d払いタッチ(iD)のアプリ設定方法・dポイントの使い方

目次

d払いタッチ(iD)の概要とメリット・デメリット

d払いタッチとは、2024年1月29日にNTTドコモが開始した「d払い残高・dポイントをおサイフケータイ(FeliCa)のiDで支払いに使える」サービスです。

これまでも「d払い(iD)」という類似サービスがありましたが、新しい「d払いタッチ」のiDはdアカウントがあれば誰でも使えるのに対し、古い「d払い(iD)」はドコモユーザーしか使えなかったのが違いです。

ただし、「d払いタッチ」(iD)は2024年3月現在、Androidスマートフォンのみ対応のサービスです。iPhoneにはまだ対応していません。

d払いタッチ(iD)のメリット

d払いタッチ(iD)のメリットとして以下が挙げられます。

  • iD対応店舗でd払い残高・dポイントで支払える
  • 画面にコードを表示せず、スマホをリーダーに接触させるだけで支払える
  • お得なキャンペーンを利用できる
  • Visaバーチャルカードを利用できる

キャンペーンの一例として、2024年2月には「先着10万名限定で、iD加盟店でd払いタッチで支払うと通常ポイント+20%が還元される(上限1,500ポイント・期間用途限定)」というものが実施されました。

【先着10万名さま限定!】d払いタッチご利用で+20%還元キャンペーン|d払い - かんたん、便利なスマホ決済

キャンペーンを除けばそれほど利便性は高くありませんが、「d払い残高・dポイントが余っている時に、QRコード決済非対応だがiD対応の店舗で支払える」ことはメリットです。

また、d払いタッチ(iD)の設定を行うと、d払い残高・dポイントをVisaバーチャルカードとしてインターネット上の決済に利用できるようになります(設定方法は後述します)。

d払いタッチ(iD)のデメリット

d払いタッチ(iD)のデメリットは次のようなものです。

  • iPhoneには対応していない
  • アプリの設定が面倒
  • 他のアプリでもiDを使っている場合は切り替えなければならない
  • 還元率が低い(d払い残高払いは0.5%)

iPhone(iOS)はAndroidほど自由度が高くないので仕方がないとは思いますが、アプリの設定は後述するようにかなり面倒です。はっきり言って、キャンペーンがなければそれほど利用したくありません。

また、「d払い残高」または「電話料金合算払い」の還元率は0.5%(決済ごとに税込200円につき1ポイント還元)で、dポイントで支払った分はポイント付与対象外です(たとえばd払い残高1,000円と500 dポイントで支払うと、1,000円のみが還元対象となり0.5%で5ポイント還元されます)。

d払いタッチ(iD)のアプリ設定方法

d払いタッチでiDによる支払いを可能にするためのアプリ設定方法を紹介します。繰り返しますが、2024年3月現在はおサイフケータイ(FeliCa)搭載のAndroidスマートフォンのみ対応です。

d払いタッチ(iD)での支払いを行うには、以下の3種類のアプリで設定を行います。

  • d払い
  • Google Pay(Google ウォレット)
  • おサイフケータイ

なお、「iD」という名称のアプリは使いませんのでご注意ください。また、今回は「既にd払いアプリでdアカウントにログインしており、残高チャージしてコード決済できる状態」という前提で説明します。d払いアプリ自体のインストール方法や、電話料金合算またはクレジットカードでd払いタッチ(iD)の支払いを行うための設定は省略します。

d払いアプリの設定

まずはd払いアプリを起動してください。念のために掲載しますが、Google Playで配信されている以下のアプリです。

Google Play d払いアプリ

d払いアプリ起動後、画面を下にスクロールして「d払いタッチ設定」をタップしてください。

d払いアプリのメニュー

「d払いタッチ設定」画面では、画面下部にある「設定をはじめる」ボタンをタップします。

d払いタッチ設定

利用規約が表示されますので、よく読んでから「利用規約に同意する」にチェックを入れ、「G Pay に追加」ボタンを押します。

指紋認証などのセキュリティーの確認が表示されたら、認証を行ってください。

d払い(タッチ)利用規約

「支払いカードを追加してください」と表示されたら、画面右下の「ウォレットに追加」ボタンを押します。

支払いカードを追加してください

「情報の確認」画面に説明事項が表示されますので、読んでから「次へ」を押してください。

d払い 情報の確認

「Google ウォレットで iD をご利用いただけます」と表示されたら「続行」を選択します。

Google ウォレットで iD をご利用いただけます

「カード情報を処理しています…」という画面が1分ほど表示された後で、「カードがウォレットに追加されました。」と表示されたら、以後、d払い残高・dポイントでiDによるタッチ決済を行えるようになります。

カードがウォレットに追加されました。

なお、既に他のアプリでおサイフケータイのiDを利用している場合は、画面右下の「ウォレットで表示」ボタンを押してください。

Google Pay(Google ウォレット)アプリの設定

前述の「ウォレットで表示」ボタンを押すと、自動的にGoogle Pay(Google ウォレット)アプリが起動します。

Google Pay をデフォルトに設定

「Google Pay をデフォルトに設定」通知で「メインカードに設定」を選択してください。

Google Pay(Googleウォレット)アプリでiDが「無効」になっている場合は、有効にする必要があります。「クレジット カードまたはデビットカード」一覧から「d払いのiD」を選択してください。

Google ウォレット クレジット カードまたはデビットカード

画面上部の「有効にする」リンクをタップすると、d払いタッチのiDが有効になります。

Google ウォレット d払いiDを有効にする

「こちらのカードを有効にしますか?」と表示されたら「有効にする」を選択してください。

Google ウォレット こちらのカードを有効にしますか?

