朝日新聞購読者は「特典電子版」紙面を無料アプリで読める
朝日新聞特典電子版サービス終了!(2017年12月19日更新)
非常に残念なことに、紙の朝日新聞購読者が電子版を無料で読めるサービス「特典電子版」は、2017年12月31日で終了することになりました。
朝日新聞社のウェブサイト上では情報が見つかりませんでしたが、2017年11月6日と12月4日に「【重要なお知らせ】朝日新聞 特典電子版のサービスを終了します」というタイトルのメールが届いています。
今後も朝日新聞デジタルの紙面ビューアーをタブレット・スマートフォンで閲覧する場合は、月額1,000円(税込)の「ダブルコース」を紙の新聞購読料に追加して支払わなければなりません。
ただし、今まで「朝日新聞特典電子版」を利用していたユーザーに限り、90日間無料で「ダブルコース」を契約できるそうです。
新聞の電子版といえば、2016年12月には画面サイズ7インチ未満のスマートフォンで産経新聞紙面を完全無料で読めるサービスも終了してしまいました。
会社の規模や論調は違えど、無料サービスでは採算が取れないのはどこも同じなんですね。本当に残念です。
以下にご紹介するサービスは既に終了したものであり、新規契約はできません。記録として残しておきます。
紙面をスマホ・タブレットのアプリで無料で読める新聞はどれ?
(繰り返しになりますが、「朝日新聞特典電子版」はサービス終了しました。このページに記載した内容は古いものです)
以前は、画面サイズ7インチ未満のスマートフォンで産経新聞アプリを使えば、当日の紙面を無料で読むことができましたが、2016年12月6日に有料化してしまいました。
もちろんニュースサイトやアプリは無料で利用できますが、やはり紙の新聞と同じレイアウトで読むことができたほうが便利ですよね。
残念ながら、アプリで紙面を完全無料で読める新聞は日本からなくなってしまいました。ただ、紙の新聞を購読していれば「紙面ビューアー」を無料・格安で利用できるというサービスが存在します!
購読者向け紙面ビューアーを追加料金なし・または格安で提供しているのは以下の新聞です(全国紙と一部のブロック紙のみ記載)。
- 読売新聞(月額税抜150円の読売プレミアムに登録必須)
- 中日新聞(月額税抜300円の中日新聞プラス・プレミアム会員に登録必須)
- 朝日新聞
- 毎日新聞
このうち、読売・中日・毎日は、詳しくサービスを解説するページがあるのでわかりやすいですね。問題は朝日新聞です。
実は、朝日新聞は2014年4月1日に有料の「朝日新聞デジタル」とは別に「特典電子版」という無料の紙面ビューアーアプリを開始しました。
2017年3月の時点で対応しているのは、iOS 6.0以上またはAndroid 4.0以上6.0未満のスマートフォン・タブレットです(Android 5.0と6.0には対応していないと明記されています。ただ、Android 5.1のタブレットでは利用できました)。
ところが、この「特典電子版」は複雑な手順を踏まなければ利用できません。
私も実際に申し込んでみたのですが、販売店やフリーダイヤルに電話しなければならず、かなり苦労しました。
販売店が特典電子版の存在を把握していない?
