OPPO Watch Freeレビュー 健康管理できるスマートウォッチ
スマートウォッチ「OPPO Watch Free」のレビューです。
OPPO Watch Freeで何ができる?
OPPO Watch Freeは、オウガ・ジャパン株式会社が2021年12月10日に発売したスマートウォッチです。
スマートウォッチといえばApple Watchが有名ですが、OPPO Watch Freeでできることは何でしょうか?
OPPO Watch Freeで健康管理
OPPO Watch Freeでできることを一言で表せば「健康管理」です。睡眠時間や心拍数、血中酸素濃度などを測定できます。
長時間座っていると「体を動かしましょう」と通知してくれるのも親切です。
どういう仕組みなのかわかりませんが、睡眠時間をほぼ正確に測定しているのは驚きです。
「深い睡眠」「浅い睡眠」を分けて計測してくれるのも良いですね。
設定と管理はスマートフォンで行う
OPPO Watch Freeの設定と管理は、スマートフォン用アプリ「HeyTap Health」で行います。
スマートフォンの大きな画面で歩数や心拍数、睡眠時間などを確認できます。
また、「Google Fit」アプリとの連携を行えば、長期間の健康記録を保存可能です。
スマートフォンの通知をOPPO Watch Freeで確認できる
OPPO Watch Freeではスマートフォンに届いた通知を表示させることもできるので、運動中・自動車の運転中などでスマートフォンの画面を確認できない時に簡単に確認できます。
上の写真ではLINEの通知をOPPO Watch Freeで受信していますが、GmailやChatWork、Slack、ニュースなどほとんどのアプリを設定可能ですので、「見逃せない通知がある」という場合は便利です。
スポーツのアクティビティを記録できる
OPPO Watch Freeでは、ランニングや水泳・ストレッチなどのスポーツを記録できるのも役立ちます。
ただ、私は腕立て伏せと腹筋をしてみましたが、負荷が高い方法で行ったはずなのにOPPO Watch Freeに表示される消費カロリーが少ないことが気になりました。
さすがに腕時計型デバイスでは強度・負荷や姿勢までは測定できませんから、正確さが欠けるのは仕方がないかもしれません。
その他の機能
OPPO Watch Freeには、ほかにも……。
- スマートフォンのカメラのシャッターを遠隔操作できる
- ワイヤレスイヤホンの音量を調節できる
- OPPOスマートフォンでアラームを鳴らして、どこにあるか探せる
- タイマー、ストップウォッチ、アラーム
- 文字盤のデザインを変更できる
……といった機能があります。
特にOPPO製のスマートフォン・ワイヤレスイヤホンを使っている場合の連携が便利だと言えます。
OPPO Watch Freeでできないこと・残念な点
一方で、他のスマートウォッチには備わっている以下の機能は、OPPO Watch Freeでは使用できません。
- おサイフケータイ・NFCを使う
- LINEなどに返信する
- 地図を表示する
- パソコンと連携する
つまりOPPO Watch Freeは健康管理とアプリの通知確認だけに適したスマートウォッチだと言えます。
「健康管理も、アプリの通知をスマホ以外で確認する必要もない」という方には適さないでしょう。
OPPO Watch Freeのここが残念
OPPO Watch Freeは気軽に睡眠時間や心拍数を測定できて便利なスマートウォッチですが、残念な点も存在します。
まず、前述のように「アプリの通知を確認できるが、返信などはできない」という、機能が制限された点です。
Apple Watchと違ってNFC・おサイフケータイもないので、「改札にスマートウォッチをかざして通過する」ことはできません。
そして設定がやや面倒です。「スマートフォンに設定用アプリをインストールして、アカウントを作成してからいくつもの項目を設定する」という手続きが必要です。「Bluetoothをペアリングするだけで完了」というわけにはいきません。
さらに、これはOPPO Watch Freeに限ったことではありませんが、「腕を振っただけで歩数としてカウントされる」のは不正確です。
歩数や心拍数、血中酸素レベル、睡眠時間を記録できるものの、改善のためのアドバイスはしてくれないのもやや残念なところです。
あくまでも腕に装着するものですから、全身の状態を正確に把握することはできないのでしょう。
腕から外しただけで睡眠時間扱いされる
OPPO Watch Freeでは睡眠時間を測定できますが、腕から外しただけで睡眠時間とみなされることがあります。
上の画像では、黄色い枠で囲んだ20:26~22:38の2時間12分が睡眠時間になっています。
しかしこの時間、私はOPPO Watch Freeを腕から外していただけです。
しかもなぜか「深い睡眠」(上下に長い紫色)と「浅い睡眠」(上が黒・下が水色の部分)を区別しています。
OPPO Watch Freeを腕から外しても睡眠時間扱いされないこともあるので、原因は不明です。
ユーザーが見れば「この睡眠時間は誤検知だな」とわかりますが、アプリにも誤った睡眠時間が記録されてしまうのであまり良い気分ではありません。
また、OPPO Watch Freeは電源を切れないので、「腕から外す時だけ電源オフにする」ことはできません。
腕に食い込んで痛い
これもOPPO Watch Freeに限ったことではないかもしれませんが、一番残念なのは、バンドが腕に食い込んで痛いことです。
我慢できないほどの痛さではありませんし、バンドを緩めにすれば良いのかもしれません。
ただ、緩めすぎると腕から外れますし、心拍数などを正確に測定できなくなってしまうので、ある程度きつくするしかありません。
