通信・モバイル

IIJmioはデータ専用SIMから音声SIMへの変更と同時にMNP転入できる

一部格安SIMはデータ通信専用から音声プランへの変更時にMNP転入が可能!

大手通信事業者から回線を借りて「格安SIM」を提供するMVNOには、「データ通信専用SIM」と「音声通話付きSIM」の2種類がありますね。

「今まではデータ専用SIMを使っていたけれど、これからは音声付きSIMに変更したい」という場合は、新規契約し直さなければならない格安SIMもありますが、一部の格安SIMは契約そのままでプラン変更することが可能です。

特に、IIJmioとmineoはデータSIMから音声SIMへの変更と同時にMNP転入ができるため、「ガラケーとスマホの2台持ちを1台にまとめたい」という場合に便利です!

MNPとは、Mobile Number Portability、つまり「携帯電話番号持ち運び」のことです。ある携帯電話会社を解約する時に、それまで使っていた電話番号を別の会社で使い続けることができます。

今回私はIIJmioのデータ通信専用SIMを音声付きSIMに変更し、さらにドコモの従来型携帯電話(ガラケー)からのMNP転入を行いましたので、その手順を簡単にご紹介します!

なお、細かいことですが、今回プラン変更したIIJmioの格安SIMの契約者は私(ふみびと)ではなく私の父です。

なぜ、MNP転入だけではなくプラン変更もするのか?

ところで、「MNP転入をするならば、データ専用SIMを解約して音声付きSIMを新たに契約すれば良いのではないか?」とお思いになる方も多いかもしれません。

確かにその通りですが、IIJmioはデータ専用SIMから音声付きSIMへの変更手数料が安く、手数料無料キャンペーンも頻繁に行われていることがメリットです(解約する会社のMNP転出手数料はかかります)。

2017年2月20日から5月8日までの期間にも、「春のSIM交換・変更0円キャンペーン」として、本来は2,000円(税込2,160円)かかるSIM交換手数料が0円になるキャンペーンが実施されていました。

また、IIJmioの場合は1枚あたり月額400円(税込432円)で追加SIMを利用できますが、音声SIMにするために一旦データ通信専用SIMを解約すると、この追加SIMも解約しなければならないので不便ですね。

IIJmio MNP転入の流れ

上の図のように、IIJmioのデータ専用SIMを音声SIMに変更すると同時にMNP転入すれば、追加SIMを契約し直す手間はかかりません。

他社からIIJmioにMNP転入する手順

MNP予約番号の取得

まず、2年契約の違約金がかからないかなどを確認してから、MNP転出・解約する携帯電話会社で「MNP予約番号」を取得してください

会社によって手続きは異なりますが、「マイページ」でMNP予約番号を取得できることが多くなっています。電話で問い合わせてMNP予約番号を取得することも可能です。

なお、電話の問い合わせ窓口・マイページともに月初・月末は非常に混雑するため、時間に余裕がある時にMNP予約番号を取得することをおすすめします。

IIJmioサイトでの手続き

MNP予約番号を取得できたら、IIJmioのサイトにアクセスし、ログインします。

個人向けSIM・インターネットサービスのIIJmio

ログイン後、画面の最上部にある「会員専用ページ」をクリックします(パソコンの場合)。

IIJmio 会員専用ページ

その次のページでは、「サービスの各種変更・利用状況照会」の欄から「SIMカード交換・タイプ変更」を選択します。

IIJmio SIMカード交換ページ

次の画面に進んだら、音声付きプランに変更したいSIMの「交換前のSIM」という欄にチェックを入れ、「SIMタイプ(キャリア)」(docomoプランかauプランか)などの情報を入力します。

ここで、必ず「SIMカードの機能1」では「音声」を選び、「新規申し込みかMNPの選択」では「MNP転入(他社からの乗り換え)」にチェックを入れてください

もちろん、MNP予約番号を入力することも忘れないでくださいね。

この後の画面では、IIJmioに登録したメールアドレスに届く数字4桁の「認証コード」を入力したり、10以上ある確認事項すべてにチェックを入れたり……といった作業を行います。

さらにその後に、「本人確認システム」にログインして本人確認書類の画像をアップロードするようにというメールが届きます。使用できる本人確認書類は以下の通りです。

  • 運転免許証
  • 個人番号カード
  • 日本国パスポート
  • 被保険者証(国民健康保険/健康保険)
  • 特別永住者証明書
  • 在留カードまたは外国人登録証明書
  • 住民基本台帳カード
  • 運転経歴証明書
  • 身体障がい者手帳
  • 精神障がい者保健福祉手帳
  • 療育手帳

iPhoneなどスマートフォンのカメラで本人確認書類を撮影し、同じスマホで「本人確認システム」にログインする方法が簡単です。なお、アップロードできる画像ファイルのサイズは5MB以下です。

私の場合は、2017年4月1日土曜日の午前11時30分頃に上記の申し込みが完了し、それからちょうど2日(48時間)が経過した4月3日月曜日の午前11時30分頃に「[IIJmio]本人確認完了のご連絡」というメールが届きました。

SIMカード受け取り後の手続き

IIJmioから新しいSIMカードが届いたのは、手続き完了メールが届いてから2日後の4月5日水曜日の午前11時30分頃です。メール便ではなく、ヤマト運輸の配達員が玄関まで封筒を届けてくれる方式でした。

IIJmio SIMパッケージ

まず、スマートフォンの電源を切った状態で、古いSIMカードを取り出して新しいSIMカードを取り付けます(下の画像はiPhone 6 Plus)。

iPhone 6 Plus SIM取り付け

次に、MNP手続きを完了させるために、説明書に記載された電話番号に電話をかけ(固定電話からの発信で構いません)、音声ガイダンスに従って「電話番号」と「ICCIDの下4桁」を入力します。

IIJmio SIM 電話番号とICCID

「電話番号」と「ICCIDの下4桁」のいずれも、SIMカード台紙の裏面に記載されています。

電話での手続きが完了すると、数時間で新しいSIMカードを使えるようになり、古いSIMカードは解約されます。

今までも同じスマートフォンでIIJmioを使っていた場合は、SIMカードを交換してもAPN・プロファイルを設定し直す必要はありません(docomo回線・au回線間で変更した場合は再設定が必要です)。

なお、MNP手続きを終えてから2時間以上経っても「圏外」のままの場合、スマートフォンの電源を入れ直してください。私は1時間おきに「機内モード」にしてすぐに解除しましたが、3時間経っても圏外だったため、電源を入れ直したら通信できるようになりました。

古いSIMカードはIIJmioが指定する住所に返却する必要があります。郵便局で62円で買える「ミニレター」をお使いになることをおすすめします。

タグ: MVNO 格安SIM iPhone