SMART ICOCA解約方法は郵送のみ。AndroidモバイルICOCAは残高移行不可能

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SMART ICOCA解約には郵便による書面提出が必須

SMART ICOCAはJR西日本が発行する、FeliCaを採用した交通系ICカードです。通常のICOCAカードとは違い、「クイックチャージ」対応の券売機・専用チャージ機を使えば、登録したクレジットカードによるチャージを行えます。

2023年3月22日、JR西日本がAndroidスマートフォン・おサイフケータイ向けでアプリからチャージできる「モバイルICOCA」を開始したため(6月27日にApple Payで同様サービス開始)、SMART ICOCAは解約することにしました。

SMART ICOCAカードとスマートフォンのモバイルICOCAアプリ

ところが、インターネットの「WESTERポータル」(旧Club J-WEST)にはSMART ICOCAの解約方法が表示されていません。

調べたところ、SMART ICOCAの解約方法は、コールセンターに電話して書類を取り寄せ、記入して郵送する手続きしかありませんでした。

(2025年8月30日追記:現在はオンラインでも解約のための書類を請求できます。ただ、その後で郵便により書類を提出する必要があります。)

以前はJR大阪駅の窓口「大阪駅Club J-WEST サービスコーナー」で手続きするSMART ICOCAの解約方法がありましたが、(他のJR西日本の駅では不可)、2021年3月31日に営業終了し、現在は「SMART ICOCA問い合わせダイヤルまでお電話ください。※駅ではお取り扱いしておりません。」と「JRおでかけネット」に記載されています(いました。現在はオンラインで書類請求できます)。

払いもどし │ ICOCA:JRおでかけネット

「SMART ICOCA問い合わせダイヤルまでお電話ください。※駅ではお取り扱いしておりません。」

Apple Payのウォレットアプリに取り込んだ場合は解約不要

JR西日本の公式ページに記載されたように、SMART ICOCA(定期券含む)をウォレットアプリでApple Payに取り込んだ場合は、SMART ICOCAは自動解約になるため退会不要です。

SMART ICOCAを退会するにはどうすればよいですか。 – 西日本旅客鉄道株式会社

SMART ICOCA残高返金は手数料220円。Android版モバイルICOCAへの残高移行は不可

解約時にSMART ICOCA残高が残っていると、手数料220円が差し引かれた上で、デポジット500円(カード作成時の預り金)と合わせて返金されます。

たとえばSMART ICOCA残高が1,000円残っていたら、まず220円が引かれ、デポジット500円が加わるので、返金される金額は1,280円になります(1000-220+500=1280)。

また、SMART ICOCA残高が220円未満の場合は、デポジット500円のみが返金されます。

そのため、SMART ICOCA残高を使い切って0円にしてから解約すると、損せずデポジット500円の返金を受けられます。

SMART ICOCA残高はコンビニ・ドラッグストアで使い切れる

SMART ICOCA残高を使い切って0円にする方法は以下の通りです。

  • 改札を出る前に「のりこし精算」する
  • コンビニ・ドラッグストアなどでSMART ICOCA残高と現金を組み合わせて使い切る

まず、「のりこし精算」について説明します。

JR西日本に限らず、私鉄を含む多くの駅には「のりこし精算機」が設置されています(SMART ICOCAはFeliCA交通系ICカード対応の関西以外の私鉄・JRでも決済可能です)。

JR西日本 のりこし精算機

たとえば、「SMART ICOCA残高が10円しかない状態で、大阪駅から天王寺駅までの210円区間を移動する」とします。

その場合は、「SMART ICOCA残高が10円の状態で大阪駅の改札から入場し、天王寺駅の改札を出る前に『のりこし精算機』でICOCAの10円と現金200円を組み合わせて出場する」といったことができます。

ただ、JR東日本・JR北海道と関東の私鉄では初乗り運賃以上の残高がないと改札を通れないので注意してください。

また、のりこし精算を行えるのは最低でも10円単位なので、たとえば「SMART ICOCA残高が199円」など端数があると残ってしまいます。

その場合は、コンビニエンスストアやドラッグストアで「SMART ICOCA残高と現金を組み合わせて支払う」ことを試してください(全ての店舗が対応しているわけではありませんので、支払い前に店員に確認してください)。

たとえば「SMART ICOCA残高が130円で、ドラッグストアの支払額が143円」ならば、現金13円とSMART ICOCA残高130円を組み合わせて支払えば残高を使い切れます。

SMART ICOCAと現金で支払ったスギ薬局のレシート

SMART ICOCAからモバイルICOCAへの残高移行はできない

なお、SMART ICOCAの残高は、他のICOCAカードやAndroid版モバイルICOCA等への移行ができません。JR西日本公式サイトにも明記されています。

既に持っているICOCA・ICOCA定期券をICOCAアプリに移行できますか。 – 西日本旅客鉄道株式会社

SMART ICOCAからAndroid版モバイルICOCAに移行する場合は、「SMART ICOCAを解約し、アプリをインストールしてモバイルICOCAを新規契約する」しかありません。

繰り返しになりますが、Apple PayにウォレットアプリでSMART ICOCAを取り込んでいる場合は、SMART ICOCAは自動解約されているので退会手続き不要です。

