HUAWEI P10 liteレビュー 2018年もおすすめのスマートフォン

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このページは2018年2月21日に掲載したものです。現在、HUAWEI P10 liteの新品の販売は終了しています。2025年9月時点ではスペックやOSバージョンが古すぎるため、おすすめできるスマートフォンではありません。

HUAWEI P10 liteは「80点主義のスマホ」

日本では2017年6月に華為(ファーウェイ)が発売したSIMフリースマートフォン・HUAWEI P10 liteは、2018年もおすすめできるSIMフリースマホです。

新品価格は2万円台前半で、10万円以上するスマホと比べれば非常にお手頃です。

スペックに特筆できる点はないものの、「誰が使っても80点」だと感じました。自動車で譬えると、コンパクトカーや軽ワゴンのようなものです。

シンプルで飽きないデザイン

毎日使うスマートフォンでは,、スペックと同様にデザインも重要です。HUAWEI P10 liteは、シンプルかつ美しいデザインで、長く持っていても飽きません(このページの写真では画面保護フィルム・ケースを取り付けています)。

HUAWEI P10 lite 前面

裏側はガラスコーティングされています。

HUAWEI P10 lite 裏面
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画面・カメラもわりときれい

HUAWEI P10 liteの画面サイズは5.2インチ(対角線上。13.208 cm)と、4.7インチのiPhone 8と5.5インチのiPhone 8 Plusの中間です。

実際にHUAWEI P10 liteとiPhone 6sを並べたのがこちらの画像です(画面に表示されているのはAnTuTuスコアです)。

AnTuTuスコアが表示されたHUAWEI P10 liteとiPhone 6s
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解像度は1920 x 1080 ピクセルの「フルHD」ですから、YouTube・Huluなどの動画も高画質で楽しめます。

カメラにはこれといった特徴がありませんが、背面1,200万画素、前面(内側)800万画素ですので、自撮りしてInstagramにアップするくらいの用途なら全然問題ありません。

au VoLTE対応

日本でSIMフリースマホ・MVNO(格安SIM)を使う際にネックとなるのは、au回線の存在です(2025年9月9日追記:現在はほとんどのオープンマーケット版スマートフォンがau回線に対応しています)。

詳細は省きますが、au by KDDIは特殊な通信方式を使っていたため、現在でも周波数が対応しているSIMフリースマホが少ないのです。

しかし、HUAWEI p10 liteはau VoLTEとLTE Band 18(800 MHz)に対応しているため、au回線のMVNO(格安SIM)でも問題なく利用できます。もちろん通話も可能です。

「今まではHUAWEI P10 liteでdocomo回線のMVNOを使っていたけれど、今後はauかSoftBankのMVNOに乗り換える」ということも可能です。

実際に私は2017年12月までHUAWEI P10 liteでmineo auプランを使い、その後は機種そのままでdocomo回線の旧Freetelに乗り換えました。

SIMを2枚装着できるので、「docomo回線・au回線、両方のMVNO(格安SIM)を使いたい」という方にもHUAWEI P10 liteがおすすめです。

5 GHz Wi-Fiにも対応

さらに、HUAWEI P10 liteは5GHz帯のWi-Fiにも対応しています。802.11 a/b/g/n/acです。

5GHz帯は、従来から使われている2.4GHz帯ほど遠くへは届かず、障害物にも弱いですが、電子レンジなどの家電が発する電波の影響を受けにくいのです。

また、2.4GHZ帯でイヤホンなどのBluetooth(無線規格)対応機器を使うと、混信してHUAWEI P10 liteで通信できなくなることがあります(再起動すれば正常になります)。

別途、5GHz帯に対応したWi-Fi親機を用意しなければなりませんが、「BluetoothイヤホンとHUAWEI P10 liteで音楽・動画を楽しみたい」という方には、5 GHz帯が必須です。

「加速度・ジャイロ・コンパス・環境光・近接」センサーにも対応

「加速度・ジャイロ・コンパス・環境光・近接」の各種センサーにも対応しています。

つまり、Google MapsのナビやPokemon Goにも完全に対応しているということです。

おサイフケータイ・ワンセグ・防水には非対応

一方で、おサイフケータイ、ワンセグという日本特有の機能は搭載していません。防水にも非対応です。
これらの機能を必要とする方には、HUAWEI P10 liteは向いていません。

