このページは2020年6月15日に掲載したものです。文中で示した機能等は、現行のOPPOスマートフォンとは異なります。
OPPO A5 2020のスペックをXiaomi Redmi Note 9Sと比較
OPPO A5 2020は、中国・OPPOが2019年11月1日に発売した、2万円台のSIMフリーAndroidスマートフォンです。
私は2020年1月15日頃にヤフオクで新品同様の中古品であるOPPO A5 2020を購入し、約半年間使用しました。
感想を一言で述べると、「おおむね満足。ただし普通のAndroidを使いたい人には勧められない」です。
2020年6月に日本でも発売されたXiaomi(シャオミ) Redmi Note 9Sとスペックを比較しながら、理由を詳しく説明していきます。

スペックを比較
まず、OPPO A5 2020とXiaomi Redmi Note 9Sのスペックを比較します。いずれも日本版のスペックです。
– | OPPO A5 2020 | Redmi Note 9S |
---|---|---|
発売日 | 2019年11月1日 | 2020年6月9日 |
希望小売価格(税込) | 29,480円 | 24,800円(64GB, 4GB) 29,800円(128GB, 6GB) |
SIMフリー | ○ | |
5G | × | |
3G | ○ | |
VoLTE | 全社対応 | |
LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41 | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
docomo LTE | Band 21, 42以外すべて対応 | |
au LTE | Band 11, 42以外すべて対応 | |
SoftBank LTE | すべて対応 | |
Rakuten UN-LIMIT | ○ | |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (5GHz対応) | |
Bluetooth | 5.0 | |
DSDV | ○ | |
トリプルスロット (SIM2枚とMicroSD同時装着) | ○ | |
画面サイズ | 6.5インチ | 6.67インチ |
画面解像度 | 1600 x 720 | 2400 x 1080 |
本体サイズ | 75.6 x 163.6 x 9.1 mm | 76.68 x 165.75 x 8.8 mm |
重量 | 195 g | 209 g |
メインカメラ | 1200万画素 | 4800万画素 |
メインカメラF値 | 1.8 | 1.79 |
自撮りカメラ | 1600万画素 | |
おサイフケータイ | × | |
NFC | ○ | × |
指紋認証 | 背面 | 側面(電源ボタン) |
顔認証 | ○ | |
3.5 mmイヤホンジャック | ○ | |
FMラジオ | ○ | |
防水・防塵 | × | |
GPS | GPS/A-GPS/Galileo/GLONASS/Beidou | |
センサー | 磁気、光、加速度、近接、ジャイロ | Z軸リニア振動モーター、距離、画面内環境光、加速度、ジャイロ、電子コンパス、赤外線ブラスター |
ハイレゾ | ○ | × |
バッテリー容量 | 5000 mAh | 5020 mAh |
急速充電 | × | ○ 18W有線接続 |
MicroSD | 最大256 GB | 最大512 GB |
充電端子 | USB Type-C | |
SoC (CPU) | Snapdragon 665 | Snapdragon 720G |
AnTuTuスコア | 約170000 | 約280000 |
ROM | 64 GB | 64 GBまたは128 GB |
RAM | 4 GB | 4 GBまたは6 GB |
初期OS | ColorOS 6 (Android 9) | MIUI 11 (Android 10) |
残念ながらスペックだけ見ればXiaomi Redmi Note 9Sの圧勝ですが、このページではOPPO A5 2020のレビューを引き続き行います。
まず、いずれの機種も5Gには非対応、楽天MNO(Rakuten UN-LIMIT)を含む日本のすべての通信会社に対応しています。
両機種ともLTEの対応バンドはほぼ同じで、OPPO A5 2020のみBand 39にも対応しています(しかし日本では使われていないのであまり意味がありません)。
Wi-Fi, Bluetooth, DSDVなども同じです。約5000 mAhの大容量バッテリーも共通しています。どちらも画面は約6.5インチ、重さは約200gとかなり大きなスマートフォンです。
なお、希望小売価格は(ROMとRAMが同一のモデルを比較すると)OPPO A5 2020のほうが高いですが、発売から半年以上経って値下げされているため、Xiaomi Redmi Note 9Sより安いこともあります。
OPPO A5 2020とXiaomi Redmi Note 9Sの違いは?
両機種の主な違いは以下の通りです。
- メインカメラ画素数
- ディスプレイ解像度
