スマホ用050番号を無料でもらえるBrastelで3分8円の格安通話
050番号を取得でき、格安通話も可能になるBrastel 050 Free
ドコモ・auなどの大手携帯電話会社では「通話し放題」サービスが主流になりましたが、MVNO(格安SIM)では対応していないことが多いですね。
mineoやIIJmioは定額通話を導入していますが、「月に数分しか通話しない」という人にとっては料金が負担になります。また、データ専用SIMで通話したいということもありますね。
そこでおすすめしたいのが、iPhone・Androidで050番号による格安通話ができる「Brastel(ブラステル) 050 Free」です! 基本料金無料で、前払い式(プリペイド)なので支払い手続きも簡単という点がメリットです。
Brastel 050 Freeの通話料金
Brastel 050 Freeの主な通話料金は次のようになっています。
国・地域 | 通話可能時間 | 料金 (税込または非課税) |
---|---|---|
日本(固定) | 3分 | 8.64円 |
日本(携帯) | 30秒 | 5.94円 |
アメリカ カナダ(固定) イギリス(固定) ドイツ(固定) フランス(固定) イタリア(固定) | 1分 | 3.99円 |
中国 韓国(固定) 台湾(固定) 香港 | 1分 | 4.33円 |
まず、国際電話は欧米主要国が1分3.99円、中国など東アジアが1分4.33円と非常に安いですね。
また、相手が日本国内の場合は、固定電話へ3分8.64円で通話できます! これはNTT東西の「ひかり電話」などのIP固定電話から固定電話にかける場合とほぼ同じ金額ですね。
日本の携帯電話への通話も、30秒5.94円と、通常の30秒21.6円の3分の1未満です。
さらに、海外からでも日本国内にいる時と同じ料金で通話が可能ですから、海外旅行・出張が多い方には便利ですね。
注意しなければならないのは、Brastel 050 Freeは完全前払い式なので、あらかじめチャージしておかなければ発信できないことです。また、通話残高がなくなると発信できなくなります。
050番号・残高の有効期限
格安通話ができるBrastelの050 Freeですが、有効期限にも気を付けなければなりません。
有効期限は、「最後にチャージ(入金)または有料通話をしてから1年間」です。着信・無料通話をしても期限は延長されません。
また、050番号を取得してから30日以内にアプリで設定を行わない場合も残高・050番号が無効になります。早めに設定してください。
Brastel 050 Freeを利用する手順
Brastel 050 Freeで格安通話をするためには、以下のような手順を踏む必要があります。
- ブラステルカードの取得
- ブラステルカードにチャージする(クレジットカードで最低500円、コンビニでは最低2,000円)
- ID・パスワード・050番号の取得
- 050 Freeアプリの設定
では、次の項で解説していきます。
ブラステルカードの取得
まずはブラステルカード(Brastel Card)を用意します。ブラステルのサイトから申し込んで郵送してもらうこともできますが、コンビニエンスストアで無料配布されているカードをもらうのが手軽です。
ブラステルカードは、以下のコンビニで無料配布されています。
- ファミリーマート
- サークルK・サンクス
- ミニストップ
- セーブオン
ブラステルカードがある場所は店舗によって異なると思いますが、私はファミリーマートのATMの隣で見付けました。
今回はカード入手後すぐにファミリーマート店内で2,000円(税込)の現金チャージを行います。
「いきなり2,000円払っても、使うかどうかわからない」という場合は、後ほど「マイページ」にログインして、クレジットカードで500円チャージしてください。
まず、カード台紙の「スマートピットの起動設定」という箇所の下に記載された「0091」から始まる番号に電話をかけます。
電話がつながってから言語設定を行い、ガイダンスに従って、ブラステルカード裏面に記載された「アクセスコード」を入力します(この欄はスクラッチ式ですので、あらかじめ硬貨でけずっておいてください)。
電話が切れたら、「Famiポート」などの「スマートピット」に対応した端末を操作して「Smart Pit No.」を入力します。
