2016年12月6日までは無料で読めた産経新聞アプリ
2016年12月6日、無料版の提供終了
このページに記載した内容は古いものとなっています。産経新聞アプリによる無料の電子版・紙面ビューアーは2016年12月5日で終了し、12月6日以降は完全に有料となりました。
ただし、記事を「産経ニュース」のサイト・アプリで無料で読むことはできますし、アプリでも1面のみならば紙面を今まで通り無料で閲覧することが可能です。
2016年12月6日の午後11時頃にAndroidの産経新聞アプリで確認したところ、「フジサンケイビジネスアイ」はすべての面を無料で閲覧できました。
具体的なことは、App StoreとGoogle Playに記載された説明をお読み下さい。
以下の記事は古いものです
記録として残すため、内容を変更せずにこのブログ記事を掲載し続けますが、産経新聞アプリを使っても無料で紙面を読むことはできなくなりました。ご注意下さい。
7インチ未満のスマートフォンなら、産経新聞の紙面を無料で読める!
過去数時間のニュースを知るための「速報性」は、インターネットやテレビ・ラジオが優れています。ですが、紙の新聞には、コンパクトにまとまったニュースを見やすいレイアウトで読める利点があります。
紙の新聞はニュースを読むための手段として今も欠かせませんが、毎月購読すると4,000円前後のお金がかかってしまいます。年に換算すれば、およそ50,000円もの大金です。また、紙の新聞には廃品回収に出す手間もあります。
そこで、日本をはじめとする世界中の新聞社は、紙の新聞と同じレイアウトの電子版を安い購読料で読むことができるサービスを開始しました。スマートフォン・タブレットが普及してアプリで簡単に紙面を表示できるようになり、電子版の購読者は年々増えています。紙面のみならず、ニュース速報も受信できるものもあります。
実は、日本には無料で読める新聞電子版があります。それは、Android/iPhoneの産経新聞アプリです。おためし期間のみ、または一部の面のみが無料というわけではなく、紙の産経新聞と同じレイアウトの電子版を、会員登録不要で、毎日無料で閲覧可能です。
産経新聞の電子版を無料で購読できれば年間50,000円も得することになりますし、スマートフォンの画面に紙面を表示すれば、溜まった新聞紙を捨てる手間も省けますね。ニュース用アプリより読みやすいレイアウトですし、ニュース速報も受信できます。
なぜ、すべての面を無料で読めるのか?
ここで、「なぜ産経新聞の電子版は無料アプリで読むことができるのか? 今後、有料化するのではないか?」という疑問が浮かびますね。その答えは、産経新聞の担当者がIT情報サイトの取材に対して明かしています。
産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え - ITmedia ニュース
アプリの無料配信は「新聞の無料試読制度のようなもの」と位置付けており、いつまで無料で提供するかは未定だ
ということです。ただ、この記事が掲載された2008年12月からかなりの年月が経っていますが、いまだに産経新聞電子版の無料サービスは続いています。
秘密は、「基本的なサービスは無料で提供し、より高性能の機能は有料化する」という「フリーミアム」と呼ばれるビジネスモデルにあります。産経新聞アプリも、当日の朝刊は電子版を無料で読めますが、大阪版夕刊とバックナンバー・記事のスクラップ機能を利用するには月額約1,500円が必要です。
また、残念ながらタブレットは無料サービスの対象外ですし、スマートフォンも必ず無料となるわけではありません。そこで、無料で産経新聞電子版を購読するための条件を解説します。
産経新聞を無料で読めるスマートフォンの条件
産経新聞を無料で読むことができるのは、iPhoneまたはiPod Touchと、「画面の対角線が7インチ(17.78 cm)未満の、日本国内3キャリアが販売するAndroidスマートフォン」です。
iPhoneかiPod Touchなら、産経新聞アプリを起動するだけで、無条件で電子版を無料で読めます。ただし、iPadの場合は有料です。
問題はAndroidです。画面サイズが7インチ未満という条件はわかりやすいですが、「日本国内3キャリアが販売するAndroidスマートフォン」という言葉には解説が必要ですね。
ここで言うキャリアとは、携帯電話の通信会社のことです。つまり日本では、docomo、au、SoftBankの3社です(Y! Mobileもありますが、なぜか産経新聞は電子版無料購読の対象外にしています)。
そして、「キャリアが販売するスマートフォン」というのは、携帯電話販売店や家電量販店で新規契約または機種変更をしなければ、新品を購入できない機種のことです。
たとえば、新品のGalaxy S6 SC-05Gを購入したいと思ったら、キャリアであるdocomoと契約を結ばなければなりませんよね? このように、携帯電話会社と契約しなければ新品を購入できない、画面サイズが7インチ未満のAndroidスマートフォンが、産経新聞の電子版を無料で読むことができる機種です。
つまり、ほとんどのスマートフォンは産経新聞アプリで電子版を無料で読めるということです。中古スマートフォンでも、新品の段階で3キャリアが販売していたものなら電子版の産経新聞は無料で読めます。機種だけが無料の条件ですから、中に入っているのが「格安SIM」でも、Wi-Fi接続でも構いません。