朝日新聞の特典電子版を利用するためには、まず朝日新聞の朝刊・夕刊をセットで購読している必要があります。
次に、契約している販売店に問い合わせて「特典番号」を取得しなければなりません。
ですが、私の場合は販売店に電話で問い合わせても「朝日新聞デジタルのことですか?」「よくわかりません」と言われて、特典番号を教えてもらえませんでした……。
そこで、「特典電子版」専用のフリーダイヤルに問い合わせる方法がおすすめです。
フリーダイヤルで特典電子版について問い合わせる
特典電子版について問い合わせられる電話番号は、Google Play・App Storeの特典電子版アプリのページに載っています。「0120」から始まるフリーダイヤルの番号です。
電話する前に、朝日新聞デジタル(無料会員含む)に登録している以下の情報を確認してください。朝日新聞デジタルに未登録の場合は、無料会員のIDを作成しておいてください。
- メールアドレス
- デジタル登録者の氏名(紙の購読者と別名義でも可)
- デジタル登録者の生年月日
- 郵便番号
- 連絡先電話番号
上記の情報を確認したら、0120で始まるフリーダイヤルの番号に電話して、音声ガイダンスに従って 2 を押し(変更されている場合があります)、オペレーターに「『特典電子版』の特典番号を教えてほしい」と言ってください。
朝日新聞デジタルに登録したメールアドレス・名義・生年月日、自宅の郵便番号・電話番号を尋ねられますから伝えてください。
無事に朝日新聞デジタルの情報を確認できたら、「数日から1週間程度で、販売店からパンフレットを配達します」と言われますので、気長に待ちましょう。
……と、本来ならばパンフレットが届くはずなのですが、私の場合はフリーダイヤルに問い合わせた当日(2017年3月1日)に販売店から電話で数字9桁の「特典番号」を伝えられました。「パンフレットが店にないので、この番号を使ってほしい」ということです。
初めに電話で問い合わせた時に「わからない」と言っていた販売店と同一ですから、やはり販売店も特典電子版のことをよく知らなかったようですね。
朝日新聞・特典電子版アプリの設定方法
数字9桁の「特典番号」を受け取ったら、まずはログインIDの登録を行わなければなりません(「朝日新聞デジタル」のIDに追加登録が必要です)。パソコン・スマートフォンなどのブラウザで以下のURLにアクセスしてください。
下の画像のような画面が表示されますから、数字9桁の特典番号と、朝日ID(朝日新聞デジタル)に登録したメールアドレスを入力してください。
次の画面では朝日IDのパスワードを入力します。正しく入力できれば、次の画面に氏名・生年月日等が表示されますから、住所など必要な情報を追加で入力してください。
なお、「宅配契約者」と住所は朝日新聞販売店の領収証に記載されたものと同一にしてください。宅配契約者と朝日ID会員の住所が同一ならば、別名義でも問題ありません。
入力できたら「確認画面へ」というボタンを押し、その次の画面で「お申し込みを確定する」ボタンを押して、登録を完了させてください。
登録が完了すると、メールアドレスに「【朝日新聞特典電子版】お申し込み完了のお知らせ」というタイトルのメールが届きます。これで、スマートフォン・タブレットのアプリを使って無料で朝日新聞を読めるようになりました。
Androidタブレットのアプリで読んでみよう
朝日新聞・特典電子版を読みたいスマートフォンまたはタブレットで、専用アプリをダウンロードしましょう。
画面サイズの制限はありませんので、10インチタブレットのように画面が大きなデバイス(機器)をお使いになることをおすすめします。
App StoreまたはGoogle Playの検索画面で「特典電子版」と入力し、以下のようなアプリをインストールしてください。
インストールしたアプリを立ち上げるとログイン画面が表示されますので、朝日ID(朝日新聞デジタル)のメールアドレス・パスワードを入力してログインします。「ID・パスワードの保存」をオンにしておくと、次回からはアプリを起動するだけで朝日新聞・特典電子版を読むことができます。
ログインすると、下のような画面になります。「東京・名古屋・大阪・西部(福岡)」の4本社版の1週間分の朝刊・夕刊と、地域面を読むことができます。契約地域以外の紙面を読むことも可能です。
紙の新聞とタブレットの比較
画面サイズ10.1インチのAndroidタブレット・dtab d-01Hで朝日新聞・特典電子版を起動し、大阪本社版の朝刊を表示しました(2017年3月2日付、画像の一部を加工しています。以下も同様です)。
5インチ前後のスマートフォンだとやや小さいですが、さすがに10インチにもなると紙面が読みやすいですね。もちろん拡大表示もできますから、目が疲れることはなさそうです。
同じ日の紙の朝刊に特典電子版を表示したタブレットを重ねました。こうして見ると画面が小さいですが、一度に紙面の全てを読むことはできませんから、これくらいでも充分です。
私は奈良県奈良市在住ですが、このように「長野 東北信」を読むこともできました。契約地域以外の記事を確認できるのは便利ですね。
今やインターネットニュースが主流となりましたが、紙の新聞のレイアウトは読みやすいですし、紙面にしか掲載されていない記事もあります。朝日新聞購読者の方はぜひ「特典電子版」を活用してください!