マイナンバーカード発行をスマートフォンで申請する方法
身分証明証になり、お得な「マイナポイント」がもらえるマイナンバーカードの発行をスマートフォンで申請する方法です。
マイナポイントは「2021年4月末日までに発行申請したマイナンバーカード」なら9月末まで申し込める!
私は2020年9月3日に母のマイナンバーカードを私のスマートフォンを使って発行申請し、2020年10月1日に郵便で交付通知書を受け取りました。
つまり、発行申請してからマイナンバーカードの受け取りが可能になるまで、約1ヶ月かかったということです。
なぜ私自身ではなく母かというと、第一に、私のマイナンバーカードは数年前に発行済みであり、第二に、2万円を入金すると5千円以上のポイントをもらえる「マイナポイント」を母の名義でも申し込みたかったからです。
このページをご覧になる方は既に「マイナンバーカードとは何か」をご存じでしょうから、重要な点のみ解説します。
まずマイナポイントですが、申請期限が2021年9月末日まで延長されました。
ただし、マイナポイントを申し込めるのは、「2021年4月末日までに発行申請したマイナンバーカード」のみです。
ここでご注意頂きたいのは、「マイナンバーカードの『交付申請』が2021年4月末日までに行われれば良い」ことです。
つまり、「発行申請を2021年4月末日までに行えば、マイナンバーカードの受け取りは5月1日以降になっても構わない」ということです。
早めにマイナンバーカードの発行申請を行いましょう。
……と言いつつ、私がこの記事を投稿したのは2021年3月22日です。今日も含めてあと10日しかありません(当初は3月31日が期限だったため。後に4月30日まで延長)。
マイナンバーカードの交付申請、2021年4月30日まで延長
マイナンバーカードの交付申請は本来は2021年3月31日が期限でしたが(上記の文章もその前提で書いており、日付だけ修正しています)、3月27日に総務省から期限延長が発表されました。
2021年4月30日までにマイナンバーカードの交付申請を行えば、マイナポイントへの申し込みが可能です。
2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証として利用可能に?
さらに、令和3年(2021年)3月からは、マイナンバーカードを健康保険証として使えるようになる予定です。
総務省のサイトには「転職・転居してもカードを切り替える必要がない」といった記述がありますので、おそらく国民健康保険・協会けんぽ・組合健保など種類にかかわらず、全ての健康保険証をマイナンバーカードと一体化させられるはずです(間違っていたら申し訳ありません)。
マイナンバーカードが健康保険証に! | 特集-マイナンバー | 政府広報オンライン
今回のこのページでは「マイナンバーカードを健康保険証にする方法」は取り上げませんが、かなり簡単な手続きで済むようですので、ご検討下さい。
……という内容を2020年10月頃に投稿予定だったのですが、2021年3月になってしまいました。
2021年3月4日(木)から実際にマイナンバーカードを健康保険証として利用可能になりましたが、対応する医療機関はごく一部にとどまっています。
今後は「本格運用」が開始されるようですから、すべての医療機関でマイナンバーカードを健康保険証として使えるようになることを期待しましょう。
マイナンバー発行申請前に準備する事
では、実際にスマートフォン(Android, iPhone)を使ってマイナンバーカードの発行申請をする方法を紹介します。
その前に、「申請書IDが記載された通知カード」または「マイナンバーカード交付申請書」を用意してください。自治体または国の機関が発行し、住民に送付したものです。
この「通知カード」は、平成27年(2015年)10月に自動的に送付されました。
そして、令和3年(2021年)1月からは「マイナンバーカード交付申請書」が、マイナンバーカードを持たない国民に自動送付されています。
「通知カード」「マイナンバーカード交付申請書」のいずれでも、書面に記されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ってカード発行申請サイトにアクセスすることは変わりません。
「通知カード」の場合は、以下の箇所にQRコードがあります。
マイナンバー交付申請書がない場合はどうすればいい?