3D性能は弱い

HUAWEI P10 liteは、ウェブサイトやSNS、そして動画の閲覧くらいならばまったくストレスなく利用できるスマートフォンです。
しかし、詳細は後述しますが、3D性能はかなり低いです。「デレステ」のように3Dを多用するゲームはまともにプレイできないでしょう。

ただし、私は「GolfStar」という3DゴルフゲームをHUAWEI P10 liteで特に問題なくプレイできていましたので、瞬発力を要求する「リズムゲーム」「FPS」でなければ3Dでもプレイできるかもしれないとお考えください。

HUAWEI P10 liteのメリットとデメリット

ここからは、HUAWEI P10 liteが搭載する「なくても良いけれどあったら便利な機能」について説明していきます。

指紋認証センサー

最近は格安スマホでも珍しくなくなった指紋認証センサーですが、これは本当に便利ですね!

スマホを他人に使われないようにするためには暗証番号を設定する必要がありますが、画面を点灯させるだけでいちいち番号を入力するのはとても面倒です。

しかし、HUAWEI P10 liteに指紋を登録しておけば、指紋認証センサーに指を当てるだけでロック解除が可能です。

また、銀行やクレジットカード会社のAndroidアプリも、スマホの指紋認証センサーでログインできるものが増えてきました!

私はHUAWEI P10 liteを使い、楽天カード・楽天銀行・セゾンカード・ソニー銀行のアプリに指紋認証でログインしています。

iPhoneのTouch IDは最先端の機能でしたが、同等の機能がHUAWEI P10 liteのようなAndroidスマートフォンにも搭載されるようになり、優位性が揺らいでいます。

そして、HUAWEI P10 liteの指紋認証センサーは、ロック解除以外の用途にも使えます。

まず、電話がかかってきた時と通話を終える時、画面ではなく指紋認証センサーで操作することが可能です。

また、ステータスバーを下ろす時も、指紋認証センサーを上から下になぞるだけで済みます。

これらの操作は、あらかじめ「指紋ID」画面で設定しておかなければ行えませんので、ご注意下さい。

DSDS非対応だが、2枚のSIMを使い分けることは可能

HUAWEI P10 liteには、2枚のSIMを装着することが可能です。しかし、DSDS(Dual Sim Dual Standby)には対応していません。

正確に言えば、「4G・3G」と「2G」のDSDSには対応していますが、現在の日本では2G通信を行えませんので、事実上DSDS非対応です。
ただし、あらかじめ2枚のSIM装着しておき、通信を切り替えることは可能です。

「デュアルSIM管理」画面で、まずSIM 1をオフにして、次にSIM 2をオンにすることで、SIMの切り替えが可能です。

ナックルジェスチャーは感度が低い?

HUAWEIがP10 liteの特徴として大々的に宣伝しているのが、画面を叩くことで使える「ナックルジェスチャー」という機能です。具体的には、「指の関節部分で画面を2回叩くとスクリーンショットを撮れる」などの機能ですが……。

私の場合、ほとんど成功したことがないのでまったく利用していません!!

ディスプレイにガラスフィルムを貼っているからでしょうか? いずれにせよ、それほど便利な機能ではないので気にすることはないと思います。

メールアプリはプッシュ非対応

これは些細なことですが、HUAWEI P10 liteにプリインストールされているメールアプリはプッシュ通知非対応でした。15分おきにサーバーにメールを取りに行く「フェッチ」しか利用できません。

「myMail」「BlueMail」など、プッシュ対応の無料メールアプリをインストールすれば良いだけですが、ちょっと不便ですね。

HUAWEI P10 liteのベンチマークスコア

HUAWEI P10 liteが搭載するのは、子会社のHiSiliconが製造するKirin 658というSoC(System on a Chip, CPUやモデムなどの集合体)です。

安価ながらオクタコア(4 × 2.1GHz, 4 x 1.7GHz)という構成であり、ウェブやSNSの使用でストレスを感じることはありませんが、先ほど述べたように3D性能は低いです。