- 急速充電対応か否か
- NFC対応か否か
- ハイレゾ対応か否か
- 指紋認証センサーの位置
メインカメラの画素数はOPPO A5 2020の1200万画素に対し、Xiaomi Redmi Note 9Sは4倍の4800万画素です。ただ、撮影した写真を肉眼で見たり、A4サイズの用紙に印刷するくらいならどちらもあまり変わらないのは確かです。
しかし、OPPO A5 2020はディスプレイの解像度が低すぎます。視力が良い人が見たら「画面がギザギザしているな」と感じるかもしれません。
さらに、どちらも約5000 mAhの大容量バッテリーを搭載しているのに、OPPO A5 2020は急速充電非対応という残念さです。
一方でおサイフケータイはどちらも非対応、NFCはOPPO A5 2020 のみ対応ですね。そしてハイレゾ音源に対応するのはOPPO A5 2020のみです。
また、これは良し悪しではなく好みによりますが、指紋センサーの位置がOPPO A5 2020は背面、Xiaomi Redmi Note 9Sは側面にあって電源ボタンを兼ねています。
やはり全体的に見るとXiaomi Redmi Note 9Sのほうが優れていますが、めげずに(?)OPPO A5 2020のレビューを続けます。
一言でOPPO A5 2020をレビューすると「普通に使いやすい」
OPPO A5 2020を半年ほど使って感じたのは、「普通に使いやすいスマートフォン」ということです。
「普通に使いやすい」とは変な言い方ですが、「特殊な使い方をせず、電話、メール、LINE、ゲームを中心とするならまったく問題ない」という意味です。
一方、「普通ではない使い方」とは、「Taskerでアプリを自動起動させたり、ランチャーを変更してウィジェットを多数配置する」ということです。
後述するようにOPPOのColorOSはiPhone(iOS)に似ていますので、「今までiPhoneを使っていた人」「iPhoneのようなAndroidを使いたい人」に向いています。
では、具体的にOPPO A5 2020のどのようなところが良く、どのようなところが悪いのかをレビューしていきます。
OPPO A5 2020の良い点5つ
OPPO A5 2020の良い点を5つ挙げるとすると、以下のようなことですね。
- 6.5インチの大画面が見やすい
- 顔認証と指紋認証の両方に対応
- 5000 mAhの大容量バッテリーで一日中使える
- SIMフリーで、docomo、au、SoftBank、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)の全てに対応
- NFC対応でVisaのタッチ決済を使える(予定)
OPPO A5 2020は画面が大きく、長時間ゲームのプレイや動画視聴を行っても目が疲れにくいです。私の場合は動画サービスの「Hulu」や「NHKプラス」をOPPO A5 2020で楽しんでいます。
また、OPPO A5 2020は顔認証と指紋認証の両方に対応しているため、いずれかの認証に失敗してももう一方の方法を試せます。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大によりマスク着用が求められ「顔認証ができないから指紋認証したい」という場面が多くなり、OPPO A5 2020のように2種類の認証に対応する機種が役立ちました。
そしてOPPO A5 2020のバッテリーは5000 mAhもあります。間違いなく大容量です。
数字だけではわかりにくいですが、2020年発売のiPhone SE(第2世代)は1821 mAhですから、約2.75倍の容量があることになります。
事実、OPPO A5 2020を朝に100%まで充電すれば、一日中使っても夜に20%以上残っているというバッテリー持ちの良さです。
さらにOPPO A5 2020はSIMフリー(SIMロックフリー)ですから、日本の全てのキャリア(通信会社)の回線を使えます。楽天モバイルMNO(Rakuten UN-LIMIT)にも対応しています。
「MVNOのSIMカード(いわゆる格安SIM)とスマートフォンを別々に買いたい」という方にとっても、キャリアのSIMロックがかかっていないSIMフリー端末は嬉しいですよね。
そして5点目、OPPO A5 2020はNFCに対応しているため、Google Pay経由でVisaのタッチ決済を利用可能となります。ただ、そもそもGoogle Payに対応しているVisaデビット・クレジットカードはまだ少ないですね。
Google Payに登録してVisaのタッチ決済を使えるVisaデビットカードを発行する銀行は以下の通りです(2020年6月14日時点)。
- ジャパンネット銀行
- ソニー銀行
- りそな銀行
- 三菱UFJ銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
そしてOPPO A5 2020は「マイナポータルAP」アプリに非対応です。
つまり、NFCと「マイナポイント」アプリには対応しているものの、「マイナポータルAP」(利用者クライアントソフト)アプリをインストールできないため、事実上マイナンバーカードが使えないということです。

