年収30万円ほぼ無職でau PAYクレジットカードの審査に通った話
1活1円のiPhone 12を買うついでにau PAYカードを申し込んだら審査に通ってしまった話です。
auショップでiPhone 12を一括1円で買うにはau PAYカードの申し込みも必要?
2022年2月から3月にかけて、日本全国の家電量販店や携帯電話ショップで「iPhone 12・64GBが一括払い1円」などのキャンペーンが実施されていました。
詳細は省きますが、「一括1円」とはiPhoneなどのスマートフォンを文字通り一括払い1円で購入できることです。
「実質1円」という買い方もありますが、こちらは「端末代金を分割払いにすると、割賦代金と同額分が携帯電話料金から割り引かれる」「スマートフォンを24カ月利用してから返却すれば、残債が免除される」というもので、長期間契約を維持することが前提となります。
一方で「一括1円」は本当に1円払うだけでiPhoneなどのスマートフォンを自分のものにできます。24カ月後に返却する必要はありませんし、他人に譲渡しても構いません。
ただし一括1円でiPhoneを販売しても儲かるはずがないため、家電量販店・ショップは「高額な月額料金プランに加入してください」「オプション契約してください」などの条件を付けます。
私が2022年3月5日にauショップでiPhone 12・64GBを一括1円で購入(?)した際も、以下のような契約が必要でした。
- ピタットプラン5G・2年契約N(月額税込3,278円~6,578円)
- auスマートパスプレミアム(月額税込548円、初回30日無料)
- 安心サポートパック(月額税込1,045円)
- au自転車サポート(月額税込550円)
- auじぶん銀行口座開設
- au PAYカード(クレジットカード)契約
注目は「auじぶん銀行口座開設」「au PAYカード契約」です。
携帯電話の利用に付随するオプションサービスの契約ならまだわかりますが、「なぜ銀行口座とクレジットカードまで作らなければいけないのか?」という感じですね。
私もその点を疑問に感じて店員に質問したため、iPhone 12・64GB 一括1円契約前後の経緯を簡単に説明します。
POPも表示されていなかった「iPhone 12 一括1円」
2022年2月下旬からTwitterや掲示板で「iPhone 12が一括1円や一括9,980円で販売されている」という情報が出回り始め、私も2022年3月5日に最寄りのauショップを訪問しました。
ただ、店頭のPOP(広告)には「iPhone 13が実質〇〇円!」としか書かれておらず、iPhone 12は展示されてもいません。
私が店内でウロウロしていると店員に「何かお探しですか?」と声をかけられたため、私は「iPhone 12をMNPで契約する場合はいくらになりますか?」と質問しました。
すると店員がカウンター奥のバックヤードに入って別の店員と何か相談し、私のところに戻ってくると「64GBのiPhone 12ならば一括払いで1円です」と告げました。
私は「それを契約したい」と返事してカウンター席に座り、一括1円のiPhone 12の契約を進めようとしましたが、店員にオプションサービスなどの契約が必要であると言われました。
「auじぶん銀行の口座開設と、au PAYカードの発行もお願いします」
そのようにも言われたため、私は「銀行口座とクレジットカードは作ると管理が大変なので……申し訳ありませんが、契約するのはやめます」と答えて席を立とうとしました。
すると店員が再びバックヤードで何か相談して、戻ってくると「auじぶん銀行の口座開設はしなくても構いません。au PAYカードの申し込みだけお願いします」と言いました。
私は「審査に通らないと思います」と答えましたが、店員が「申し込んで頂くだけで構いません」と言ったため、au PAYカードの申し込みを含む契約でiPhone 12一括1円の購入手続きを進めました。
どのような内容でau PAYカードを申し込んだか?