カード画像の下に「有効な iD カード」と表示されたら、Google ウォレットアプリでの設定は完了です。

Google ウォレット d払いのiDが有効

おサイフケータイアプリの設定

d払いアプリとGoogle ウォレット(Google Pay)アプリの設定は終わりましたが、「おサイフケータイ」アプリの設定も別途必要です。

おサイフケータイアプリを起動して、「iD」の欄に「Google Pay(Google ウォレット)」が設定されていることを確認してください。

おサイフケータイアプリ マイサービス

上の画像のように「iD」の欄に「Google Pay(Google ウォレット)」以外のアプリが表示されていたら、「メインカードの確認・切替」をタップしてください。

おサイフケータイアプリ iD メインカードにする

カード一覧からGoogle Pay(Google ウォレット)を選んで「メインカードにする」をタップすると、d払いタッチ(iD)での決済が可能になります。

「d払い」「Google Pay(Google ウォレット)」「おサイフケータイ」の3アプリの設定が終わったら、d払いタッチ(iD)で支払う準備ができました。

d払いタッチでiDによる支払いを行う方法

前述の「d払い」「Google Pay(Google ウォレット)」「おサイフケータイ」の3アプリで設定できたら、おサイフケータイのiD経由でd払い残高・dポイントによる支払いを行えます。

実際に支払う手順ですが、iD加盟店で支払う際に、カードリーダーにスマートフォンをかざすだけです。ロックを解除して画面をつけておく必要もありません(Androidスマートフォンの場合)。

ただし、「d払い残高とdポイントを組み合わせて支払う」または「全額dポイントで支払う」場合は設定が必要です。

d払いタッチ(iD)でのdポイントの使い方

d払いタッチ(iD)でdポイントを使う方法は、QRコード・バーコード決済の場合とまったく同じです。

d払いアプリトップ画面

d払いタッチ(iD)で支払いを行う前にd払いアプリを起動し、バーコードの下にある「ポイント利用」欄に赤いチェックが入った状態にしてください。すると、コード決済・タッチ決済(iD)の両方で支払いにdポイントを充てることができます。

d払いアプリ dポイント利用画面

また、「100P」などポイント数が書かれた部分をタップすると、利用するポイント数を1ポイント単位で設定できます。

たとえば「100P」に設定しておけば、「合計金額が税込1,200円の時に、100 dポイントとd払い残高1,100円を組み合わせて支払う」といったことができます。

このdポイント利用設定は、d払いタッチ(iD)のみならず、d払いでバーコード決済・QRコード決済する際にも適用されます。

「還元キャンペーンに参加するためd払い残高で支払いたい」など特別な理由がなければ、上記の「dポイント利用」画面で「すべて」を選択し、dポイントが優先的に消費されるようにすることをおすすめします。

d払いタッチ Visaバーチャルカードの設定

d払いタッチ(iD)の設定を行った後に追加で設定を行うと、Visaバーチャルカードの利用が可能になります。

Visaバーチャルカードとは「表示されたカード番号をインターネットショッピングサイトで入力すると、通常のクレジットカードと同じようにd払い残高・dポイントで支払いを行える」ものです。

なお、d払いVisaバーチャルカードはdアカウントでログインしなければ使えないため、アカウントとパスワードを確認しておいてください。

d払いVisaバーチャルカードを使うには、まずd払いアプリの下部メニューから「アカウント」ページを表示します。

d払いアプリトップ画面

「アカウント」画面で下にスクロールし、バーチャルカードをタップしてください。

d払いアプリ アカウント画面のバーチャルカード

dアカウントにログインしてください。

dアカウントログイン

「設定が不足しています」と表示された場合は「パスキー端末設定」をタップします。

dアカウント パスキー設定

「パスキー端末設定」画面では「パスキー端末設定」ボタンを押します。

dアカウント パスキー端末設定

「連絡先メールアドレスの確認」画面で「セキュリティコードを送信」ボタンを押してください。

dアカウント 連絡先メールアドレスの確認

dアカウントに登録したメールアドレスにセキュリティコード(6桁の数字)が記載されたメールが届きますので、メールを確認してから画面に入力してください。

セキュリティコード入力画面

再度、セキュリティコードの送信を求められます。先程と違い「携帯電話番号」へのSMS送信で認証します。

dアカウント 連絡先携帯電話番号の確認

セキュリティコードが登録メールアドレスと電話番号に届きます。

dアカウント本人認証 セキュリティコード

スマートフォンが対応していれば、上の画像のようにSMSが届いたら「許可」を押すだけで自動的にセキュリティコードが入力されます。セキュリティコード入力後「次へ」を押してください。

dアカウント パスキー端末設定

「パスキー端末設定」と表示されたら「次へ」を押します。「画面ロックを使用する」など認証を求められますので、指紋認証や顔認証などスマートフォンに登録した手段で認証してください。

dアカウント パスキー端末設定完了

「パスキー端末設定完了」と表示されたら「ご利用中のサービスに戻る」をタップしてください。

再度dアカウントログイン画面が表示された場合は、ログインしてください。

d払いVisaバーチャルカード画面

d払いVisaバーチャルカードが表示されました。ここに表示されたカード情報をネットショッピングで入力すると支払いを行えます。

なお、「支払いロック」(カードロック)された状態では支払えないため、カード情報欄の「カードロック設定」のチェックを外してください。

d払いタッチのiD・Visaバーチャルカードの設定は以上です。

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