OPPO A5 2020の悪い点5つ
もちろんOPPO A5 2020にはデメリットも多数ありますから、以下に列挙します。
- 解像度が低く一部の画像がキザキザする
- 本体が大きすぎて持ちにくい
- 急速充電に対応していない
- おサイフケータイには対応していない
- ColorOSの「強制タスクキル」が強力すぎて通知が届かない
まず、OPPO A5 2020は画面サイズが6.5インチもあるのに、画面解像度は1600 x 720ピクセルしかありません。このページでライバルとして取り上げているXiaomi Redmi Note 9Sの画面解像度は2400 x 1080ピクセルです。さらに、同じOPPOのReno Aも2340 x 1080ピクセルですから、いかにOPPO A5 2020の解像度が低いかがわかります。
たとえばこちらの写真は「イオンお買物アプリ」のクーポンをOPPO A5 2020で表示したところです。商品画像とその右の文字がギザギザしています(わかりにくいですが……)。なお、画面最上部のアプリ通知アイコン(BBC News)も潰れています。

ただ、ゲームや動画は意外と違和感がないので、普段使っていてストレスになることはありません。
デメリット2点目は、本体が大きすぎて手が小さい方には持ちにくいことです。ただ、これは画面の大きさというメリットにもつながります。
3番目は急速充電非対応であることです。OPPOには「VOOC」という急速充電技術があり、さらにOPPO A5 2020は5000 mAhもの大容量バッテリーを搭載しているので非常に残念です。
0%から80%まで充電すると約2時間もかかるため、忙しい朝に充電するのはちょっと難しいですね。
4点目として、OPPO A5 2020はNFCには対応しているものの、日本独自のFeliCa(おサイフケータイ)には非対応であることが挙げられます。
5点目の「ColorOSの強制タスクキル問題」はこの後詳しく説明しますが、以前のOPPOスマートフォンよりはだいぶ改善されたと感じます。
OPPO A5 2020はColorOS設定が必要な「iPhoneのようなAndroid」
OPPOのスマートフォンは「ColorOS」という独自のOSを搭載しています。OPPO A5 2020に搭載されたのはColorOS 6 (Android 9.0がベース)です。
独自OSとはいっても、Androidをベースとして作られたものですから、Google Play経由でほとんどのAndroidアプリをインストールできます。
ただ、本来のAndroidとはかなり操作性が異なるため、「Androidのデザインを変えただけ」ではなく、「Androidアプリも使える互換OSである」と考えたほうが良いでしょう。
自動車でたとえると、他のスマートフォンが「エンジンはAndroidそのまま、デザインだけ変えている」とすれば、OPPOのColorOSは「Androidというエンジンまで改造している」と言えます。
OPPOのColorOSでは強制タスクキルされる?
ColorOSの機能で悪名高い(?)のは、「強制タスクキル」(killing all background apps)ですね。ColorOSでは基本的に、使っていないアプリは強制的に終了します。
「使っていないアプリなら終了してもいいんじゃないの?」とお思いかもしれませんが、たとえばLINEなどのアプリは常に動作していなければメッセージ通知を受信できないという問題があります。
当ブログで以前レビューしたOPPO R11sも、「ChatWorkなどが強制終了してしまうので、仕事の連絡もまともに受けられない」という問題がありました。
ただ、OPPO A5 2020に搭載されたColorOS 6では「通知が届かない」問題は起きにくくなったことは確かです。下の画像をご覧頂けばわかるように、NHKニュースの速報もメールアプリの通知(AquaMail)も問題なく受信できています。

