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30代男性におすすめのブランド腕時計はオリエントスター

若すぎず、年老いてもいない。そんな30代男性には「オリエントスター」の機械式ブランド腕時計がおすすめ。

なぜオリエントスターが30代男性にふさわしい腕時計ブランドなのか

ただ時間を確認するだけならば、腕時計など必要ありません。スマートフォンの画面を見れば済みます。

しかし、上司や取引相手の前でポケットからスマートフォンを取り出して時刻を確認するのは失礼ですし、何より手間がかかります。

ですからやはり、それなりの地位にある30代の男性は腕時計を身に付けるべきと言えます。

30代の男性にはどんな腕時計がおすすめなのか

では、30代の男性にふさわしい腕時計とはどのようなものでしょうか?

「腕に巻いて時刻を確認する」という用途を満たすだけなら、スーパーやホームセンターで売られている安物で構いません。

ただ、明らかに安物であるとわかるプラスチックの時計は幼稚に見えますから、ある程度お金を出してブランド腕時計を買うべきですね。

ブランド腕時計ならば何が良いでしょうか? ロレックス? パテックフィリップ? 日本らしくグランドセイコー?

……と言いたいところですが、当ブログでは**30代男性が上記のブランド腕時計を身に付けるのはおすすめしません。

高すぎるブランド腕時計は上司や取引先に失礼になるためです。

30代に高級すぎるブランド腕時計はおすすめできない

30代の男性が職場でどのような立場かを考えてください。

20代、場合によっては10代の後輩が増えてきた、けれど年上の上司・先輩には気を遣わなければならない……板挟みになる年代です。

ブランド腕時計も同じことで、30代の男性に安物は似合わないが、高級品もふさわしくないと言えるでしょう。

安い時計だとみすぼらしく見えますが、高級ブランドならば「こいつ、上司よりも良い腕時計を持っているな! 生意気だ!」と睨まれるおそれがあります。

そこで、安すぎず高すぎないブランド腕時計としておすすめなのがオリエントスターです。

腕に巻いたオリエントスター腕時計

上の写真はオリエントスターの「WZ0041AC」というモデルですが、新品でも5万円、中古ならば2万円未満というお手頃価格です(いずれも税抜)。

もちろんオリエントスターのブランド腕時計には他にも数多くのモデルが存在しますが、新品は大体5万円前後で高くても10万円という価格帯です。

決して「安い」とは言えませんが、後述するように細やかなパーツにより構成された「機械式腕時計」ですから、適正価格と言えるでしょう。

5万円のブランド腕時計ならばボーナスで買えますし、ボーナスが少ない、またはまったくない方でも、外食を1〜2ヶ月控えれば手が届く価格です。

……もしかしたら「30代の自分には、5万円の時計なんて安すぎる」とお思いの羨ましい方もいらっしゃるかもしれませんが、機械式腕時計の入門用にオリエントスターを買い、満足できなくなったらより高級なブランドに買い換えるという選択肢もあります。

オリエントスターは日本のブランド

ところで、オリエントスターという腕時計ブランドをご存じない方もいるかもしれませんね。

詳しくは後ほど取り上げますが、SEIKO(セイコー)、CITIZEN(シチズン)と並ぶ日本の腕時計ブランドです。

オリエントスターの機械式腕時計には「味がある」

オリエントスター(ORIENT STAR)のブランド腕時計は、お手頃価格に似合わない高級感あるパッケージに入っています。

オリエントスター腕時計の箱

いかがですか、この化粧箱。まるで最高級ブランドの腕時計です。

化粧箱の枕に載るオリエントスター腕時計

化粧箱の中で、オリエントスターの腕時計が「枕」に載っています。

シンプルさと遊び心を兼ね備えたオリエントスター

オリエントスター腕時計の文字盤は、シンプルでありながら、遊び心も持ち合わせています。

オリエントスター腕時計WZ0041AC

こちらはオリエントスターWZ0041ACの文字盤です。

真っ白、または真っ黒ではなく、ちょっとベージュに近いクリーム色というところがポイント。

また、数字が書かれていない棒だけの時刻表示(バーインデックス)ではなく、6時、9時、12時がローマ数字で表現されているのも個性的です。

なお、オリエントスターのブランド腕時計には「あとどれくらい動くか」を示す「パワーリザーブ」というメーターが文字盤に搭載されていることが多いですが、WZ0041ACはパワーリザーブがないモデルです。

