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anone第10話(最終回)あらすじとHulu見逃し動画・感想

日本テレビ系列の2018年1月期ドラマ「anone」第10話(最終回)のあらすじ・ネタバレと感想です。

はっきり言って、モヤモヤしたまま終わったという印象ですね……。

逮捕される亜乃音たち

亜乃音(田中裕子)とハリカ(広瀬すず)は、偽札を作った罪で警察に逮捕されます。

ハリカは19歳なので、少年鑑別所に入れられました。

以前ネットカフェで一緒だった有紗(碓井玲菜)と再会し、表面的には和気藹々と過ごします。

一方、亜乃音は弁護を引き受けた花房(火野正平)と何度も面会するものの、「私が悪い」と言って、逃亡した中世古(瑛太)の行方を話そうとしません。

彦星との再会、別れ

少年鑑別所にいるハリカのもとに、彦星(清水尋也)から手紙が届くようになりました。

ハリカも返事を出し、2人は以前チャットしていた時と同じように、取り留めのない話で盛り上がります。

彦星も、病院で会ったハリカが自分のために嘘をついたことには気付いていたようで、「九州の病院で治療を受ける」と言います。

そして数カ月が経ったある日、彦星が少年鑑別所に面会に来ました。

ぎこちないながらも、治療が一旦は成功したことを告げ、「これからは香澄さんの家で暮らす」と話します。

彦星と別れたハリカは、刑務官(峯村リエ)に「もうすぐ出所できるから、また会いに行けばいい。人生はやり直せる」と言われました。

しかしハリカは「もう会わない」と答え、彦星と一緒に高校に通う空想をするのでした。

逃亡したるい子と舵

るい子(小林聡美)と舵(阿部サダヲ)は、林田印刷所から逃げ、以前約束した温泉旅行に来ていました。

そして、指名手配されながらも、小さなアパートで一緒に暮らし始めます。

亜乃音たちのニュースが報じられ、舵は「僕たちも戻ったほうがいい」と言いますが、るい子は応じませんでした。

ほぼ寝たきりになり、るい子に介護されながら、切り絵をして過ごすようになった舵。

ささやかな幸せ、と言えるでしょうか。

やがて舵が亡くなり、るい子も警察に自首します。

「自分のルールで生きる」中世古

少年鑑別所から出たハリカは、一人で林田印刷所で暮らし始めました。

……あれ? 他人なのにどうやって入ったんでしょうね?