ファミリーマートのFamiポートの場合、下の写真の黄色い枠で囲んだ箇所をタップすることで番号を入力できます。
番号入力後、発券されたレシートと現金2,000円をレジの店員に渡すことで、チャージが完了します。
次に、ブラステルのウェブサイトにアクセスしてログイン手続きを行います。
ブラステルサイトでの手続き
スマートフォンでブラステルの「050 Free」を使うためには、ID・PINコードとパスワード、そして050番号を取得する必要があります。
ID・PINコードはブラステルカードに記載された「アクセスコード」をそのまま入力しますが、パスワードはカードに記載されていませんから、サイトで確認しましょう。
ブラステル|050 Free(050フリー) - Brastel
上記のページにアクセスし、「利用方法」という欄の「設定する」というメニューを表示して(表示されない場合は「次へ」ボタンを押してください)、8桁+4桁のアクセスコード入力後に「パスワードを取得」を押すと、ページの右側にある黄色い画像の上にパスワードが表示されます。わかりにくいのでご注意ください。
次に、このID・PINコードとパスワードを入力して「マイアカウント」にログインし、050番号を取得しましょう。
ブラステルのサイトで「ログイン」を押すことで、ID・PINコードとパスワードによるアカウント設定を行えます。
初回ログイン時には住所・氏名などを入力してユーザー登録する必要があります。登録することで、ブラステルカード紛失時の再発行が可能になります。
マイアカウントの左側にあるメニューで「SIPアカウント」を選択し、通話可能な携帯電話番号を入力して「認証コードを送信する」を押し、届いたSMSに記載された認証コードとEメールアドレスを入力すると、050番号が発行されます。
なお、050 Freeアプリで「電話回線発信」を行う際は、ここで入力した携帯電話番号のスマートフォンを使う必要がありますので、ご注意下さい。
データ専用SIMをお使いの場合は、SMS対応プランか、SMSを受信できる別の携帯電話を用意してください。
050 Freeアプリの設定
最後に、App StoreまたはGoogle Playで「050 Free」アプリを検索してダウンロードします。
アプリを起動し、ID(アクセスコードのうち、左側の8桁)とパスワードを入力してログインすると、格安通話ができるようになります。
相手の電話番号を入力して、左下にある緑色の「050」ボタンを押すと、050番号で発信する格安通話が可能です。
右下の黄色い「mobile 0091」を押すと、本来の携帯電話番号で発信できます(登録した携帯電話番号と同じ、音声通話可能なスマートフォンでアプリを利用している場合に限ります)。
「相手の携帯電話に050番号が表示されると、着信を拒否されるかもしれない……」という場合に便利ですね。050番号発信よりは高いですが、それでも「6秒2.16円」で安く通話できます。
また、機種変更の際も新しいスマートフォンに050 Freeアプリをインストールしてログインするだけですから、LINEのような面倒な手続きは必要ありません。
050番号で着信できる?
ここまでは「050番号で発信する」方法について述べてきましたが、もちろん着信も問題なく行えます(具体的なことはわかりませんが、環境によっては正常に動作しないこともあります)。
私はAndroidスマートフォンのHuawei P10 liteとmineo auプランを使っていますが、050 Freeアプリが常駐していない状態でも、着信があった時に自動的にアプリが起動して通話できました。
SIPクライアントの利用も可能
さて、Brastel 050 Freeは専用アプリだけではなく、「SIPクライアント」でも使うことができます。
SIPクライアントとは、IP電話の発着信ができるアプリです。「Brastel以外の050番号も使いたい」「パソコンのマイクで電話したい」という場合に便利ですね。
ただし、「050 Free」アプリと違い、ブラステルカードの残高確認と「mobile 0091」は行えません。
このページではSIPクライアントの設定は行いませんが、Androidの「Zoiper」などが利用可能ですので、興味がある方はお試しください。