シンプルな腕時計はビジネスや冠婚葬祭の際にも身に付けられますが、プライベートでは物足りません。

一方、派手すぎる腕時計は、遊びに行く時にピッタリですが、さすがに仕事や結婚式、葬式には向かないでしょう。

ではオリエントスターのブランド腕時計はどうかと言うと、シンプルさとユニークさを兼ね備えており、オン・オフ問わず身に付けられるので、忙しい30代男性におすすめです。

もちろん、オリエントスターのブランド腕時計は30代以外の年代の方や女性にもおすすめできますし、金属ベルトのみならず革ベルトのモデルもあります。

WZ0041ACよりシンプルなデザインのモデルも、より派手な腕時計もあります(たとえば、文字盤がスケルトンになっていて中の部品が見えるようなもの)。

オリエントスターは「機械式腕時計」である

ほとんどの腕時計は、水晶(クオーツ)を電気で振動させることで動く「クオーツ式」です。ボタン電池で動くやつです。

それに対し、オリエントスターやパテックフィリップ、ロレックスのような高級ブランド腕時計は、「機械式」です。昔懐かしいゼンマイを巻くことで動きます。

電池が必要ないので、交換する手間がないことは機械式腕時計のメリットと言えますね。

ただし、腕時計の精度(時刻のズレが起きにくいこと)はクオーツ式のほうが上です。

正確な時刻を知るならクオーツ式か電波式の腕時計を選んだほうが良いのに、なぜわざわざ機械式腕時計を選ぶのでしょうか?

それはオリエントスターのような機械式ブランド腕時計には味があるからです。

毎日数秒時刻がすれてしまうので、朝、出かける前に時刻を合わせなければならない。ゼンマイも巻かなければならない……。

そんな手間がかかるのが機械式腕時計ですが、手間がかかるからこそ愛着が湧くとも言えますね。

また、オリエントスターのブランド腕時計は歯車などのパーツが見えることも特徴です。

オリエントスターに限りませんが、ムーブメント(パーツ)が見えるブランド腕時計は「裏がスケルトンになっている」ことを略して「裏スケ」と呼ばれます。

オリエントスター腕時計の裏スケ

まるで生き物のように、腕時計の中で歯車が動いている。耳を澄ませばカチコチという音も聴こえる……。

鼓動するかのように時を刻むオリエントスターの機械式腕時計と毎日過ごせば、愛着が湧くこと間違いなしです。

機械式腕時計の基礎知識

ごく簡単にですが、機械式腕時計を買う時に必要な基礎知識をお伝えします。オリエントスター以外のブランドにも当てはまります。

以下の用語は、なんとなくでも良いので覚えておいてください。

  • 振動数
  • 石数
  • 自動巻き・手巻き

まず振動数とは、「テンプ」というゼンマイの力で時計の針を進める部品が何回振動するかを示す数字です。「秒間」または「時間」で表現されます。

現在の機械式腕時計は、1秒間6振動(1時間21,600振動)または1秒間8振動(1時間28,800振動)が主流です。

1時間あたりの振動数は「21,600 vph」のような単位で表現されることもあります。vphは「vibrations per hour」(1時間あたりの振動)の略です。bph(beats per hour)のこともあります。

では振動数は多いほうが良いか、少ないほうが良いかですが、一概にはどちらとも言えません。

なぜならば、機械式腕時計は振動数が多いほど時刻の精度が上がるが、故障しやすくなるためです。

実は振動数は6振動や8振動のみならず「10振動、12振動」にすることもできますが、さすがにそこまでの精度を求めるならクオーツ式を選んだほうが良いですし、故障しやすくなってしまいます。

なお、オリエントスターの現行モデルはいずれも1秒間6振動(1時間21,600振動)です。精度はまあまあで、故障しにくいと言えます。

次に「石数」(JEWELS)です。これは文字通り、腕時計の部品として使われている石(宝石)の数です。

ダイヤモンドやルビーなど本物の宝石が使われることもありますが、飽くまでも腕時計の部品ですから、人工宝石であることもあります。

詳しい説明は省きますが、機械式腕時計は部品が激しく振動しているため、金属の部品だけだとすぐに摩耗してしまいます。そこで硬い宝石を部品にすることで、壊れにくくしているわけです。