オンラインフォームまたは電話で「SMART ICOCA払戻申込書」を請求し、記入後郵送する

SMART ICOCAを解約するためには「SMART ICOCA払戻申込書」の提出が必要です。インターネットのWESTERマイページでは解約・退会できません。

「SMART ICOCA払戻申込書」を取り寄せるには、以下のページにある「WEB請求フォーム」に必要事項を記入するか、電話で問い合わせてください。

SMART ICOCAを退会するにはどうすればよいですか。 – 西日本旅客鉄道株式会社

「WEB請求フォーム」は次のような画面です(SMART ICOCAカードの画像は、最初の質問に答えると表示されます)。

退会に伴う「SMART ICOCA 払戻申込書」WEB請求フォーム

「WEB請求フォーム」には、以下の情報を記入して送信する必要があります。

  • お名前
  • お名前のフリガナ
  • 郵便番号
  • 都道府県、市区町村、番地・建物名
  • メールアドレス

私が「SMART ICOCA払戻申込書」を請求した2023年5月下旬時点では「WEB申請フォーム」が用意されていなかったため、電話して取り寄せました(現在は上記ページにあるインターネットのフォームから請求できます)。

電話では、「氏名」「生年月日」「住所」を確認されますので、WESTER(旧Club J-WEST)にログインして、マイページに登録した内容をそのまま読むとスムーズです。

オンラインフォームまたは電話で本人確認が済むと、「返信用封筒を送付するので、SMART ICOCAカードと払戻申込書を同封し、郵便局の窓口で返送してほしい」と伝えられ、一週間ほどで「SMART ICOCA払戻申込書」が料金後納郵便で届きます。

SMART ICOCA払戻申込書に記入し、カードを封筒に入れて郵便で送る

私がSMART ICOCA問合せダイヤルに電話したのは2023年5月19日金曜日・午後1時30分頃です。それから6日経った5月25日・木曜日午後2時頃に、JR西日本からの封筒が普通郵便で届きました。

JR西日本 SMART ICOCAセンターの封筒

「SMART ICOCA 払戻申込書送付のご案内」が封入されていますので、よく読みます。

SMART ICOCA払戻申込書送付のご案内

「SMART ICOCA払戻申込書」に必要事項を記入します。

SMART ICOCA払戻申込書、カード、封筒

記入する必要がある項目は以下の通りです。

  • WESTER ID または SMART ICOCA番号
  • 会員氏名(自署)
  • 払戻口座(ゆうちょ銀行またはゆうちょ銀行以外の一方に記入)
  • 払戻申込日
  • 生年月日
  • 電話番号

詳しい説明は書かれていませんが、「WESTER ID」と「SMART ICOCA番号」の間に「または」と書かれているため、一方だけを記入すれば良いです。

私の場合はWESTER IDが記入済みだったため、SMART ICOCA番号は記入しませんでした。

本人確認書類は不要?

「SMART ICOCA払戻申込書送付のご案内」には「本人確認書類」を同封する必要があると書かれていますが、一定の条件に当てはまる場合のみです。

SMART ICOCA解約(退会)の際に本人確認書類が必要なのは、婚姻・養子縁組などにより氏名が変更されており、カード会員名義と銀行口座名義が異なる場合だけです。

氏名・銀行口座の変更を伴わない通常の解約方法では、封筒に入れて郵便で送るのは「SMART ICOCAカード」と「SMART ICOCA払戻申込書」だけです。

封筒は郵便局の窓口で「特定記録」として送付する必要がある

なお、「SMART ICOCA払戻申込書」は郵便局の窓口で「特定記録郵便」として送らなければいけないので注意が必要です。

郵便ポストの投函、コンビニエンスストアからの発送は行えないので、必ず郵便局の窓口で特定記録郵便として発送してください。

特定記録郵便の情報が記された郵便局のレシート

「SMART ICOCA払戻申込書」を郵便局の窓口から送付する場合は、特定記録郵便の手数料も含めて全て無料です(現在は異なる場合があります)。

残高とデポジットが入金されるのは「払戻手続きの翌月20日頃」

「SMART ICOCA払戻申込書送付のご案内」に書かれているように、手数料を引いた後の残高とデポジットが返金されるのは「払戻手続きの翌月20日頃」です。

この「払戻手続き」は「JR西日本に払戻申込書が届き、SMART ICOCAの解約手続きが完了した時点」なので、月末に払戻申込書を送ると、返金は翌々月になります(例:5月30日に郵送したら解約手続きが6月になり、7月20日に返金される)。

解約手続き完了後、郵便で通知が届く

私が「SMART ICOCA払戻申込書」を郵便局で発送したのは2023年5月26日・金曜日です。それから12日後の6月7日・水曜日に、JR西日本から「SMART ICOCA解約のお知らせ」が届きました。

「SMART ICOCA解約のお知らせ」

ただ、この時点ではまだ銀行口座に残高・デポジットが返金されていません。「SMART ICOCA解約のお知らせ」には、振込予定日は2023年07月20日と記載されています。

通帳アプリ 「ニシニホンリョカクテツト゛」から500円入金

後日指定した銀行口座(ゆうちょ銀行)を確認すると、7月20日に「ニシニホンリョカクテツト゛」(西日本旅客鉄道、JR西日本)から500円の入金がありました。

これでSMART ICOCAの解約は完了です。

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