フレッツ最安値プロバイダーは500円。乗り換えて速度を比較!
月額500円でIPv6 IPoEを使えるQitが終了! フレッツの最安値プロバイダーに乗り換えたい
注:この節では「なぜ私がフレッツ光の最安値500円プロバイダーに乗り換えたか」を説明しています。
「前置きはいいから、早く500円で契約できるフレッツ光の最安値プロバイダーの情報を知りたい」という方は、こちらの節に移動してください。
私がプロバイダーを乗り換えた経緯(2016年8月)
NURO光やeo光など、光回線とプロバイダーがセットになったサービスが増えたこともあり、プロバイダーを乗り換えることは少なくなりましたね。
一方、NTT東日本・西日本のフレッツ光ではプロバイダー契約が必須です。NUROなどと比較すると手続きが多いですが、サービス内容と価格を比較してプロバイダーを乗り換えられるというメリットがあります。
私は今までNTT西日本のフレッツ光ネクスト隼と、Qit(クイット)という格安プロバイダーを契約していました。Qitの知名度は比較的低いですが、月額500円(税込540円)のプロバイダー料を払うだけでIPv6 IPoEによる接続が可能でした。
IPv6 IPoEとはフレッツ光の新しい通信方式で、対応プロバイダーの中では500円のQitが最安値でした。
そんな最安値でIPv6 IPoEを利用できた格安500円プロバイダー・Qitですが、2016年10月31日でサービスを終了するという通知が、7月下旬に電子メールで、8月上旬には郵便で届きました。
詳しい事情は省きますが、2016年にQitの運営会社が大手プロバイダーのニフティ(@Nifty)に変更されたのです。「サービス内容の変更はありません」と案内されていましたが、それから1年も経たずに終了が決定しました。
ニフティとしては、当然ながら自社のプロバイダー「@Nifty」に乗り換えてほしいのでしょうし、上に写真を載せたDMにもそのような趣旨の記載がありますね。
ただ、Qitと@Niftyの価格を比較すると、合計で@Niftyのほうが月額500円ほど高くなってしまいます(Qitはプロバイダーのみ、@Niftyは光回線もセットになったプランなので、単純比較はできません)。
そこで、Qitから変更できる、月額500円くらいのフレッツ光・最安値プロバイダーはどこだろうか? と考え、乗り換え先を探すことにしました。
このページでは「フレッツ光」の最安値プロバイダーがメインテーマですが、「フレッツADSL」でも同じ会社を500円で利用できますよ!
2016年11月12日追記…結局、Qitを吸収した@niftyに乗り換え。
2016年10月31日にQitのサービスが終了しましたが、私は@niftyに乗り換えました。
9月下旬にQitのサービス継承会社であるニフティ(@nifty)から「Qitの利用者が@niftyに乗り換えれば、通常税抜950円の月額料金が約1年間税抜450円になる」という電話を受け、@niftyに契約を変更したためです。
キャンペーンのお知らせ自体は8月中旬以降に何度か電話があったのですが、実際に申し込みを決定したのは9月下旬で、契約書面が届いたのは9月末です。クレジットカード払いの場合はオンラインで手続きが可能で、Qitからのプロバイダ変更もフレッツ光のひかり電話対応ルータの設定を変更するだけでした。
@niftyでは光回線もNTT東日本・西日本から@niftyに転用(変更)する「@nifty光」が主流ですが、Qitからのキャンペーンで移行する場合は「転用不要」で、プロバイダだけを@niftyにすることもできました。
2016年11月12日・土曜日の14時00分にAndroidのSPEEDTESTアプリで測定したところ、ダウンロードは91.33 Mbps、アップロードは92.03Mbpsという結果でした。Qitの時はWi-Fi接続すると上下とも30Mbps程度でしたから、大幅な改善です(有線接続ならば以前から300Mbpsほどになります)。
オプションサービスは契約しておらず、メールも@niftyからのお知らせくらいしか利用していないため、他社との比較はできません。なお、メールは容量5GBの1アカウントが無料ですが、IMAPの利用には月額税込108円が必要です。
私が@niftyの利用を開始したのは10月1日で、利用開始月(10月)は無料、その後の11ヶ月間(2016年11月〜2017年9月)は@niftyの料金が税抜450円(税込486円)になります。今のところは500円を下回り、フレッツのプロバイダーとしては最安値ですね。
キャンペーン料金適用終了後の2017年10月に、このページに記載した最安値の500円プロバイダー・BB.exciteとi-revoを再度比較して、いずれかに乗り換えます(2017年10月21日追記…BB.exciteに乗り換えました)。
ところで、2016年9月20日にこのブログの読者の方から「乗り換え先のプロバイダをレビューして欲しい」という内容のメールを頂いていたのですが、うっかり見落としていました。Yさん、本当に申し訳ございません!
