通信・モバイル

mineoフリータンクが2017年2月21日から新ルール実施。ポイントは?

枯渇騒動を経て決まったmineoフリータンクの新ルール

2017年1月下旬に枯渇の可能性が高まっていた格安SIM・mineo(マイネオ)の「フリータンク」ですが、2月になっても枯渇することはなく、スタッフの呼びかけも功を奏して残量は回復傾向にあります。

ただし、「ユーザー同士の助け合い」というフリータンク本来の趣旨を徹底すべく、2月7日に公式ブログで新ルールが発表されました。

フリータンクのルール変更について | スタッフブログ | マイネ王

新ルールは以下のようなもので、2017年2月21日から実施される予定です

  1. パケット残容量によるOUT制限
  2. OUT可能期間の変更

OUT可能期間はなぜ変更されたか

「OUT可能期間の変更」は、パケットをフリータンクからOUTできる(引き出せる)期間が「毎月21日から月末日まで」から「毎月21日から月末日の前日まで」に変更されただけですから、さほど意識する必要はないと思います。

詳しい理由はmineo公式ブログで述べられていますが、月末の日(例:1月31日)にフリータンクからOUTしても実際にパケットが付与されるのは翌日、つまり月の初日(例:2月1日)で料金プランごとの契約パケット量が利用可能になるため、「パケット残量に困っている人」に該当しなくなるということです。

「パケット残容量によるOUT制限」とは何か?

こちらはやや複雑ですが、まず、mineoフリータンクを利用するユーザーは「累計OUT量が累計IN量より多いか、それとも少ないか」によって2種類に分けられます。

「累計OUT量」「累計IN量」とは、mineoを契約してから(正確には、マイネ王に登録してから)今までにフリータンクから出し入れしたパケットの量です。累計OUT・IN量はマイネ王のプロフィールページに記載されており、他人が閲覧することも可能です

「累計IN量が累計OUT量よりも多い」ユーザー、つまりフリータンクに入れたパケットのほうが多いユーザーは、今まで通りに(月間1,000MBまでならば)mineoフリータンクからパケットを引き出すことができます。

一方、mineoフリータンクからパケットをもらうばかりで入れていない、「累計OUT量が累計IN量よりも多い」ユーザーは、当月のパケット残量が1,000MB未満にならなければフリータンクからOUTできなくなります

mineoフリータンクの新ルール図

mineo公式ブログには残容量が1,000MB以下でないとOUTできないようにしますと、「未満」ではなく「以下」と記載されていますが、私は「パケット残容量が1,000MBちょうどの時はフリータンクからOUTできない」と解釈し、「未満」と表記しています(実際にどのように運用されるかは、まだわかりません)。

この新ルールにより、「パケットが余っている時はフリータンクに預けて、足りなくなった時は引き出す」というmineoスタッフの理念に近い運用がなされることが期待されます。

……が、たとえ累計OUT量が多いユーザーでも「パケット残量が1,000MB未満ならmineoフリータンクからOUTできる」ということは、「毎月21日〜月末日の前日にパケット残量が1,000MB未満になっていれば、いくら累計OUT量が多くてもOUTし続けることが可能」ですよね? 新ルールにあまり意味がないような気が……。

もっとも、意図的にパケット残量を1,000MB未満にしてまでフリータンクからOUTし続けるユーザーはごく少数ですから、mineoの新ルールは抑止力(?)として機能するかもしれません。「ユーザー同士の助け合い」という本来の理念が尊重されるようになるのか、今後が注目ですね。

タグ: mineo MVNO 格安SIM