680 | 3GB | 30秒20円 |
データ無制限プラン | 1,980 | 無制限(500kbps) | 通話不可 |
データ無制限+音声通話プラン | 2,680 | 無制限(500kbps) | 30秒20円 |
こちらの表には記載していませんが、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」は他社からMNP(電話番号を変えずに新規契約)すれば13ヶ月間月額料金が1,000円引きになり、データ容量も増量されるキャンペーンが実施されています! ただし条件がありますので、UQ mobile公式サイトをご確認ください。
また、UQ mobileはSIMロック解除済のiPhone 6s・iPhone 6s Plus・iPhone SEにSIMを取り付ければ、設定を行わなくても通信できるようになるという、ほかの格安SIMにはない特別なメリットがあります。
UQ mobileを取り扱っている家電量販店は多いですから、気軽に店員に相談することができますね。
UQ mobileの公式サイトはこちらです。
au版iPhone 6s・格安SIM購入後の手続き
無事に「ネットワーク利用制限」がかかっていないau版iPhone 6s(iPhone SE、iPhone 6 Plus)を購入し、格安SIMも契約できたら、次のような作業を行います。
なお、mineo auプランのVoLTE非対応SIM『以外』を契約した場合は、以下の手続きを行うのはSIMロックを解除してからにしてください。
SIMカードの取り付け
まず、この作業はiPhoneの電源を切った状態で行ってください。
iPhoneの側面に穴が開いていますので、そこにSIMピンを刺します(なければ「ゼムクリップ」の先端で代用できます)。
するとトレイが出てきますので、そこに「格安SIM」をセットしてからiPhoneに取り付けます。
iPhoneのセットアップ
この箇所は「3大キャリア」でiPhoneを購入する場合と変わりません。
iPhoneの電源を入れて、iCloudやTouch ID(指紋認証)などの設定を行ってください。
なお、iPhoneで格安SIMを使うためにはWi-Fi設定が必須です。ご家庭にWi-Fiがない場合は、コンビニなどで接続してください。
「プロファイル」のインストール(UQ mobile以外)
iPhoneで格安SIMを使うためには、「プロファイル」という通信設定情報をインストールする必要があります。
UQ mobileだけは例外で、SIMロック解除したiPhone 6s・iPhone SE・iPhone 6 Plusならば、SIMを装着するだけで通信できるようになります。
「格安SIM」の説明書にプロファイルのURLが記載されていますから、iPhoneをWi-Fi接続した状態で「Safari」というアプリでそのURLにアクセスし、インストールを行ってください。
プロファイルをインストールできたら、iPhoneで格安SIMを使うための設定は無事に完了です。おめでとうございます!
ただし、mineo auプランのVoLTE非対応SIMを使っている場合は、データ通信の設定が必要です。
ホーム画面で「設定」を選び、「モバイルデータ通信」「通信のオプション」と進んで「4Gをオンにする」画面で「データ通信のみ」を選択してください。
mineo auプラン・VoLTE非対応SIM『以外』をお使いの場合は、上記の画面で「音声通話とデータ」を選びましょう。
設定を行っても正常に通信できない場合は、iPhoneを再起動してください。
iPhone 6sにおすすめのケース
ところで、SIMをiPhone 6sにセットしたら早めにケースを取り付けることをおすすめします。iPhoneに限ったことではありませんが、スマートフォンに傷がついたら、高い料金を払って修理しなければならなくなるためです。
私のおすすめは、Spigen(シュピゲン)のUltra Hybrid(ウルトラ・ハイブリッド)という透明なケースです。iPhone 6sの高級感あるデザインを損なうことがありませんし、アメリカ軍の「MIL規格」を取得し、高い耐久性を誇るため、安心してiPhone 6sを使えます。iPhoneシリーズはもちろん、GalaxyなどのAndroidスマートフォン用の商品も存在します。
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