OPPO Watch Freeのスペック、OPPO Band Styleとの違い
OPPO Watch Freeおよび同じOPPOのスマートウォッチである「OPPO Band Style」と「OPPO Watch 41mm」のスペックを公式ページから引用します。
OPPO Watch Free - スペック | オウガ・ジャパン
項目 | OPPO Watch Free | OPPO Band Style | OPPO Watch 41mm |
---|---|---|---|
カラー | ブラック/バニラ | シルバー ミスト/ブラック/ピンク ゴールド | |
サイズ | 約46.0mm × 29.7mm × 10.6mm | 約40.4mm x 約17.6mm (ストラップ幅:約11.45mm) | 約41.45mm x 約36.37mm (ストラップ幅:約11.4mm) |
本体素材 | スクリーン 2.5Dガラス ミドルフレーム PC+30%GF バックPA+55%GF | フロント: 2.5D曲面スクラッチ耐性強化ガラス バック: PC | 不明 |
ストラップ素材 | シリコン | スタイルストラップ: 【メタルバックル部分】ステンレススチール 【ストラップ部分】フッ素ゴムバンド+アルミ合金クラスプ スポーツストラップ:TPUバンド+アルミ合金クラスプ | 不明 |
ストラップの長さ(調整可能) | 約130-205mm | 手首周り約130~205mm | 不明 |
ストラップの幅 | 約19mm | 既述 | |
質量 | 約20.9 g (本体のみ) 約32.6 g (ストラップあり) | 約10.3g (本体のみ) | 約30.1g (本体のみ) |
ディスプレイタイプ | 有機EL | ||
ディスプレイサイズ | 約1.64インチ | 1.1 インチ | 1.6 インチ |
解像度 | 280 x 456 | 126 x 294 | 320 x 360 |
ピクセル密度 | 326PPI | 不明 | |
対応スマートフォン | Android 6.0/iOS 10.0以上、Bluetooth 4.2以上 | Android 6.0/iOS 12.0以上 | |
Bluetooth🄬 | Ver 5.0 | Ver 4.2 | |
防水性能 | 5 ATM | 3 ATM | |
NFC | 非対応 | 対応 (日本では利用不可) | |
バッテリー容量 | 230mAh | 100mAh | 不明 |
入力 | 5V以上かつ500mA以上 | 5V 200mA以上 | 不明 |
最長使用時間 | 14日間 | 12日間 | 24時間 |
発売日 | 2021年12月10日 | 2021年4月23日 | 2020年8月7日 |
希望小売価格 (税込、発売時) | 9,980円 | 4,480円 | 25,800円 |
簡単に各機種の違いに触れていきます。
旧OPPO Watch 41mmはスペック低すぎ、OPPO Band Styleは?
まず、OPPO Watch Freeを含む3機種とも、睡眠時間やアクティビティの測定ができる点では変わりません。ほぼ同じ機能と言えるでしょう。
しかし、2020年8月7日に発売された「OPPO Watch 41mm」は、バッテリーが24時間しかもたないのが最大の問題です。一応OPPO Watch 41mmはNFCに対応しているのですが、スマートウォッチ用Google Payアプリを利用できないため、事実上の非対応です。
そこで2022年4月現在ではOPPO Watch FreeかOPPO Band Styleが選択肢となりますが、どちらも機能がほぼ同じなので選びにくいですね。
ただ通販サイトを見ると「OPPO Band Styleは画面が小さすぎる」というレビューがありましたので、画面が大きいOPPO Watch Freeのほうが実用的かと思います。
価格.comで2022年4月5日時点の実売価格を見ると、OPPO Band Styleが4,073円、OPPO Watch Freeは8,980円でした。
安さならOPPO Band Style、使いやすさならOPPO Watch Freeを選ぶべきと言えます。
結論。OPPO Watch Freeは「買い」なのか?
今回ご紹介したOPPO Watch Freeですが、税込み8,980円を払って買う価値はあるでしょうか?
私の結論は、「わざわざ買うほどのものではないが、買っても損はしない」です。つまり及第点以上です。
なぜかといえば、まず、OPPO Watch FreeにはNFC・おサイフケータイによる決済機能や通話機能、地図表示機能がありません。その分、Apple Watchなど他社のスマートウォッチより価値は落ちます。
ただ、Apple Watchは2018年9月発売のSeries 3でさえ、2022年4月5日時点で新品が22,000円以上する高価な商品です。
OPPO Watch Freeは約13,000円も安いですから、機能が削減されたことを考えれば妥当な価格です。
健康管理機能とスマホ通知機能が付いた腕時計と考えれば、8,980円でも高すぎることはないと言えるでしょう。できればセールか中古で5,000円前後で買ったほうが良いとは思いますが。
実際に、私も前述の「腕に食い込んで痛い」「睡眠時間を正確に測定できない」という問題がありながらも、OPPO Watch Freeを1週間以上使い続けています。
「スマートウォッチがどんなものか試してみたい」という方にはOPPO Watch Freeがおすすめです。
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