具体的な性能について、アプリで測定したベンチマークスコアを見ていきましょう。

なお、HUAWEI P10 liteと同じく2017年に発売されたGalaxy S8, iPhone X, そして同じ価格帯のZenFone 4 Maxのスコアも併記します。HUAWEI P10 liteのBeekbenchと3DMARK以外のスコアは他サイトからの引用ですので、ご了承下さい。

また、同じ機種名でも異なるSoC, RAMを採用する端末が存在し、ベンチマークアプリもバージョンによりスコアは異なりますので、飽くまでも参考程度に留めてください。

P10 liteZenFone 4 MaxGalaxy S8iPhone X
AnTuTu
総合5957742988165354231557
3D987380426722982929
Geekbench
Single89565819534204
Multi34362502642710112
3DMark (Sling Shot Extreme)
OpenGL ES 3.140165334062691
Vulkan29165325832691

やはり低すぎるHUAWEI P10 liteの3Dスコア

当然ながら、最新のハイスペック機種であるGalaxy S8とiPhone Xには、HUAWEI P10 liteは大差を付けられています。ただ、AnTuTu総合スコアとGeekbenchスコアだけを見れば、ほぼ同じ価格(約2.5万円)のZenFone 4 Maxには勝っていますね。

ところが、HUAWEI P10 liteの3DスコアはZenFone 4 Maxと同等か、より低いです!

残念ながら、3Dゲームのプレイにはまったく適していません。

データ引用元

HUAWEI P10 liteを買って良い人・ダメな人

HUAWEI P10 liteの特徴をまとめます。

  • デザインと画面・カメラの画質は良い
  • au VoLTEと5 GHz Wi-Fiにも対応
  • おサイフケータイとワンセグには非対応
  • ウェブとSNSは問題なく使えるが、3D性能は低い

これらの特徴を考慮して、HUAWEI P10 liteを買っても良い人・買わないほうが良い人を挙げていきます(2025年9月9日追記:現在はどのような方にもお勧めしません)。

こんな人はHUAWEI P10 liteを買うべき!

  • 格安SIM・SIMフリースマホ初心者
  • ウェブ閲覧・SNS・LINEが中心のライトユーザー
  • おサイフケータイもワンセグも必要ない人

要するに、HUAWEI P10 liteはSIMフリースマホと格安SIMの初心者におすすめです。

docomo・au・SoftBankいずれの周波数にも対応していますので、「まずはSIMフリースマホを買って、自分で格安SIMをセットしてみたい」という方のレッスン用になるでしょう。

性能は決して高くありませんが、何度も説明したようにウェブとSNSが中心ならばストレスを感じませんので、ライトユーザーに向いています。

この記事では取り上げませんでしたが、HUAWEI独自のユーザーインターフェイスである「EMUI」はiPhoneに操作性が似ているため、iPhoneからSIMフリーAndroidスマホに乗り換えたい方にも良い選択肢となります。

こんな人はHUAWEI P10 liteを買ってはいけない

最初にお話ししたように、HUAWEI P10 liteは「80点主義のスマートフォン」です。

多くの人におすすめできますが、100点のスマホや(あえて)50点のスマホを選びたい方には向きません。具体的には次のような人です。

  • 個性的なスマホを使いたい人
  • おサイフケータイとワンセグを使いたい人
  • 3Dゲームのヘビーユーザー
  • バッテリーを自分で交換して、長く使い続けたい人

まず、HUAWEI P10 liteはシンプルでビジネスにもプライベートにも馴染むデザインですが、個性的なデザインを求める方にはおすすめできません。

おサイフケータイとワンセグを搭載しておらず、3D性能が低いことも、ここまでご説明してきた通りです。

これはHUAWEI P10 liteに限らず最近のスマホはみんな同じですが、バッテリーを自力で交換できないこともデメリットです。

一概に金額を提示することはできませんが、HUAWEIサポートセンターでのバッテリー交換には1万円以上かかるとも言われていますから、購入から1年くらい使えればいいかな、というくらいの認識が良いと思います。

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