楽天カードの国際ブランドを変更する方法(2019年)
楽天カードの国際ブランド(Visa, JCB, Mastercard, American Express)を変更するには、通常は解約して再申し込みする必要があります。
2019年6月、実際に私も楽天カードの国際ブランドをJCBからMastercardに変更しました。その手順を紹介します。
楽天カードの国際ブランドを変更する方法は3種類
「国際ブランド」とは、クレジットカード・デビットカードについているVisa, Mastercard, JCB, American Expressなどのマークです。
「国際ブランド」が付いているマークであれば、全世界の加盟店で利用できます。たとえば、Visaロゴがあるカードは、Visaの加盟店で決済に使用できます。
英語では"International (payment) brands"とはあまり言わないので、日本独自の呼称でしょう(「国内ブランド」も存在しますが、経緯は省略)。
VisaとMastercardはアメリカ発祥の国際ブランドで、全世界で問題なく使えますが、American Expressと日本のJCBは加盟店が少なめですね。
JCBといえば、以前は「日本発の国際ブランドだから日本で一番使える」と言われていましたが、最近は日本でもJCBが使えない店が増えているという噂です。
JCBはセブン-イレブンの電子マネー「nanaco」にチャージできるというメリットがありましたが、2017年11月1日以降は楽天カード(JCB)からnanacoへのチャージにポイントが付かなくなったため、JCBのメリットがさらに少なくなりました。
これは楽天カードとは関係ありませんが、『JCBの最上級カード「JCB THE CLASS」を持つ人は東京ディズニーランド内の会員制レストラン「CLUB 33」に入れる』という特典も2019年3月頃に終了したようです。
JCB、大丈夫か!? と思ってしまいますね……。
それはともかく、私も今回、2015年1月に作った楽天カード(JCB)を解約し、Masterカードに国際ブランド変更しました。
このページでは、実際にどのような方法で楽天カードの国際ブランドを変更したのか取り上げていきます。
楽天カードのブランド変更の方法には、以下の3種類があります(正確には、「ブランド変更」ではなく「追加」も含みます)。
1.楽天カードを一旦解約して再発行
通常、楽天カードは1人1枚しか持てません。
そこで私が行ったのは、「楽天カード(JCB)を解約してから楽天カード(Mastercard)を申し込む」という方法です。
この方法は、後で詳しく紹介します。
付け加えると、現在Visa以外の楽天カードをお持ちの場合、解約・再発行で国際ブランドをVisaに変更すれば2枚目の楽天カードを発行可能です。
ただ、私は楽天カードの国際ブランドをJCBからVisaではなくMastercardに変更しました。その理由は
- なんとなくVisaよりMastercardが好き
- パンダなどが描かれていない、銀色のシンプルな楽天カード(Mastercard)が欲しかった
- 2枚以上楽天カードを持つと管理が面倒
……というものです。飽くまでも私個人の感覚です。
2.楽天カード(Visa)にカードを追加
通常は、楽天カードは1人1枚しか持てない……はずですが、実は通常の楽天カードを持っており、国際ブランドがVisaの場合は、JCBまたはMastercardを追加可能です。
インターネット上の情報を綜合すると、2017年12月に楽天カード(Visa)へのカード追加が可能になったようですね。
ただし、2枚目として追加できるのはJCBまたはMastercardのみで、通常デザイン(銀色)の楽天カードは追加不可です。
さらに、
- 1枚目の楽天カードがVisa以外
- 国際ブランドはVisaだが、「楽天プレミアムカード」「楽天ゴールドカード」「楽天ANAカード」など、通常の楽天カードではない
……という場合も、楽天カードの追加は不可能です(1枚目が楽天パンダカード(Visa)または楽天ピンクカードの場合に追加できるか否かは不明です)。
楽天カード(Visa)に2枚目として追加できるのは、以下のカードです。国際カードは全てJCBまたはMastercardです。
- 楽天カード お買いものパンダデザイン
- 楽天PINKカード
- 楽天PINKカード お買いものパンダデザイン
- 楽天カード FCバルセロナエンブレムデザイン
- 楽天カード FCバルセロナプレーヤーデザイン
- 楽天プレミアムカード
- 楽天ゴールドカード
なお、私が実際に確認したわけではないので、上記の情報には誤りがある可能性があります。ご了承ください。
3.「アルペングループ 楽天カード」を発行する
2019年4月1日、楽天とスポーツ用品店のアルペンが提携して「アルペングループ 楽天カード」の発行が開始されました。
「楽天アルペンカード」で検索すると画像が出てきますが、青いMastercardブランドの楽天カードです。
実はこの「アルペングループ 楽天カード」、既に楽天カードを持っていても発行可能です。
1枚目がJCBでもAMEXでもMastercardでも、楽天プレミアムカードでも関係ありません!