このページでは「通知カードに記載されたQRコードを読み取ってマイナンバーカードを発行する方法」を紹介していますが、「通知カードをなくした」という方も多いと思います。
そして前述通り、令和3年(2021年)1月からは「マイナンバーカード交付申請書」が送付されています。
残念ながら、通知カードも交付申請書もない場合、スマートフォンでマイナンバーカードの発行を申し込むことはできません。
「マイナンバーカード交付申請書が届かない」または「紛失した」という場合は、以下の総務省のサイトを参考にして再発行してください。
顔写真は事前に撮影しておくことがオススメ
なお、実際にマイナンバーカードの発行申請手続きを開始する前に、スマートフォンで顔写真を撮影しておくことをおすすめします。
当然ながら、運転免許証と同じく、この写真がマイナンバーカードに掲載されるため、気に入った写真になるまで撮り直してください。
マイナンバーカード発行申請に使える写真のサイズ等は以下の通りです。
- ファイル形式…JPEG(iPhoneのHEIF形式は不可)
- ファイルサイズ…20KB〜7MB
- 解像度…幅・高さともに480〜6000ピクセル
- 写真縦横比…9:7(証明写真の縦4.5cm、横3.5cmと同じ。縦が6000ピクセルなら横は4667ピクセル)
なお、規定サイズからはみ出した箇所はカットされてマイナンバーカードに掲載されます。
マイナンバーカードをスマートフォンで発行申請する手順
では、先程の「通知カード」または「マイナンバーカード交付申請書」に記載されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取り、「オンライン申請サイト」にアクセスします。
利用規約が表示されますので、よく読んでからチェックを入れて「確認」を押します。
「申請書ID」は既に入力されています。「メール連絡用氏名」と「メールアドレス」を入力してください。
申請用IDと氏名・メールアドレスが正しいことを確認し、「登録」を押します。
「メールアドレス登録完了」と表示されました。一旦、ブラウザの画面を閉じて、入力したメールアドレスの受信箱を確認してください。
届いたメールに記載されたURLにアクセスして、申請作業を続けます。
顔写真登録画面になりました。画面を下にスクロールします。
オレンジ色の「アップロードボタン」を押して、撮影済みの顔写真を選択し(または、この場で撮影し)、灰色の枠の中に「アップロードが完了しました。」というメッセージが表示されたことを確かめてから「確認」を押します。
顔写真登録確認画面です。画面を下にスクロールさせて、正しい顔写真かどうか確認してください。
「最近6ヶ月以内に撮影された写真である。」などの確認項目にチェックを入れて、「登録」ボタンを押します。
生年月日を入力し(年は西暦・和暦どちらも可)、電子証明書とマイナンバーカードへの点字記載の有無も選択して、「上記の申請内容に、誤りはありません。」にチェックを入れてから「確認」ボタンを押します。
「申請情報登録画面」には、アップロードした顔写真が表示されます。
申請日、申請書ID、メール連絡用氏名、メールアドレス、生年月日、電子証明書発行希望有無、点字有無などが表示されますので、確認してから「登録」を押します。
「申請情報を登録しました。」と表示され、無事にマイナンバーカードの発行申請手続きが完了しました。
登録したメールアドレスにも、「【個人番号カード】申請受付完了のお知らせ」というメールが届いています(申し込み手続き自体は私のスマートフォンで行い、メールアドレスは母の携帯電話のものにしました)。
ただ、これで終わりではありません! 後日、「交付通知書」を持って役所にマイナンバーカードを受け取りに行く必要があります。
市区町村役場でマイナンバーカードを受け取る
私がスマホでマイナンバーカードの発行申請を行ったのは2020年9月3日の午前11時頃でしたが、交付通知書が届いたのは2020年10月1日の午後2時頃でした。
以下の書類を持って、市区町村役場にマイナンバーカードを受け取りに行ってください。
- 交付通知書(このハガキ)
- 通知カード(あれば)
- 住民基本台帳カードまたは個人番号カード(あれば)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、在留カードなど。詳細は交付通知書に記載)
私の母の場合は、本人確認書類に「健康保険証」と「年金手帳」を選びました(本人確認書類が2種類必要な場合があります)。
暗証番号(パスワード)も事前に決めておく
なお、マイナンバーカードには数種類の「証明書」に対して暗証番号・パスワードを設定する必要があります。証明書の種類は以下の通りです。
- 署名用電子証明書(数字・英字で6文字以上16文字以下)
- 利用者証明用電子証明書(数字4桁。以下同)
- 住民基本台帳用
- 券面事項入力補助用
生年月日や電話番号と同じ数字、意味のある英文にしてはいけないのは当然ですが、何らかの方法でランダムな文字列を生成することをおすすめします。
受け取りは特別な事情がない限り本人でなければならない
当初、私は母の代理として役所(学園前駅前の奈良市西部出張所)に母のマイナンバーカードを受け取りに行く予定でした。
ところが実際に窓口に行くと、「身体障害など本人が受け取り困難でなければ、必ず本人が受け取りに来なければならない」とのことでした。
私の母は当時71歳で、2時間程度外出するだけでも強い疲労を覚えるとのことでした。
ただ、身体障害はなく、要介護認定も受けていないため、本人がマイナンバーカードを受け取りに行かなければならなかったのです。
それでも、なんとか無事にマイナンバーカードの受け取りを完了することができました。ただ……。
あらかじめ決めておいた「住民基本台帳用」と「券面事項入力補助用」の暗証番号を入力せず、「利用者証明用電子証明書」と同一にしてしまいました。
機械の操作方法がよくわからず、役所の職員に「3種類の暗証番号が同じでも構いません」と言われたから、ということですが……。できれば別の暗証番号にすべきでした。
それはともかく、こちらが私の母のマイナンバーカードです。
以上です。