2017年10月、ようやくBB.exciteに乗り換え
それからおよそ一年が経った2017年10月、やっとBB.exciteに乗り換えましたよ。
前書きが長くなりましたが(1年以上かかりましたし……)、申し込み方法と速度を載せていきます。
月額500円のフレッツ光 最安値プロバイダーを比較
2016年8月19日に価格比較サイトなどで調べたところ、フレッツ光に接続できる格安プロバイダーの最安値は月額500円(税込540円)で、次の2社がありました(サービス終了するQitは除きます)。
(2022年1月6日追記…現在は消費税10%なので税込金額は550円です。このページを作成した当時は消費税が8%でしたので、当時の記述との整合性を取るため税込金額も修正していません)
2017年9月1日にも再度調べましたが、やはりフレッツ光(とADSL)プロバイダーの最安値は500円でこの2社しかありません。
BB.exciteは、昔は検索エンジンとしても有名だったExciteが運営する500円プロバイダーです。メールやホームページサービスを契約するだけでもオプション料金が必要になりますが、現在はGmailやブログを利用する人が多いですから、乗り換えても問題にはならないでしょう。
i-revo(アイレボ)というプロバイダーはExciteと比較すると知名度が劣りますが、大手ゲーム会社・コナミの関連会社と大手通信会社のIIJが出資していますから、乗り換え先としての信頼性はあります。
残念なことに、いずれのプロバイダーもIPv6 IPoEには非対応ですが、フレッツ最安値の月額500円(税込540円)という料金は魅力的です。それぞれのサービスを比較してみましょう。
BB.excite | i-revoアクセス | |
---|---|---|
月額料金(税込) | 540円 (キャンペーンで6ヶ月324円) | 540円 |
初期費用 | なし | なし |
最低利用期間 | 12ヶ月 | なし |
支払方法 | クレジットカードのみ | クレジットカードのみ |
メール | 1アカウントあたり 月額302.4円(税込) 容量1GB IMAP対応 | なし |
固定IPアドレス | 月額2,700円(税込) | 無料 変動IPアドレス不可 |
IPv6 | 非対応 | 非対応 |
月額料金はいずれのプロバイダーもフレッツでは最安値の500円(税込540円)ですが、BB.exciteのほうが乗り換えキャンペーンで「加入から6カ月間は300円(税込324円)」になるので比較的お得です。なお、お支払い方法はいずれもクレジットカードのみです。口座振替のほか、デビットカード・プリペイドカードも使えません。
プロバイダー契約とセットの無料メールはありませんから、Gmailなどをお使いでない場合は、乗り換え前にメールアドレスを用意しておいてください。
フレッツ最安値500円のプロバイダーを比較してわかる最大の違いは、i-revoアクセスは固定IPアドレスが標準で提供されるということです。自宅サーバーを公開している方やオンラインゲームをなさる方には嬉しいですね。
ただ、私は自宅サーバーもオンラインゲームも使いませんから、BB.exciteに乗り換えることにしました。
では、次は「BB.exciteプロバイダーに乗り換える方法」と、「フレッツで最安値の500円だけど、速度は遅い?」という内容でお届けします。
500円プロバイダー・BB.exciteの申し込み方法
まずは、BB.exciteの公式サイトにアクセスしてください。なお、スマートフォンからアクセスしても申し込みページに進めず、表示される電話番号で申し込むしかないため、「オンラインで今すぐID・パスワードを発行したい」という方は、パソコンでアクセスすることをおすすめします。
プロバイダ乗り換えは、フレッツ光プロバイダのBBエキサイト:お得なキャンペーンも
次に、ページの中ほどにある黄色い「フレッツ光の方 キャンペーン適用申込み」をクリックします。
「ご利用地域」(通常はご住所)と、「接続コース」を選びます。
なお、NTT東日本エリアならば接続コースは1種類しかありませんが、NTT東日本エリアでは「フレッツ光ネクスト・ライト」と「フレッツ・光プレミアム」のいずれかからご契約中のサービスをお選びください。
固定IPアドレスは「利用しない」、オプションサービスのメールは「購入しない」を選び、「サービス利用約款・基本説明事項に同意する(契約内容詳細はメールより確認する)」にチェックを入れて、「エキサイトIDを新規登録」を押してください(既にエキサイトIDをお持ちの場合は、「エキサイトIDでログイン」です)。
エキサイトIDの登録画面です。登録を希望するID、パスワードなどを入力し、「利用規約に同意してエキサイトIDを登録」ボタンをクリックします。
エキサイトIDの登録が完了したら、オレンジ色のボタン「ご利用中のサービスに戻る」をクリックしてください。
サービス名が「BB.excite」、コース名が「接続サービス 500円で光ファイバーコース」であることを確認してください。なお、「任意」マークが付いているオプションサービスは契約しなくても大丈夫です。
クレジットカード番号を入力して、「利用規約に同意の上次へ進む」を押します。……が、私の場合、ボタンを押しても次のページに進めませんでした。
もう一度BB.excite申し込みページのトップに戻り、取得したばかりのエキサイトIDを再入力することで次のページに進めましたが……。安いからでしょうか? いろいろと不親切ですね。