ただ、国際ブランドはMastercardしか選べないため、既に楽天カード(Mastercard)をお持ちの場合はあまり意味がありません。
また、アルペングループのサービスを利用するための登録が必要なので少々面倒ですし、アルペンで買い物をしない人にも機能が無駄になってしまいます。
「アルペングループ 楽天カード」に興味がある方は、検索して専用サイトから申し込んでください。
楽天カードを解約・再発行して国際ブランドを変更した手順
では、実際に私が楽天カード(JCB)を一旦解約して楽天カード(Mastercard)を申し込んだ際の手順を取り上げていきます。
まず、「楽天カードコンタクトセンター」に電話して、「楽天カードの国際ブランドを変更したいので、一旦解約する」と申し出ます(いたずら電話防止のため、番号は記載しません)。
解約のために電話をかけたのは2019年6月10日月曜日の午前10時30分頃です。はっきりと「国際ブランドを変更するために解約したい」と言うことが大切です。
また、解約前に月額料金などの支払いを別のカードに変更しておくことも必要です。
なお、解約後にe-NAVIまたは楽天カードアプリにログインすると「エラーコード:2」が表示されます!
楽天カードを強制解約された際に表示される「エラコ2」、この機会に見ておきましょう(苦笑)。
それはともかく、解約時の電話で「2営業日後に申し込み手続きをしてください」と言われたので、6月12日水曜日の午前10時過ぎに楽天カードウェブサイトで申し込みを行いました。
申込みに必要な情報は以下の通りです。
Step 1 基本情報
- ブランド選択
- カード選択
- お名前
- 性別
- 生年月日
- 電話番号1(自宅・携帯)
- 電話番号2(携帯)(任意)
- メールアドレス
- 楽天カード・楽天ポイントカードからのお知らせについて(受け取る・受け取らない)
- ご住所(楽天に会員登録していても改めて入力が必要)
- ご家族について(未既婚と子の有無、独身の場合は家族同居か否か)
- 世帯人数(同一生計の人数)
- 居住状況(持家、賃貸など)
- 居住年数
- 住宅ローンもしくは家賃のお支払い(金額は記入せず、支払いあり・なしのみ)
- お勤め先・学校について(「お勤めの方(家賃収入等含む)」「学生の方」「年金受給の方」「お勤めされていない方」から選択)
- ご本人様税込年収(「お勤めされていない方」を選択した場合はなし。金額を自由入力)
- 世帯年収(金額を自由入力)
- 預貯金額(上限は「300万円以上」で統一)
- 請求書送付先(自宅または勤務先)
- カード入会後のご利用目的(複数回答可)(「普段のお買い物等に利用」「現金のお借り入れ等に利用」のいずれか、または両方を選択)
- 楽天カード BESTレコメンド(無料)(宣伝メール。受け取る、受け取らない)
- 自動リボサービス申し込み
- 他社からのお借入金額(「あり」の場合、件数、金額、毎月の返済額を入力)
- 家族カード
- ETCカード
- Edy機能付帯
- Edyオートチャージ設定
- 楽天Edyからのお知らせ(受け取る・受け取らない)
- ご利用代金お支払い口座(「楽天銀行」「その他金融機関」「郵送で口座設定手続き」)
- 楽天銀行スーパーローン(任意)
- 暗証番号(数字4桁。店頭でICチップで支払う際に入力する)
Step 2 勤務先情報の入力
- 職業(「専業主婦(主夫)」「家事手伝い」「その他」から選択。その他の詳細記入はなし)
- 運転免許証等の確認(「あり」の場合、免許証または運転経歴証明書の番号を入力)
Step 3 口座情報
楽天銀行口座がある場合、ここで楽天銀行にログインして口座番号・暗証番号を入力します。
なお、楽天カードの申し込み時に楽天銀行口座を指定すると、受け取りの際に本人確認が不要になるので、楽天銀行がおすすめです。
Step 4 同意・確認
入力した情報を確認し、間違いがなければ「同意する」にチェックを入れて「お申込みを完了する」ボタンをクリックします。
『「WEB明細サービス利用規約」に同意します。』『「WEB書面サービス利用規約」に同意します。』といった項目にチェックが入っていますが、「どうしても紙の明細を受け取りたい」という特別な事情がなければそのままにしておきましょう。
申し込み完了から5分で無事に再発行完了!
