私が楽天モバイルを解約した理由 SMS届かず電話は留守電
楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIを解約、またはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)で電話番号を維持して他社に乗り換える方法を画像付きで紹介します。
後半では、なぜ私が楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIを解約したか説明します。
Rakuten Linkからログアウトする
楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIを解約すると、通話用アプリのRakuten Linkからは自動的にログアウトされます。
自分のプロフィールや連絡先なども閲覧できなくなりますから、重要なデータがある場合は解約・MNP前に保存してください。
今回は念のために楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIの解約・MNP前にログアウトしておきます。
まず、Rakuten Linkアプリを起動します
画面左上の 三 を押してメニューを開きます。
メニュー左下の「ログアウト」をタップします。
「Rakuten Linkからログアウトします。」と表示されるので、「ログアウト」を選択してください。
Rakuten Linkのログイン画面が表示されたら、ログアウト完了です。
楽天モバイルアプリ・サイトでの解約・MNP転出手続き
次に、楽天モバイルのアプリまたはサイトにログインし、解約またはMNP転出の手続きを行います。
いずれの場合も手数料は完全に無料です(Rakuten UN-LIMIT VI以外のプランでは手数料が発生することがあります)。
アプリでもサイトでも操作手順は同じですが、サイトにログインする場合は以下のページにアクセスしてください。
https://portal.mobile.rakuten.co.jp/my-rakuten-mobile?l-id=network_gnavi_ecare
ここでは、My 楽天モバイルアプリで手続きを行います。
アプリを起動したら、画面右上の 三 を選択します。
メニューが開いたら、「契約プラン」を選んでください。
電話番号や契約プランが表示されています。画面を下にスクロールしていってください。
「各種手続き」という欄がありますので、「その他のお手続き」の下にある「手続きへ進む」という文字をタップしてください。
「その他のお手続き」のうち、電話番号そのままで他社に乗り換える場合は「他社へのお乗り換え(MNP)」を、電話番号ごと解約する場合は「解約」を選んでください。
今回は「他社へのお乗り換え(MNP)」を選択します。
アンケートで「解約またはMNP転出する理由」を回答してから、画面下部の「MNP予約番号を発行する」ボタンをクリックしてください。
「MNP予約番号情報」画面になりました。
ここに表示された「MNP予約番号」を使って他の携帯電話会社でMNP転入・新規契約することで、楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIは自動的に解約されます。
なお、MNP予約番号の有効期限内にMNP転入しなかった場合、MNP手続き自体がキャンセルされます。
SIMカードの返却手続き
解約・MNP転出した後の楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIのSIMカードですが、返却は義務付けられていません。
ただ、一応は楽天モバイル側からユーザーに貸与されたものですから、できれば捨てずに返却したほうが良いでしょう。
返却先の住所は「楽天モバイル SIM 返却」で検索すれば見つかります。
また、返却には料金63円のミニレター(郵便書簡)を使うのがおすすめです。郵便局で購入できます。
私が楽天モバイルを解約した3つの理由 圏外・通話を着信できない・SMSが届かない
私が楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIを解約した理由は以下の3つです。
- 圏外になることが他社より多い
- 誰かから電話があっても、着信できずに留守番電話につながる
- SMSが届かないことがある
まず「楽天モバイルは圏外が多い」ことは皆さんご存じでしょう。
基本的に電波は周波数が低い(波長が長い)ほど遠くまで届きます。
ドコモ・au・ソフトバンクは周波数が低い800 MHzまたは900 MHzの電波帯域、いわゆる「プラチナバンド」を割り当てられており、建物の中や山奥でも電波が届きやすくなります。
一方で楽天モバイルは1.7 GHz(1,700 MHz)の高い周波数帯しか割り当てられていないため、屋内や地下では電波が届きにくいのです。
そこで楽天モバイルはau(KDDI)の電波を借りて(ローミングして)携帯電話をつながりやすくしていましたが、レンタル費用が高額になるためか、2021年10月頃から次々にauとのローミングを終了しています。
そのためか、2021年10月頃からTwitterなどで「楽天モバイルが圏外になるようになった」という声が多く見られるようになりました。
ただ、私の利用範囲では2021年10月の段階でもほとんどがauローミングエリアでしたし、以前から楽天モバイルが圏外になることはたまにあったので、圏外になりやすいことは解約の決め手ではありません。
そもそも我が家はドコモでも圏外になるほど電波が入りにくいですし、家ではWi-Fi接続していますから、電波が悪いだけで解約しようとは思いません。
しかし、楽天モバイルには「電波の悪さ・圏外の多さ」よりも深刻な問題がありました。
通話があったのに着信音が鳴らず、留守番電話になる(AndroidのシングルSIMでも!)