よって、部品があまり振動しないクオーツ式腕時計や電波時計には、通常は石は入っていません。

最後に「自動巻き・手巻き」です。これは、「機械式腕時計のゼンマイをどのようにして巻くか」を示しています。

「自動巻き」とは、人が何もしなくても腕時計自身がゼンマイを巻き上げてくれる機能です。

どうやって? とお思いになるかもしれませんが、腕時計が動くたびに、自動でゼンマイを巻く機構が備わっているのです。すごいですね。

もちろん、「あまり腕時計を身に付けない」場合は自動巻きは機能せず、ゼンマイが緩んでしまいます。

そんな時はリュウズを自分の手で回転させることで、ゼンマイを巻き上げることができます。これが「手巻き」です。

オリエントスターのブランド腕時計は現行モデルに限ればほぼ全てが「自動巻きと手巻きの併用」ですから、ゼンマイの巻きが少ない時は自分でリュウズを回すことができます。

ただ、下位ブランドの「オリエント」の場合、自動巻きのみで手巻きがなく、腕時計を振り回さなければゼンマイを巻けないということがあるので注意が必要です。

腕時計ブランド・オリエントスターの歴史

ここで、簡単にですが「オリエントスター」という腕時計ブランドの歴史について説明します。

2019年12月現在、オリエントスターはセイコーエプソン株式会社が保有するブランドであり、独立した会社ではありません。「トヨタ自動車のレクサス」のようなものです。

30代くらいの方だと「『セイコーエプソン』って、セイコーとエプソンのどちらなの?」と混乱するかもしれませんが、セイコーエプソンは「プリンターで有名なエプソン」であり、「腕時計のセイコー」ではありません。

もちろんエプソン(セイコーエプソン)は「腕時計のセイコー」とも関係があるのですが、話がややこしくなるのでこのブログでは触れません。興味がある方はWikipediaなどで調べてください。

話が横道に逸れましたが、オリエントスターの歴史に戻ります。

1901年創業のオリエント時計

オリエントスターは、1901年(明治34年)に東京・上野で開業した「吉田時計店」がルーツです。

吉田時計店は1920年(大正9年)に「東洋時計製作所」に名前を変えますが、戦後(詳細な時期は不明)、営業を停止します。

一方、1950年(昭和25年)には「多摩計器株式会社」が設立され、東洋時計の日野工場を借りて(後に買い取って)時計の製造を始めました。

そして1951年(昭和26年)、多摩計器は「オリエント時計株式会社」に社名変更し、「オリエントスター」ブランドの腕時計を発売しました。

なお、上位の腕時計ブランドである「オリエントスター」に加えて、下位ブランドの「オリエント」、そして最上位ブランドの「ロイヤルオリエント」も存在します(「ロイヤルオリエント」は2015年頃に終了)。

オリエント時計設立から半世紀以上経った2009年(平成21年)4月1日、オリエント時計株式会社はエプソン(セイコーエプソン)の子会社となります。

さらに、2017年(平成29年)4月1日には、オリエント時計はエプソンに吸収されて、独立した会社としての歴史を終えました。

オリエント時計はエプソンの中で生き続けている!

では、オリエント時計はなぜ、セイコーやシチズンのように独立した会社として存続できなかったのでしょうか?

推測ですが、はっきり言うとあまり売れなかったからだと思います。

そして、エプソンがオリエント時計を合併した理由は、「時計メーカーとしての技術力を吸収する」ことが目的だったのではないでしょうか。

ただエプソンは、よくある「吸収合併した会社の技術だけもらって、商品の製造はやめる」ということはしていません。

現に、エプソンは新聞にもオリエントスターの広告を出し、Twitterでも英語アカウントでオリエント時計の情報を発信しています。

オリエントスター新聞広告 2019年(令和元年)10月28日(月)の朝日新聞朝刊

上の画像は、2019年(令和元年)10月28日(月)の朝日新聞朝刊に掲載されたオリエントスターの広告です。

オリエントスターはメンテナンスも安心

機械式腕時計には、リュウズ(ゼンマイ)を巻く以外にもちょっとだけ面倒なことがあります。

それは、5年〜10年に一度は「オーバーホール」という修理を行ってもらわなければいけないことです。

正確には電池で動くクオーツ式腕時計にもオーバーホールは必要ですが、歯車などのムーブメントがより精巧な機械式腕時計のほうが念入りに手入れしなければなりません。

ブランド腕時計より安いオリエントスターのオーバーホール費用

ロレックスやパテックフィリップのような最高級ブランド腕時計の場合、オーバーホール費用だけで5万円以上かかることも珍しくありません(正確な値段はモデルや店舗により異なります)。

5年使って5万円なら1年あたり1万円ですが、30代の男性ビジネスマンにはちょっと痛い出費ではないでしょうか?