今回、私が楽天カードの国際ブランドをJCBからMastercardに変更するため再申し込みし、手続きが完了したのは「2019年06月12日 10時46分」です。
なんとそのわずか5分後、「2019年06月12日 10時51分」には「発行手続き完了のお知らせ」というタイトルのメールが届きました! これで審査通過確定です。
実は、2015年1月に29歳にしてクレジットカードも消費者金融も利用したことがない「スーパーホワイト」状態で楽天カード(JCB)を申し込んだ時は発行完了メールが届くまで10時間ほどかかったのですが……今回はクレヒスを積んだから審査に通りやすくなったようですね。
解約の6日後・日曜日の午前に新カードが届く
「簡易書留・転送不可」で新しい楽天カードが届いたのは、2019年6月16日日曜日の午前10時25分頃でした。
有効期限は前回と同じく5年間ですね(2019年6月申し込みなので、2024年6月が期限)。
余談ですが、Mastercardブランドの楽天カードが発行開始されたのは2009年6月なので、その時に申し込んで2度目の更新を迎えた方も2019年6月に新しいカードが届いたはずです。
冒頭にも掲載しましたが、楽天カードのデザインは2015年より洗練されていると思います。
さらに余談ですが、2019年6月より、楽天カードのMastercardロゴの下にあった「Mastercard」という文字がなくなったようです。
Mastercardはロゴをシンプル化するためにロゴ下の「Mastercard」の文字を表示しない方針らしく、住信SBI銀行の「ミライノデビット(Mastercard)」でもロゴ下の文字がなくなっています。
カードの裏側も結構デザインが変わっています。2016年4月以降発行の楽天カードには、楽天ポイントカードのバーコードも標準搭載されています。
2015年と2019年の違いもあるでしょうが、国際ブランドによっても多少デザインが違うのでしょう。
私はオリコカード発行のMastercardも持っていますが、Cirrus(国際ATM)のマークがなく、セキュリティコード(名前欄の右にある3桁の数字)欄が名前欄と別の小さい欄になっている点は、楽天カード(Mastercard)と共通しています。
ところで、私の場合、再発行により楽天カードの限度額が上がったんですよ!
今まではショッピング限度額10万円だったのが……20万円になりました。キャッシングは相変わらず0円です。
カード再発行後の手続き
国際ブランドの変更により楽天カードが再発行されたら、アプリまたはe-NAVIで新しいカードを登録する必要があります。
楽天カードアプリの場合は、起動後に左上のカードのマークをタップし、「カードを追加する」を選びます。
なお、カードが届いた時点では「本人認証サービス」(Visa認証サービス、Mastercard SecureCodeなど)に登録されていませんので、必ずe-NAVIにログインしてパスワードを登録しておきましょう。
楽天カードの場合、本人認証サービスには「4〜20文字の半角英数記号」を登録することができます。
登録が済むと、国際ブランド変更前までと同じように楽天カードを使えるようになります。
なお残念ながら、新規加入でもらえるポイントは一切もらえません! ポイントサイトも同様です。
ただ私の場合、以下のキャンペーンがe-NAVIとアプリに表示されました。
- 街で楽天カードを1回ご利用でもれなく500ポイントプレゼント(2019年6月16日 0:00〜2019年6月25日23:59)
- はじめて楽天ポイントカード機能をご利用でもれなく100ポイント!(2019年6月13日 0:00〜2019年7月15日23:59)
- 500円分のEdyがチャージ済
ほんの少しですが、楽天カードの国際ブランド変更により得することができました。