他にも、ChatWorkやヤフオク!の取引連絡、BBC Newsなどの通知も問題なく届きます。
ColorOS 6以降で各アプリのデフォルトに設定された「バックグランド実行をスマートに制限する (推奨)」という機能により、アプリの使用頻度に応じてタスクキルするかどうかを決められるようになりました。
言い換えれば使用頻度が低いアプリの通知は届きにくくなるため、確実に通知が欲しいアプリは毎日立ち上げるなどの工夫が必要です(実はAquaMailにメール通知が来ないこともたまにあります……)。
そこで、設定によりアプリを常時起動し、確実に通知が届くようにすることも可能です。
「設定」アプリを開き、「アプリ管理」→「アプリ名」と進み、「自動起動」をオンにします。

さらに同じ画面で「省エネ」を選び、次の画面では「バックグラウンド実行を許可する」を選択します。

これで問題なくメールなどの通知が届くようになります(なるはずです)。
一方、「絶対に常駐させたくないアプリ」は「省エネ」設定で「バックグラウンド実行を禁止する」に設定すれば起動しなくなります。
私はColorOSのこの機能で楽天の「スーパーポイントスクリーン」のバックグラウンド起動を防いでいます。この楽天スーパーポイントスクリーン、広告を見るだけで毎日5ポイントくらいもらえて嬉しいのですが、ロック解除する時にも広告が表示されてうっとうしいんですよ!
iPhone版だとロック画面の広告は表示されませんが、Android版だとどうしても表示されてしまいます。そのような意味では、OPPO ColorOSの「強制タスクキル」も役立っています。
ColorOS 6ではドロワー(アプリ一覧)も使用可能に
OPPOのColorOSといえば、「iPhoneのようにアプリがホーム画面にズラーっと表示されるスタイル」がおなじみです。

私はドロワーにアプリを表示させたくないので、iPhoneのようなColorOSのホーム画面スタイルが気に入っています。
ただ、「普通のAndroidのように、ホーム画面には一部のアプリだけ表示させて残りはドロワー(アプリ一覧)に入れたい」場合もありますよね。そんな方のために、ColorOS 6からはドロワースタイルも選択可能になりました。
まず、「設定」アプリを開き、「待受画面&ロック画面マガジン」を選び、「待受画面モード」をタップします。

「ホーム画面モード」で「ドロワーモード」を選択してください。

ドロワー(アプリ一覧)が表示されるようになりました。
なお、ColorOS標準のホーム画面ではなく、Nova LauncherなどAndroid用のランチャーに変更することも可能です。
「設定」アプリを開き「アプリ管理」から「デフォルトのアプリ」を開くことでホーム画面(ランチャー)を選択できます。
ただし、ColorOS標準のホーム画面ではないランチャーに変更すると「通知が届かなくなる」「画面分割機能を使えなくなる」などの不具合が発生する可能性もあります。
不具合が発生してからランチャーを元に戻せば済みますが、できるだけColorOSの標準ホーム画面をお使いになることをおすすめします。
システム設定を変更するアプリはまともに動かない
OPPO A5 2020を含むColorOSスマートフォン最大の問題は、Taskerなどシステム設定に介入するアプリがまともに動作しないことです。
……つまり、「Taskerって何?」とお思いになるような方であれば、何の問題もありません。
ただ、Androidスマートフォンといえば高いカスタマイズ性こそが魅力ですから、Taskerなどのアプリで自動化したいこともありますよね。
そこで、無理やりTaskerを動作させる方法もあります。「開発者モード」を使うことです。

