データが証明。「富裕層は楽天カードを使う」は本当だった

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「本当のお金持ちは質素」は本当か?

テレビや雑誌で、そして現在はSNSでも「本当のお金持ちは質素倹約を旨として生活している。金遣いが荒いのは成金だ」「いや、本当のお金持ちほど積極的に高級品を購入して経済を回しているのだ」という「本当のお金持ちとは何か論争」が盛んです。

1995年~1996年にはアメリカの大学教授が「億万長者の多くは普通の住宅街に住み、普通の車に乗り、あまり贅沢せずに生活している」ことに気付き、調査を行って書籍として出版しています。

ただ、本を読めばわかりますが、たしかに多くの富裕層は質素な生活を送っているが、そうではない人も同程度いるのです。

少し考えればわかりますが「年収・資産にかかわらず、倹約家も浪費家も存在する」ので、「本当のお金持ちとは何か」と問うこと自体が無意味です。個々人の性格によります。

「億万長者は大衆的な店のクレジットカードを所有する」?

たとえば、「となりの億万長者」で示されたクレジットカードに関する調査では、「億万長者の多くは年会費無料のカードを使っている」という趣旨のことが述べられています。

クレジットカード名所有比率(%)
ビザ59.0
マスターカード56.0
シアーズ43.0
J・C・ペニー30.4
アメリカン・エキスプレス(ゴールド)28.6
アメリカン・エキスプレス(一般)26.2
ロード・アンド・テイラー25.0
サックス・フィフス・アベニュー25.0
ニーマンマーカス21.0
ブルックス・ブラザーズ10.0
エディー・バウアー8.1
アメリカン・エキスプレス(プラチナ)6.2
ダイナースクラブ3.4
カルトブランシュ0.9
トマス・J・スタンリー, ウィリアム・D・ダンコ 著, 斎藤聖美訳(2013)『となりの億万長者 : 成功を生む7つの法則 新版』早川書房, p.73

(「億万長者」は資産100万ドル以上のMillionairesを指すが、総資産か、負債を除く純資産かは不明。調査は1995年5月から1996年1月にアメリカ合衆国の3000世帯を対象に郵送で実施、1115世帯が回答し、うち385世帯が資産100万ドル以上で、上記のデータの対象者である。p.335参照)

上のデータを基に著者は「Amexプラチナやダイナース、カルトブランシュ(カルテ・ブランシュ、当時高級ホテルが発行していたカード)を持っている億万長者は10%くらいしかいない。多くはVisaとMastercardを持ち、シアーズやJ.C.ペニー(現在の日本だとイオンカードや楽天カードに相当?)を使っている」ということを言っています。

ただ、仮にAmexの一般、ゴールド、プラチナを重複して持つ人がいないとすると、合計61.0%がAmexを持っている上に、VisaとMastercardは国際ブランドなので発行会社やカードのグレードは不明です。

「誰でも持てるようなクレジットカードを持つお金持ちもいる」のは事実ですが、「本当のお金持ちは質素である」という結論を導き出すためにデータを曲解したのではないか? という気もします。

世帯年収1000万円の人の満足度1位は「楽天カード」(日本・2023年11月)

前置きが長くなりましたが、現在の日本のクレジットカード事情を見てみます。「お金持ちは、楽天カードのような普通の(年会費無料の)クレジットカードを持つ」ものなのでしょうか?

なお、ここで引用するデータは全て「インターネットのアンケート調査」に基づきます。内閣支持率など政治についての世論調査とは異なり、統計的に有意な「クレジットカードの保有率」や「保有するクレジットカードのグレード別の年収」を示すデータは存在しないためです。

「回答者数が少なすぎる」「設問が適切ではない」といった課題はありますが、これ以上に信頼性が高いデータが存在しませんので、ご了承ください。

プラチナカード保有者の90.1%が年収1000万円以下

現代の日本では「ゴールドカードやプラチナカードはお金持ちが持つもの」ではありません。NTTドコモが2023年11月21日に発表したアンケート調査によると、「ゴールドカード保有者のうち個人年収400万円未満の人は62.8%、個人年収1000万円以上の人は5.3%」です。

また、「アドバイザーナビ株式会社」が2025年8月10日に発表したアンケート調査でも、「プラチナカード保有者のうち年収が400万円以下の人は23.8%、『1000万円以下』より年収が高い人は9.9%」(個人年収か世帯年収かは不明)です。

調査会社と時期が異なりますが、「ゴールドカード保有者の94.7%、プラチナカード保有者の90.1%が年収1000万円未満または以下である」と言えます。

(「未満」と「以下」は正確には異なりますが、「年収1000万円未満」は「年収9,999,999円以下」であり、この文脈ではほぼ同じ意味と考えます。ここでは所得税や個人事業主の消費税は考慮していません。)

「年収1000万円以上の人のうち○○%がプラチナカード、××%が年会費無料カードを保有している」といった「年収別に、保有するクレジットカードのグレードを調べたデータ」ではないため「年収1000万円の人はあまりプラチナカードを持っておらず、意外と年会費無料カードを使う人が多い」とは言えないのですが、「年収とカードのグレードはあまり関係ない」のは確かです。

世帯年収1000万円以上の人の満足度1位は「楽天カード」

2023年11月、「株式会社EXIDEA」がクレジットカードについてのアンケート調査を行いました。

ここには、年収別に「どのクレジットカードの満足度が高いですか」と問う項目があり、その結果は以下の通りです。なお、カード名の右の数字は「満足度」です。

世帯年収1位2位3位
~200万円dカード 8.00dカードGOLD 7.67楽天カード 7.65
200~400万円楽天カード 7.84dカードGOLD 7.64JCB一般カード 7.38
400~600万円楽天カード 7.91JCB一般カード 7.42dカードGOLD 7.38
600~800万円dカードGOLD 8.00三井住友カード(NL) 7.98楽天カード 7.89
800~1000万円dカードGOLD 8.00楽天カード 7.35dカード 7.33
1000万円~楽天カード 7.57dカードGOLD 7.50PayPayカード 7.09
https://webtan.impress.co.jp/n/2024/02/02/46446 を基に引用者作成

なんと、楽天カードは全ての年収で3位以内に入っており、世帯年収1000万円~の回答者では満足度1位です。さらに、3位以内入ったゴールドカードはdカードGOLDのみです。

もちろん「世帯年収1000万円以上の人」の全員が富裕層(純資産1億円以上)というわけではありませんし「富裕層ほど楽天カードの保有率が高い」というデータでもないのですが、「年収が高い人も意外と楽天カードを愛用しており、満足度も高い」ことは事実です。

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