au PAYカードはクレジットカードです。クレジットカードは「利用者がカードで支払った時はカード会社がお金を立て替えてくれて、口座からお金が引き落とされるのは数週間後」という借金をするものですから、発行には審査が必要です。
実際に、au PAYカードの公式サイトには以下の「ご入会条件」が記載されており、誰でも作れるわけではありません。
- 満18歳以上(高校生除く)
- ご本人さままたは配偶者に定期収入のある方
このうち、私は「満18歳以上」という条件は満たしていますが、「定期収入のある方」には該当しません。
一応自営業(フリーランス)で開業届提出済み・青色申告もしていますが、サラリーマンのような「定期収入」はありません。
もっとも、私はiPhone 12・64GBを一括一円で買いたかっただけでau PAYカードの審査に落ちても構わなかったのです。
そこで、au PAYカードの申し込み情報(店員に渡されたタブレットで私自身が入力)には正直に以下のように申告しました。
- 職業・自営業
- 勤務先は「自営業屋号なし」(フリガナは「ジエイギョウヤゴウナシ」)、電話番号は自宅
- 年収30万円
- 持ち家自己所有・住宅ローンなし
なお、預貯金額を入力する欄はありませんでした。
また、「キャッシング枠」は0円で申し込みました。
実は、年収が少なすぎるので職業欄「無職」で申し込もうかとも思ったのですが、事業所得を確定申告しているのに無職というのもおかしいと思い、自営業にしました。
また、私は以下のクレジットカードも保有しています。その他の借入金はありません。
- 楽天カード(ショッピング枠20万円・キャッシング枠0円・リボ残高約6万円)
- オリコカード(ショッピング枠30万円・キャッシング枠0円)
いずれにせよこれでauとの契約が済み、無事にiPhone 12・64GBを一括1円で購入(?)できました。
年収30万円・ほぼ無職でもau PAYクレジットカードが発行された!
auを契約した2022年3月5日から3日後の3月8日、「auメール」に以下のメールが届きました。
なんと「au PAYカードの審査が完了した」という内容です。
もちろんau PAYカードは後払い式のクレジットカードであり、支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされるデビットカードや事前入金式のプリペイドカードではありません。
さらに、翌日の3月9日にもメールが届きました。
「au PAYカードが発行されます」という内容のメールです。
さすがに間違いではないか……と疑いましたが、さらに数日後の3月13日、簡易書留・料金後納郵便でau PAYカードが届きました。
キャッシング枠は(申し込まなかったので)ありませんが、ショッピング枠30万円でリボ払いも使えるというのは驚きです。
au PAYカードが発行されるのは「定期収入のある方」のみというのは嘘で、本当は誰でも作れるのでしょうか? 少なくとも「ほぼ無職・年収30万円」の私の場合は審査に通りました。
まあ、自己所有で住宅ローンがない不動産があったのがかなりプラスになったのかもしれませんが……。
ただひっかかるのは、au PAYカードの有効期限が「2027年1月」で、満5年より2カ月短くなっていることです。
クレジットカードでは「信用できない人物だから有効期限を短くする」こともありますが、2カ月だけ短くするとは考えにくいため、私に限らずすべてのau PAYカードに共通する事例なのでしょうか。
それにしてもこのau PAYカード、公式サイトの画像で見るよりも高級感があるので気に入りました。
au PAYプリペイドカードも申し込み
au PAYカード(クレジットカード)とは別に、「au PAYプリペイドカード」の申し込みも行いました。
こちらは審査なしで、au携帯電話の回線契約があれば誰でも作れるカードです(つまり、回線契約がなければ発行できません)。
au PAYのサービスにはクレジットカードのみならず、事前に残高をチャージする方式のQRコード決済もあります。
ただ、QRコード決済だけではau PAYのチャージ残高を使いきれないこともあるため、Mastercardプリペイドカードを使えばau PAY残高をクレジットカード加盟店で使えるのです。
今回私はiPhone 12を一括1円で契約するためにauショップを訪れましたが、結果的にau PAYカードとプリペイドカードを作れて良かったです。
まとめ。「クレジットカードの申し込みに勧誘されたら審査が甘くなる」はおそらく本当
クレジットカードに関するインターネットの掲示板などでは、「クレジットカードの入会キャンペーンや勧誘が行われている時は、審査基準が甘くなってカードが発行されやすくなる」という噂があります。
今回「年収30万円・ほぼ無職」の私でも「定期収入のある方」という入会条件があるau PAYクレジットカードを発行できました。
インターネット申し込み限定のクレジットカードでは使えない方法ですが、「欲しいクレジットカードがあるのに審査に通らない」という方は、店舗での勧誘・入会キャンペーンを狙ってみるのがおすすめです。