まず「設定」アプリを開き、「端末情報」を選びます。続いて、「ビルド番号」を7回タップして、開発者モードに切り替えます。

次に「その他の設定」を開き、「開発者オプション」を選択します。

「開発者オプション」のページでスイッチをオンにしてから、画面の一番下までスクロールさせると「認可の監視を無効化する」という項目がありますので、オンにしてください。
これで、先ほどの「自動起動」「バックグラウンド起動を許可する」と組み合わせることで、Taskerなどのシステム自動化アプリも動作する可能性があります(確実ではありません)。
OPPO A5 2020の開封とデザイン
ここからはOPPO A5 2020の箱を開封し、デザインを確認します。

OPPO A5 2020のパッケージ(箱)です。白を基調としたシンプルなデザインで高級感があります。

箱を開けて付属品を確認しました。充電器(ACアダプター)とUSB-Cケーブル、イヤホンはもちろん、クリアケースが最初から付属しています。
なお、OPPO A5 2020本体の画面にも最初から保護フィルムが取り付けられています。
OPPO A5 2020の本体デザイン
OPPO A5 2020は裏面もグラデーションがかかった色合いでとてもきれいです。

まるでオーロラのように、光の当たり方によって色が微妙に変わります。ただ、ケースを取り付けると色がわかりにくくなるのは少し残念です。
また、背面には1200万画素の超広角4眼カメラがあります。実は私もよく意味がわかっていないのですが、この4眼カメラは「メインレンズと超広角レンズ、ポートレートフィルター用のカラーレンズとモノクロレンズ」という4つのレンズを組み合わせて高画質な写真撮影を可能としています。
カメラの下に背面指紋認証があることも特徴です。指紋認証センサーの位置は好みが分かれそうですね。iPhoneのホームボタン(Touch ID)のように画面の下か、側面にあったほうが良いという方もいらっしゃるでしょう。
ですが、私はスマートフォンを持ち上げた時に人差し指でロック解除することが多いので、背面の指紋認証センターが気に入っています。

画面の下部にはUSB Type-C端子と3.5mmイヤホンジャックがあります。わざわざ変換アダプタを使わなくてもイヤホンを接続できるのは良いことだと思います。

インカメラは小さな「水滴型ノッチ」に位置しており、そのため画面サイズを大きくできています。
このインカメラは1600万画素で、自撮りに最適なAIビューティー機能搭載です。
OPPO A5 2020の大きさをiPhone SE(2020)のサイズと比較
OPPO A5 2020は画面サイズ(対角線)が6.5インチの巨大なスマートフォンです。
2020年のiPhone SEと並べてみると、OPPO A5 2020の大きさがよくわかります(下の写真はiPhone 7ですが、iPhone SEと同じサイズです)。

ただし画面が縦長になっているため、幅は画面サイズほど広くはありません。とはいえiPhone PlusシリーズやiPhone XS Maxとほぼ同じ大きさです。OPPO A5 2020のサイズは幅75.6mm、高さ163.6mm、厚さ9.1mmで、重さは約195gです。
画面が大きいので動画等も見やすいのですが、手が小さい人、力が弱い人は持ちにくいのは間違いありません。また、ズボンのポケットに入れても意外と邪魔にはなりませんが、ワイシャツの胸ポケットに入れると確実に落下します。
OPPO A5 2020の便利な機能
次に、OPPO A5 2020ならではの便利な機能を紹介します。
SIMカードとMicroSDカードのトリプルスロット
OPPOに限らず、中国メーカーのスマートフォンではDSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)またはDSDV(デュアルシム・デュアルVoLTE)が一般的です。
OPPO 2020 A5も、LTE対応SIMカードを2枚同時に利用でき、VoLTE通話の2枚同時待ち受けも可能なDSDVに対応しています。さらに、MicroSDカードも含む3枚を同時に装着可能です。

「通話用とデータ通信用のSIMを使い分けたい」「プライベートとビジネスで電話番号を分けたい」という場合に便利ですね。
通話録音機能
A5 2020をはじめとするOPPOスマートフォンには通話を自動的に録音する機能があります。自分からかけた場合も、相手からかかってきた場合も自動的に電話の音声を録音してくれます(2025年9月10日追記:現在のOPPOスマートフォンには搭載されていない場合があります)。
通話中に操作しなくても自動的に全ての電話を録音してくれるので、別途設定したり、アプリをインストールしたりする必要がありません。

