iPhoneが容量不足でもiTunesでiOSをアップデートする方法
2018年9月17日(日本時間で9月18日)、iPhone・iPad用の最新OS「iOS 12」がリリースされました。
iPhone 5sなど古いiPhone・iPadにもインストールできますが、容量不足でインストールできないこともありますね。
そこで、iPhoneが容量不足でも、パソコンのiTunesを使って最新のiOS 12にアップデートする方法をお伝えします。
iPhoneが容量不足だとiOSをアップデートできない!
現在はiPhone XS・XS Maxが発売された直後の2018年9月25日ですが、私はちょうど3年前の2015年9月25日に発売されたiPhone 6sを使っています。
iPhone 6sでも3Dのゲームは軽快に動作しますし、Apple Pay・Suicaは使いませんから、6sで充分です。
私が使っているのはストレージ(保存容量)が16GBのiPhone 6sですが、写真・動画はあまり撮らないので、このようにまだ2GBも容量が余っています。
ただ、iPhone 6sを最新のiOS 12にアップデートする時は別です。なぜなら、iOSをアップデートするためには約3GBの空き容量が必要だからです。
私の場合は、カードゲームの「ハースストーン」が3.95GBも容量を使っているので、これさえ削除すればiOSを12にアップデートできます。
また、「設定」画面から「ソフトウェア・アップデート」を実行すると、自動的にアプリを削除し、iOSアップデート後に自動的に再インストールしてくれます。もちろん、ゲームなどのデータは消えません。
ですが、できればアプリを削除せずにiPhoneを最新のiOS 12にアップデートしたいですよね?
そこで今回は、iPhoneをパソコンのiTunesに接続して最新のiOS 12にアップデートする方法をお伝えします。
iTuneとはApple製のメディアプレーヤー(音楽・動画を再生・管理するソフトウェア)ですが、iPhoneやiPadなどApple製品の管理にも使用します。
iTunesでiOSをアップデートする際の必要条件
iPhoneをパソコンのiTunesを使って最新のiOS 12にアップデートするためには、以下の条件が必須です。
- 最新のmacOSまたはWindows 10搭載パソコンがある
- パソコンにUSBポートがある
- iPhoneの空き容量が1GB以上ある
残念ですが、iPhoneの空き容量が1GBの場合は、パソコンのiTunesを使ってもiOSをアップデートすることはできません。
正確には770MB(iOS 12へのアップデートの場合)ですが、念のために余裕を持たせて1GBとしています。
どうしてもiPhoneをiOS 12にアップデートする必要がある場合は、不要なアプリや写真などを削除し、1GB以上の空き容量を作ってください。
初心者にはおすすめできない
なお、iTunesでiPhoneのiOSをアップデートするのは、ある程度パソコンの操作に慣れている人以外は控えたほうが無難です。
後述するように、iPhoneが起動しなくなり、バックアップを復元する必要が生じる場合があるからです。
「アップデートのことはよくわからない」という方は、携帯電話会社か家電量販店、Appleのお店などに相談してください。
iTunesでiPhoneのiOSをアップデートする手順
まずはMacまたはWindows 10のパソコンを起動してください。
パソコンのOSが最新版ではない場合は、あらかじめ最新版にしておきます(なお、Windows 10は更新に2時間ほどかかることがあるので注意が必要です)。
パソコンのOSを最新にするための具体的な手順は省略します。
また、iTunesがインストールされていない時は、以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください。
iTunes - iTunesを今すぐダウンロード - Apple(日本)
iTunesをインストールできたら、起動して利用条件等に同意し、iTuneにApple IDでログインしておきます。
そして、パソコンのUSBポートとiPhoneをLightningケーブル(iPhone・iPad充電用のケーブル)で接続します。
すると、「iPhone “(名前)のiPhone”がパスコードでロックされているため、iTunesはこのファイルに接続できませんでした。」と表示されます。
同時にiPhoneにも「このデバイスに写真やビデオへのアクセスを許可しますか?」と表示されますので、「許可」をタップしてください。
なお、このメッセージは「パソコン(このデバイス)で、iPhoneの中にある写真やビデオを読み取れるようにしても良いですか?」という意味です。
「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージがiPhoneに表示されることもあります。その場合は「信頼」をタップし、iPhoneのパスコードを入力してください。
上の写真は、iTunesでApple IDにログインし、iPhoneをパソコンに接続した後のiTunesのホーム画面です。
非常にわかりにくいのですが、画面左上の「ミュージック」の右隣にあるiPhoneのマークをクリックしてください。
すると、「新しいiPhoneへようこそ」という画面が表示されますので、「新しいiPhoneとして設定」にチェックが入った状態で「続ける」をクリックします。
接続したiPhoneの機種名、容量、端末固有のシリアル番号(識別番号)などが表示されます。
この画面にある「更新」をクリックすればiOSのアップデートが開始される……のですが、ちょっと待ってください。
先に右下の「今すぐバックアップ」というボタンを押して、iPhoneのバックアップを作成しておきましょう。
バックアップを作成しておけば、仮にアップデート中にエラーが発生してiPhoneが故障しても、正常な状態に戻すことができます。
なお、私は実際にアップデート中にエラーが起きてiPhoneが起動しなくなり、iTunesを使って復元しました。電源を入れてもリンゴマークが表示されてすぐに画面が真っ暗になるので焦りました……。
もっとも、エラーの原因は「iPhone本体で『ソフトウェア・アップデート』を実行した後にキャンセルし、パソコンのiTunesで再度iOS 12にアップデートしようとした」という特殊な操作を行ったためですので、普通に操作していればエラーが発生してiPhoneが故障することはないと思います。
仮にiPhoneが起動しなくなった場合、iTunesが起動した状態でiPhoneとパソコンをLightningケーブルで繋ぎ直すと、復元メニューが表示されます。
アップデート完了までの流れ
準備ができたら、パソコンのiTunesで「更新」ボタンをクリックしましょう。
「iPhoneソフトウェア更新」という画面が表示されたら「同意する」をクリックします。
iPhoneにも「アップデートするにはパスコードを入力」と表示されますから、パスコードを入力してください。
iPhoneのiOS 12へのアップデートが開始されます。
アップデート中はiPhoneの画面が白くなってAppleロゴが表示され、進行状況を示す棒(プログレス・バー)が表示されます。
アップデートが終わるまでiPhoneを操作せず、ケーブルを抜かないでください。
アップデートが終わったら、ホームボタンを押して(iPhone X以前の場合)パスコードを入力すれば、今までと同じようにiPhoneを使えます。
iPhoneとパソコンからLightningケーブルを外し、パソコンの電源を切ってください。
上の画像のように「設定」「一般」「情報」の画面に表示される「バージョン名」が最新のものになっていたら、アップデートは成功です(今回はiOS 12にしたので、以下の場合は「バージョン 12.0」)。