それはともかく、次のページで「コース購入」をクリックすると、BB.exciteの申し込みが完了します。
最後に、「接続設定ページヘ」ボタンを押して、プロバイダー乗り換えに必要な設定の情報を確認しましょう。
非常にわかりにくいですが、「サービス」欄の「BB.excite(ISP)」というリンクをクリックします。
「BB.excite接続サービスご契約内容」画面で「インターネット接続情報」を開くと、下の画像のようにフレッツ光のHGW(ホームゲートウェイ)に入力するためのID・パスワードが記載されています。
なお、BB.exciteから書面が届くことはありませんので、必ずこの画面に記載されたフレッツ接続用ID・パスワードをメモしてください。
また、先ほど入力したメールアドレスに「エキサイトID 登録完了のお知らせ」というメールが届いていますので、2時間以内に記載されたURLにアクセスして認証を済ませてください。
フレッツ光 HGWの設定
BB.exciteの契約が完了したら、フレッツ光のホームゲートウェイ(HGW)で設定を行います。
なお、通常はBB.exciteにプロバイダーを変更すると、今まで使っていたプロバイダーで接続することはできなくなります。特定のプロバイダーからしかアクセスできないサービスを利用している場合はご注意ください。
また、古いプロバイダーを解約することも忘れないでください。
フレッツ光のHGWにアクセスするためには、ブラウザで http://ntt.setup/ または http://192.168.1.1/ にアクセスします(機種によっては異なりますので、ホームゲートウェイの説明書をご確認ください)。
次に、「基本設定」「接続先設定(IPv4 PPPoE)」と進んで、「メインセッション」をクリックします。
BB.exciteの契約画面でメモした「接続先ユーザ名」と「接続パスワード」を入力しましょう。
変更しなくても接続できますが、「接続先名」も「BB.excite」に変えておくとわかりやすいです。
ユーザー名・パスワードの入力後に画面下部にあるボタンを押すと、HGWが再起動し、BB.exciteに接続できます。
BB.exciteの速度は遅い?
BB.exciteは月額500円(税込540円)のフレッツ最安値プロバイダーですが、気になるのは「安かろう悪かろう」で速度が遅いのではないかということですね。
「価格.comやTwitterの『BB.exciteは速度が遅い!』という書き込みは、500円プロバイダーに乗り換えさせないための悪質なデマじゃないか?」と思いますが……。まったくのでたらめであるはずはありませんので、少し不安です。
そこで、プロバイダー変更前・変更後に実際に速度を計測してみました。有線接続の環境は以下の通りです。
- HP Probook 4230s
- Intel Core i3-2310M 2.10GHz
- 8GB RAM
- Linux (Lubuntu 16.04.02 LTS 64-bit)
- 1000BASE-TX(Cat 6)LANケーブル
- Studio-RadishのJavaScript版Speedtestを使用
無線接続・Androidスマートフォンのスペックは次のようになっています。
- Huawei P10 lite
- Android 7.0
- Kirin 658 1.71 GHz x 4 + 2.36 GHz x4
- 3GB RAM
- 802.11 a/b/g/n/ac
- Wi-FiルーターはTP-Link Archer C1200
では、まずはプロバイダー変更前の@niftyの速度です。こちらはIPv6 IPoE接続です。2017年9月27日水曜日・14時40分頃に測定しました。
平日の昼間ということもあって、PCによる有線接続(上)、スマートフォンの無線接続(下)ともに約200 Mbpsを記録していますね。「有線接続のほうが速度が安定するだろう」と思っていましたが、意外とWi-Fi接続との差はありませんでした。
ただし、22時(午後10時)頃には@niftyでも30Mbps前後まで速度が低下しました。
次に、2017年10月1日・日曜日の午前9時頃のBB.exciteの速度をお見せします。
なんと、スマートフォンのWi-Fi接続のほうが有線接続よりも速いという結果が出ました。偶然、測定サイトの調子が悪かったのかもしれませんが……。
それにしても、あまり混雑していない午前9時頃とはいえ、BB.exicteは日曜日でも下り138.11 Mbps、上り213.88 Mbps、Ping 11 msが出ることを証明できました。
やはり夜間は30 Mbpsくらいまで落ちてしまいますが、HuluやYouTubeといった動画も問題なく再生できますし、「極端に遅い」とは感じませんね。
ただ、リアルタイムのゲームをするならまた違う感想を抱くかもしれませんし、都道府県によっては、本当に遅いところもあるらしいので、否定的なレビューがすべて間違いであるとは言い切れません。
とにかく、私の環境(奈良県)では問題ありませんでしたので、しばらくはBB.exciteを使い続ける予定です(追記…2022年1月になっても使い続けています)。
フレッツ最安値の500円プロバイダー・BB.exciteの申し込みページはこちらです!
(消費税10%の場合、税込金額は550円です)