それはともかく、亜乃音の罪を軽くするため、ハリカは中世古の行方を探します。

花房の息子・三太郎(和田聰宏)は「中世古は逃亡し続けている」と言いますが、ハリカはそれを否定します。

曰く、「中世古さんは自分のルールで生きようとしている」とのこと。

陽人に電話をかける中世古

ハリカは玲(江口のりこ)を訪ね、中世古の居場所を知らないかと訪ねます。

もちろん玲は知るわけがなく、最後に中世古と会ってから陽人(守永伊吹)の様子がおかしくなり、学校にも行かなくなったことを告げます。

そして玲は、不振な無言電話がかかってくること、陽人が出た時は相手がなかなか切ろうとしないことを思い出しました。

中世古の居場所を突き止めるハリカ

中世古は東京都内各地で偽札を使い続けており、マスコミにも報道されていました。

それでも居場所はなかなか知れなかったものの、遂に警官に追われ、飛び降りてケガをします。

中世古が陽人に電話をかけると、ハリカが出て、「偽札を使える場所があるから」来て欲しいと言われます。

ハリカに教えられたゲームセンターで偽札を使おうとした中世古は、ハリカに止められます。

以前中世古が使っていた暗室で「自首して欲しい」と言うハリカですが、「君は誰?」などと言い出し、会話は要領を得ません。

怒ったハリカに殴られると、中世古は「弟のほうがもっと痛かった」と、意味深なことを言います。

中世古が「陽人に会ってから自首する」と言ったため、ハリカは海で中世古と陽人を会わせました。

海辺で陽人は「僕がおじいちゃんのライターで火をつけたから隣のおじさんが死んだの?」と問います。

しかし、中世古は「隣のおじさんは悪い人だったから、俺が死なせた。陽人は小さかったからよく覚えていないんだ」と、記憶を否定します。

そして、どこかへ向かって歩き出そうとしますが……「自首するって約束したでしょ」とハリカに呼び止められます。

新聞には、「中世古被告に懲役8年求刑」という見出しが載りました。

再び一緒に暮らす4人

偽札事件から3年が経ち、出所した亜乃音をハリカが迎えます。

林田印刷所にはるい子も戻って来ており、今はスーパーで働いているそうです。

るい子にしか見えない幽霊の舵も加えた4人で、林田印刷所での共同生活が再開されました。

ところがハリカは、「一人暮らしをしたい。今までは一人になりたいって思ったことがなかったけれど、今は帰る場所があるから」と亜乃音に言いました。

そして、ニュースを見たるい子が「今夜、流れ星が見えるって!」と言い出し、4人は林田印刷所の屋上へ向かいます。

夜空に星が流れ……物語は終わります。

ドラマ「anone」全10話の感想。はっきり言って……。

以上、ドラマ「anone」全10話のあらすじでした。

うーん……。はっきり言って、中途半端な終わり方でしたね。

まず、ドラマのテーマは「生きること」ということで、登場人物たちの生きづらさが全編を通じて描かれていました。

しかしその分、掘り下げが不十分な伏線をいくつも作った、言い換えれば大風呂敷を広げすぎたことで、消化不良に陥りましたね。

たとえば、

  • ハリカと彦星が幼い頃にいた施設は何だったのか?
  • るい子の想像上の娘・アオバとは?
  • 中世古が出会った、完璧な偽札を作った男は何者か
  • 亜乃音の夫はなぜ偽札を作ったのか
  • 玲はなぜ亜乃音を憎んでおり、最終回で和解したのか
  • 中世古はなぜ妻と玲との二重生活を送っていたのか
  • 中世古と弟の間に何があったのか

など、答えが出ないまま最終回を迎えてしまいました。

そもそも、「偽札作り」というテーマは必要だったんでしょうか?

行動原理がはっきりしない中世古という人物自体が、蛇足だったように思います。

最終回でいきなり、幼い頃に亡くなったらしい弟の存在が示唆されますが、それだけが中世古の心の傷だとは思えません。

一時期はベンチャー起業の社長だったんですし、まったく常識がない人間だとは思えないんですね。

しかも、長期間逃走したくせに結局はあっさり自首するし……。何がしたかったんでしょうね?

もちろん、現実の人間の行動原理にも不可解な点は多いですが、ドラマなんだからわかりやすくするべきです。

「生きる場所を見付ける」というテーマ

ドラマ・anoneのテーマは「生きづらさを抱える人々が、生きる場所を見付ける」というものですね。

テーマ自体は良かったのですが、それならば登場人物はハリカと亜乃音(と彦星)だけに絞ったほうが良かった気がします。

「居場所のない人々が出会い、家族になる物語」だけをテーマにしたほうが良かったです。

幼い頃に施設に入れられ、ネットカフェ難民になっていたハリカが、夫を亡くし、義理の娘に避けられている亜乃音と出会って家族になる……という話です。

それなのに、中世古の偽札作り、舵の寿命、るい子の過去など本線から外れたテーマが多いせいで、メインテーマが霞んでしまいました。

亜乃音と玲の和解も最終回で唐突に、しかも短時間で挿入されましたし、玲の描写を増やして和解を詳細に描いたほうが良かったですね。

現代の日本が舞台でありながら幻想的であるという雰囲気はとても良かったと思います。

でも結局は偽札、警察などリアルな描写が増えて、幻想的な雰囲気を活かしきれませんでした。

もちろん「駄作」というほどではありませんが、「名作」とも言えず、anoneは「佳作」程度かな……というのが正直な感想です。

1話から見直したら印象は変わる?

そういえば、「anone」第1話ではハリカが「ハズレ」と呼ばれていて、ネットカフェ難民をしていましたね。

当たり前ですが、あの頃と最終回ではまったく雰囲気が異なっています。

「anone」を第1話から見直して見たら、このドラマの印象も変わるかもしれませんね。

ドラマ「anone」は、日本テレビ系の動画配信サイト・Hulu(フールー)で全話配信されています。

月額料金が税込み1,026円かかってしまいますが、入会から2週間は無料です。

また、Huluは日本のドラマ・バラエティ以外にも、海外ドラマ、映画、アニメなどが数多く配信されています!

生放送のチャンネルとして日テレNEWS24、BBC、CNNなどのニュースも視聴できますから、ビジネスにも役立ちますね。

というわけで、ドラマ「anone」を第1話から最終回まで視聴できるHulu公式サイトはこちらです!

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タグ: Hulu anone 日本テレビ