これは携帯電話会社としては致命的でしょう。
楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIでは、誰かから通話があったのに着信音が鳴らず、留守番電話につながる(または、「留守番電話や着信履歴すら残らない」)現象が多発しています。
2021年はじめ頃からTwitterや5chでは指摘されていましたが、2021年12月17日頃から、ようやく大手マスコミでも取り上げられるようになりました。
楽天モバイル、iPhone利用者に不具合 総務省が原因究明を要請 - 産経ニュース
ただ、マスコミの記事では「iPhone利用者の不具合」とされていますが、私の場合はAndroidスマートフォンのGalaxy A7で同様の事例が発生しました。
また、5ch掲示板では「Androidスマートフォンでも、DSDS・DSDV(複数のSIMを1台のスマートフォンで使用)の場合に通話が通知されず留守番電話になるようだ」と指摘されていましたが、私はシングルSIMで使っていたのに留守番電話になりました。
楽天モバイル回線ではなくauローミング回線に接続し、家庭のWi-Fiにも接続していたことが理由かもしれませんが、はっきりした原因はわかりません。
私の環境で「楽天モバイルで着信できず留守番電話になる問題」が発生したのは、2021年10月16日土曜日の午前11時頃です。
この時は留守番電話が残りましたし、すぐに気付いたのでかけ直せましたが、あまりスマートフォンを見ない人ならば気付かずに数時間経ってしまうこともあり得ます。
いくら料金が安くても、さすがに着信すらできない携帯電話を使うのは難しい……と考えて、楽天モバイルRakuten UN-LIMITの解約(MNP転出)を決めました。
SMSが届かない
また、最近はショッピングサイトなどへのログインにSMS(電話番号のショートメール)を使うことが多いですが、楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIではSMSを受信できないトラブルも発生しました。
しかも「まったく届かない」わけではなく、「同じ機種・同じ環境なのに、SMSが届く時と届かない時がある」ので、対処しようがありません。
3回ほど再送信を要求してようやくSMSを受信できた、ということも何度かありました。
さらに、私が楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIからOCNモバイルONEにMNPで乗り換えようとした時にもSMS認証が必要で、契約手続きの最終盤にSMSを受信できないトラブルが発生したので、MNP手続きまでしたのにOCNモバイルONEを契約できなくなるのかと焦りました(Wi-Fiを切断してSMSの再送信を要求したら受信できましたが)。
これらの不具合に対して、「楽天モバイルRakuten UN-LIMIT VIはスマートフォンに詳しい人が使うべき回線だ。素人は契約すべきではない」という擁護が(少数だと思いますが)5chなどで見られます。
ですが、スマートフォンに詳しい人にとっても、時間をかけて原因を探らなければ回避できない不具合が多すぎるので、現時点で楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIをメイン回線として使うのは厳しいな……と思いました。
月間のデータ通信量が1GB未満なら無料、20GB以上使っても税込3,278円という料金プランは非常に魅力的ですが、「安かろう悪かろう」では話になりません。
硬直化した携帯電話業界に新陳代謝をもたらすためにも、楽天モバイルには改善に向けた努力を求めます。