録音された通話は拡張子.amrの音声ファイルになり、「レコーダー」アプリで再生することができます。
縦長スクリーンショット
スマートフォンの画面をそのまま撮影して、メモ代わりに使いたいことはよくありますね。
たとえば、クレジットカード(特に楽天カード)のキャンペーンはエントリー期間中のみ表示され、期間が過ぎると概要がわからなくなってしまいます。
そこでOPPO A5 2020の縦長スクリーンショット機能を使えば、アプリやウェブページの上下に広い範囲を画像として保存できます。
まず、電源ボタンと音量を下げるボタンを同時押ししてスクリーンショットを撮ります。

ここで「縦長スクリーンショット」を押して画面をスクロールさせると、縦長のスクリーンショットを作成できます。

ゲームスペース
「ゲームスペース」にゲームアプリを追加すれば、メモリ(RAM)を優先的にゲームに割り当て、ゲームのプレイ中は電話着信以外の通知も行わないようになります。

私がゲームスペースを利用したところ、通知が来なくなってゲームに集中することができました。
ただ、私はさほどシビアな操作が必要ないゲームしかプレイしないので、RAM解放の効果があるかどうかはわかりません。
同じアプリを複数作れるApp Cloner
OPPO A5 2020は、同じアプリを複数作ることができる「App Cloner」に対応しています。
どういうことかというと、通常は一台のスマホに1つしかインストールできないアプリを複製し、複数のアカウントでログインできるようにするものです。
ただ、App Cloner対応アプリは非常に少ないようで、私が調べた限りではFacebookとLINEしかありませんでした。

私はApp Clonerを使っていませんが、「個人用と業務用のFacebook・LINEアカウントを使い分けたい」という場合には便利かもしれません。

ColorOS 7でさらに便利に
OPPO A5 2020の初期OSはColorOS 6 (Android 9)です。残念ながらOPPOスマートフォンは日本でのOSアップグレードに消極的ですが(Reno Aなど……)、OPPO A5 2020はアップグレードが予定されています。
はっきり言って、新バージョンのColorOS 7 (Android 10)では、特筆すべき新機能はありません。デザインが多少変わる程度です。
それでも、OSのメジャーアップデートに対応してくれることで、OPPOの顧客を大切にする姿勢を感じることができますね。
カメラはデジタル10倍ズームとパノラマに対応
OPPO A5 2020のカメラはデジタル10倍ズーム、119度超広角撮影、パノラマ撮影に対応しています。
カメラアプリで「蝶ネクタイのようなボタン」を押すと、119度の超広角カメラに切り替えることもできます。画質はというと、特別良くも悪くもないという感じです。まぁ値段相応です。
ここには掲載しませんが、自撮り用カメラ(インカメラ)は1600万画素でAIビューティー機能も搭載しているので、なかなか良いデコり具合になるんじゃないかとは思います。
まず、普通に撮った写真を掲載します。

次に、画面中央の建物にフォーカスして5倍ズームにします。

残念ながら、5倍ズームの時点でもだいぶノイズが目立っています。光学ズームではなくデジタルズームですから仕方がありません。
続いて10倍ズームです。

やはり、ただ単に元の画像を拡大しただけという印象で、望遠レンズを使って遠くを撮影した場合よりも画質が低くなっています。
なお、10倍ズームにするには 1x と書かれたズームボタンを長押しして目盛りを表示する必要があるので注意してください。
パノラマ撮影も可能
OPPO A5 2020は広い範囲を一度に写真に収めるパノラマ撮影も可能です。ただし、複数の写真を無理やりつないだようになるので、実用性は低いかもしれません。
まず、カメラアプリのメニューで「パノラマ」を選択します。

画面に矢印が表示されていますので、撮影ボタンを押し、カメラのレンズを右に向かって動かしていきます。

パノラマ写真を撮影することができました。
かつて「Camera Phone」というキャッチフレーズを使っていたOPPOらしく、A5 2020もカメラ機能に力を入れています。
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