ロレックスほどの高級ブランドではなくても、グランドセイコーなど日本の腕時計も4万円くらいはオーバーホール費用が必要です。

以下は2018年5月12日のSEIKO正規販売店のブログです。ページの後半にSEIKOから送られてきた修理代金の表が掲載されています。

ネットで騒がれたSEIKOだけど、持ってる方はセイコーメーカー修理料金の値上げもチェックするべき【クレドール修理例】 - 群馬県桐生市|時計・メガネ・宝石の(株)福田時計店

では、オリエントスターのブランド腕時計のオーバーホール費用はどれくらいか? と言うと、2万円前後です。

こちらのページの「内装修理」という列ですね。オーバーホール費用は腕時計の販売価格によりますが、現行のオリエントスターの場合は4万円以上15万円未満ですから、内装修理(オーバーホール)にかかる値段は14,300円または20,800円です(以上、いずれの価格も税抜。2019年12月2日時点)。

引取修理サービス|サポート情報|機械式時計・腕時計のオリエント

日本エプソンが持つ腕時計ブランドだから安心

もう一つ、オリエントスター腕時計のメリットと言えるのは、海外ブランドと違って日本メーカーが製造・販売・修理していることです。

……と言っても、何も「日本の腕時計はスイスなどの腕時計より優れている」と言いたいわけではありません。

そうではなくて、部品が日本国内の工場で製造されているので、迅速に修理してもらえるということです。

これは自動車などにも当てはまりますが、日本国内で日本以外の製品を修理してもらおうとすると、「本国から部品を取り寄せるだけで数週間から数ヶ月かかる」ということが起きます。

オリエントスターの腕時計ブランドを保有するエプソン(セイコーエプソン)は長野県に営業所と工場がありますから、日本全国どこからでも部品の取り寄せには苦労しません。

オリエントの店舗は日本全国にある

製品サポートで重要なのは、「気軽に相談できる店舗が近くにあるか否か」ではないでしょうか?

いくらインターネットが発達したといっても、店員に直接製品を見てもらわなければわからないこともあります。

エプソンが運営・提携するオリエントおよびオリエントスター腕時計の店舗は、北海道から沖縄まで、日本全国に約110軒あります。

プレステージショップ | ORIENT STAR | オリエント

「急に時計が動かなくなった」「新しいオリエントスター腕時計が欲しい」という時も安心ですね。

オリエントスターのブランド腕時計はどこで買える?

オリエントスターのブランド腕時計は前述の正規販売店で購入できます。

ただ、オリエントスターには公式オンラインストアが存在しない(カタログのみである)ため、インターネットで買う場合は楽天市場やAmazon.co.jpなどにアクセスしてください。

また、高級ブランドと違ってオリエントスターの腕時計は家電量販店でも売られているため、ヨドバシカメラやビックカメラ、またはそれらのオンラインストアでお求めになっても良いでしょう。

私としては、楽天市場にある家電量販店や腕時計専門店のオンラインストアでオリエンスとターのブランド腕時計をお求めになることをおすすめします。

以下はRK-AU0006Sというオリエントスター腕時計の販売ページへのリンクです(このブログで紹介したWZ0041ACとは別のモデルです)。

オリエントスターは中古でも安心

なお、さらに私がおすすめするのが中古のオリエントスター腕時計を購入する方法です。

ロレックスやパテックフィリップのような超高級腕時計になると、残念ながら多くの偽物が出回ってしまいます。そのため中古の購入は信頼できる販売店に限るべきです。

ただ、はっきり言ってオリエントスターは偽物が出回るほどの高級ブランド腕時計ではないため、「フリマアプリで腕時計を買ったら偽物だった!」などということにはならないでしょう。

相手が信頼できる人物か見極める必要はありますが、ヤフオク、メルカリ、ラクマなどの中古品売買サイト・アプリでオリエントスターのブランド腕時計を購入しても良いと思います。

もちろん、中古のオリエントスター腕時計も有償で正規の修理を受けられるので安心です!

30代くらいの男性の場合、中古のオリエントスターブランドの腕時計を買って、浮いたお金を自己投資に回すという手段もありますね。

「年齢にふさわしいブランド腕時計を持ちたい、けれど何が似合うかわからない」とお悩みの30代男性の方。

当ブログがそんな方の手助けになれば幸いです。

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