9H硬度のiPhone用ガラスフィルムは100均で買える!
9H強化ガラスフィルムは100円ショップで販売されている
Apple創業者の故・スティーブ・ジョブズ氏は「傷付いたステンレスも美しいから、iPhoneにはケースを付けないほうが良い」という信念を持っていたことで有名ですね。
ただ、ジョブズ氏ほどの有名人ならばともかく、一般の学生やビジネスマンが傷だらけのiPhoneを使っているのはみっともないですし、仮に修理するとなると金銭的な負担が生じます。やはりケースで保護することが常識的でしょう。
ケースのみならず、画面を保護するフィルムを貼っておくことも大切です。iPhoneは画面ガラスが割れても使用できることが多いですが、怪我するおそれがありますから、上に別のフィルムを貼って画面割れを防げば安心できます。
以前は携帯電話・スマートフォンの画面保護フィルムといえば、ビニールのようなTPU(熱可塑性ポリウレタン)素材が一般的でしたが、現在は強化ガラスフィルムも増えてきました。
比喩ではなく、本当に薄い強化ガラスフィルムをスマートフォンの画面に貼るものです。当然、TPUフィルムより耐久性が高いですから、スマホを地面に落としても画面割れを防ぐことが期待できます。
「薄い強化ガラスフィルムなんて、何千円もしそう……」と思ってしまいますが、なんと9H硬度のiPhone用ガラスフィルムは100円ショップでも売られています!
こちらは、大阪に本社がある100円ショップ「ワッツ」(Watts)で販売されているiPhone用9Hガラスフィルムです。画面サイズに応じて4種類ありますね。
- 4.7インチ用(iPhone 6、6s、7)
- 4インチ用(iPhone 5、5s、5c、SE)
- 5.5インチ用(iPhone 6 Plus、6s Plus)
- iPhone 7 Plus専用
4.7インチ画面用の9HガラスフィルムはiPhone 6、6s、7で使用できますが、なぜかiPhone 6 Plus、6s Plus用とiPhone 7用のフィルムは別の商品になっています。
また、iPhone 7 Plus用の9Hガラスフィルムは東京都台東区の「コアウェーブ株式会社」、ほかの3種類は三重県伊賀市の「山田化学株式会社」が販売元でした。
GoogleとYouTubeで検索してみたところ、2016年の8月頃からiPhone用9Hガラスフィルムを販売する100均が増えているようです。「ダイソー」「セリア」などの有名店でも取り扱われていますね。
キャンドゥでも探してみましたが、残念ながら、2017年2月・3月の時点では9H硬度のiPhone用ガラスフィルムは見当たりませんでした。
9Hとは何か?
ここまで何の説明もなく「9H硬度」という言葉を使ってきましたが、9Hとは「9Hの鉛筆の芯でこすっても傷が付かないレベル」だそうです。
上記の三菱鉛筆のサイトには、HはHARD(ハード:かたい)、BはBLACK(ブラック:黒い)の略字で、Hの数字が多いほどうすくかたい芯を示し、反対にBの数字が多いほどこくやわらかい芯を示します
と記載されています。
そして、22段階の硬度のうち最も硬いのが10Hの鉛筆で、それより1段階柔らかいのが9Hです。つまり、9Hとは世界で2番目に硬い鉛筆を指すと考えられます。
「硬い鉛筆でこすっても傷付かない」と言われてもピンときませんが、9H硬度よりもさらに硬いiPhone用ガラスフィルムは市販されていないはずですから、耐久性は信頼できるでしょう。
Androidスマホ用の9H硬度ガラスフィルムは100均で買える?
残念ながら、100円ショップで売られている9HガラスフィルムはiPhone用のみで、Androidスマートフォンは存在しないようです。
iPhoneならば現行機種を画面サイズ・デザインで3パターンに分けられますが、AndroidスマートフォンはSamsung、Sony、Huaweiなどいくつものメーカーから数えきれないほどの種類の製品が発売されていますから、ガラスフィルムを大量生産するのが難しいのかもしれません。
開封してiPhoneに貼り付ける
パッケージの中身
では、100円ショップ「ワッツ」で購入したiPhone 6/6s/7用の9H硬度ガラスフィルムを私のiPhone 6sに貼り付けてみます。
パッケージを開けると、なんと画面を拭くための「Wipes」とホコリ取りの「Dust-absorber」が出てきました。まず緑色の「Wet 1」で画面を水拭きし、赤い「Dry 2」で液体を拭き取り、ホコリがあれば「Dust-absorber」で取る……という方式です。
こんなにサービスしてくれて、製造業者と100円ショップは利益を出せるんでしょうか? いいえ、多分ほとんど出ませんね。
iPhone 6sに9Hガラスフィルムを貼ってみた
では、iPhone 6sに9Hガラスフィルムを貼ります。……が、貼っている最中の写真は撮影できませんでした。画面とフィルムの間にホコリや気泡が入ってしまい、取り除いて貼り直すだけで必死だったためです。お察しください。
こちらが9Hガラスフィルムを貼った私のiPhone 6sです。Spigen Ultra Hybridという透明なケースを装着していますが、問題なくフィルムを貼れていますし、見た目もとてもきれいですね。
ただ、フィルムはiPhone全体を覆うものではなく、画面の端ギリギリで途切れており、フィルムの端が少し浮いています(この件についてはパッケージにも注意書きがあります)。そのためケースを取り付けられますが、隙間ができてしまうため完全な防御とはなりません。
また、「指紋防止」とパッケージに記載されていますが、実際は指紋と汚れが付きやすいため、頻繁にメガネ拭きなどで手入れしなければなりません。
それでも、9H硬度の強化ガラスフィルムを貼ったことで、万が一の落下時にiPhoneの画面が割れる心配は少なくなりました。
……と、本当はここで「実際に9H硬度のガラスフィルムを貼ったiPhoneを地面に落としてみました」と書くべきなんですが、落下テストは行いません。買ったばかりで傷もないiPhoneなので粗末にできないんです! ごめんなさい!(YouTubeで「iPhone ガラスフィルム 100」と検索すれば何か出てくるかも?)
それはともかく、約100円で9H硬度のiPhone用ガラスフィルムが売られているなんて、製造業者の採算が心配になるほどお買い得ですよね。皆さんも100円ショップで見かけたらぜひお求めください!