一方で、いわゆるSIMフリー(SIMロックフリー)のスマートフォンは、たとえ7インチ未満でも産経新聞電子版を無料で読むことはできません。
画面7インチ未満のスマートフォンという条件だけを見ると、「アプリで産経新聞の電子版を無料で読むために7インチ未満のスマートフォンを買ったのに、有料契約を求められた!」ということになりかねませんので、ご注意ください。
一部のSIMフリー端末では、例外的に産経新聞アプリ電子版を無料で読める
ごく一部の例外に限りますが、SIMフリーでも無料で産経新聞アプリ電子版を読める機種があります。
韓国・LG電子が製造するNEXUS 5Xは、産経新聞アプリ電子版の全ての面を無料で読める、例外的なAndroidのSIMフリー端末です。
SIMフリー版Nexus5Xで嬉しい誤算、産経新聞アプリで全ページが無料で読めるように - Zバッファ
プログラムの話になりますが、おそらく産経新聞はdocomo・au・SoftBankから販売される画面サイズ7インチ未満のスマートフォンをリスト化しており、Androidアプリ(Java)起動時にAndroid.os.Build.MODELで機種名を判別して、リストに含まれている場合に無料で電子版の閲覧を許可するのでしょう。
ところが、NEXUS 5Xはdocomo版もSIMフリー版もAndroid.os.Build.MODELが同一で、SIMフリー版でも「docomoのNEXUS 5X」と誤認されるため、無料で産経新聞アプリ電子版を読めるというわけです。
ただ、飽くまでも産経新聞社が想定しなかったバグ(誤作動)ですので、今後はSIMフリー版のNEXUS 5Xでは電子版の産経新聞を無料で読むことができなくなるおそれがあります。
「もしかしたら、ほかのSIMフリー端末でも産経新聞の電子版を無料で読めるかも?」という期待も、持たないほうが良さそうです。
アプリによる産経新聞電子版の表示例
では、実際にAndroidスマートフォンで産経新聞アプリを使い、無料の電子版を閲覧してみましょう。
使用したのは、韓国・LG電子が製造し、NTT docomoが販売した、Optimus Vu: L-06Dです。残念ながら既に販売終了されていますが、画面サイズが5インチと大きく、縦横比が4:3(16:12)で、一般的なスマートフォンの16:9よりも横幅が広いため、タブレット同様に使うことができました。
また、産経新聞は、紙面・電子版ともに平成26年(2014年)4月1日・火曜日のものです。
アプリを起動すると、紙面を選択する場面が表示されます。「フジサンケイビジネスアイ」も電子版を無料で読めますが、今回は産経新聞を選択します。
1面が表示されましたが、これでは記事の文字が小さすぎて読めませんね。画面を2回連続でトントンと押して拡大して、1面のコラム「産経抄」を読みましょう。
難なく文章を読める大きさになりました。
こちらは、同じ日の産経新聞の紙面にスマートフォンを重ねた様子です(紙面は大阪本社版のため、アプリで読める電子版の東京本社版とは一部の記事が異なります)。
紙の産経新聞と比較すると、アプリで表示する電子版はかなり小さく見えますが、実際のスマートフォンの画面では、そこまで小さくは感じません。
人間の目は、新聞のひとつの面全体を一度に見ることはできませんから、スマートフォンの画面くらいの面積で充分です。年齢や視力など、個人差によりますが、画面が5インチ以上のスマートフォンであれば、疲れずに読むことができます。
特別版が配信されることもある
ところで、このページで取り上げている産経新聞の紙面は、紙も電子版アプリもすべて「平成26年(2014年)4月1日」のものです。この日付にこだわるには理由があります。
実は、この日は産経新聞社と同じフジサンケイグループのフジテレビで1982年から32年間放送された、タモリさんが司会をなさっていた番組「笑っていいとも!」の最終回が放送された日の翌日です。
このように重大な出来事が起きた日は、特別な産経新聞の紙面が配信されることもあります。これは、平成26年(2014年)4月1日の産経新聞アプリの画面です。
私は「最終回翌日の4月1日に、笑っていいとも!に関する産経新聞特報が配信されるだろう」と予想していたため、4月1日に産経新聞の紙面とアプリを写真に収めました。
上の写真には「3月31日」と書かれていますが、私がアプリで確認した日付は4月1日で(もしかしたら3月31日の午後に配信されたのかもしれません)、スクリーンショットに収めたのは4月2日です。
このような「産経新聞特報」はめったに見ることができませんが、事件・事故や日本人の快挙などを伝える電子版の号外は、月に1度か2度の頻度でアプリに配信されます。もちろん、号外も無料で読めます。
また、電子版を読むための産経新聞アプリでは、ニュース速報を受信することもできますから、「見やすいレイアウトでニュースを読めるが、速報性に欠ける」という新聞の弱点を補うこともできていますね。
今回ご紹介した、電子版も号外・ニュース速報も無料で読むことができる産経新聞アプリは、App StoreまたはGoogle Playからインストールすることができます。
無料版の提供は終了しました
このページの冒頭にも記載しましたが、このページの内容は2016年12月5日までの古いものです。同年12月6日以降は、産経新聞の紙面をアプリを使って無料で読むことはできなくなりました。
現在は産経新聞アプリで1面以外を読もうとすると有料購読を促す画面が表示されますので、ご注意下さい。